だんなっちょんのブログ

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甲斐性無しの二児の父

5月23日日記 環境

2012-05-23 04:03:14 | 生活漫談
高等学校にはどの都道府県にも入試ランキングというものがある。
無論自分の県にも当然ある。楽に入れる高校から高い学力を
求められる高校までピンからキリだ。

昨年度、塾内はおろか県内模試で好成績を出し続け、
県内トップ高校に入学した女子Aがいる。
高い能力に加えて人一倍努力する典型的優等生
そりゃ入って問題なくやれると思っていた。

ところが蓋を開ければ、先日あった実力テストで下から数えたほうが早い成績。
学校が学校なだけにさぞかしレベルの高い試験だろうなと思って見せてもらったら
大したレベルでもない。むしろ同時期にあった2段階ぐらい下の高校の
実力試験のほうが難しいではないか。
それを5割取るのが精一杯の状況。高校に馴染めないというのも
あるのだろうが、「この子のポテンシャルならこれは解けるだろ・・」
という問題さえ落としている状況に、流石の私も絶句した。

日頃から「周りがガリ勉ばかりでもう嫌になる」と漏らしてる通り
既に周りのモンスター相手に白旗を上げてる状況。それに負けないぞという
気持ちで勉強に取り掛かってはいたのだが、蓋を開けると全く歯が立たない結果に終わり
まざまざと実力差を見せつけられた格好だ。
結局人間は周りに勝ち目のないライバルが数多くが存在すると
簡単にヤル気を喪失し、通常のポテンシャルを全く出せないまま終えてしまう。
よくある話だし、今更驚くような話でもないが・・・。
本人には這い上がれるよう頑張ることを祈るのみだ。

しかしよくある話とはいえ、本当にこれだけは不思議なものだ。
Aも1~2ランク下ぐらいの高校を選択してれば
当然ダントツトップ合格で恐らくこういうことにはならなかっただろう。

ところで県内偏差値68前後の子を集めておいて、この高校の合格実績は
東大0京大3。生徒240人中、国公立大学が140人(うち現役115人)程度。
3分の1が旧帝&首都&(30人前後)医学部(5名)と千葉新潟埼玉などの中堅国立。
残りの3分の1が地方国立大学となり、残り100名は私立大学でFラン進学者も存在する。
ちなみに女子高である。

この実績をどう取るのかは人それぞれだろうが、
個人的には相当物足りなく思ってしまう。
自分は中学時代偏差値68なんか取れなかったのに
この高校に行く子は余裕でキープして高校に入学したわけだから、
期待値だけで考えれば、殆どが自分より上の大学に進学していいはず。
でも結局のところ進学先が偏差値でいえば自分より下の大学に
半数以上が進学しているわけだから、正直解せない部分だらけだ。
ポテンシャル的には・・もっといいとこ行けただろ
って気分になる。決して貶しているわけでもなく、
残念でもったいないと思うのだ。

ここでいかに環境というものの大事さを再認識する。
いかに落ちこぼれという状態は本当のポテンシャルを奪い、
能力を発揮できない状態にしてしまうことを改めて痛感する。
また逆も然りで、ランク下の高校であってもトップの位置にいれば
人間はどんどん成長していくものだ。
中学時代は偏差値50も行かなくても、結果的に国公立大学に
受かる子などはゴマンといる。

優秀な子ばかり集まる環境は確かによいものではあるが
これも中堅から上の位置にいられた場合の話であって
下位に入ってしまうと、もはや高校のレベルなど殆ど関係なくなってしまい
ズルズルと厳しい状況になってしまうのが現実である。
自分に見合った高校選びが実に大事だと思う今日この頃である。

大学選びも多様化してきたのかもしれない。
単純に偏差値にこだわらず、世情に即した・将来の就職に有利な
大学選択、堅実的な思考の結果の合格実績なのかもしれない。