「あつまろーず・藤沢」の憲法学習会に240人参加
―講師に、木村草太氏、宇都宮健児氏、山秋真さんー
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9月6日、藤沢でユニークな憲法学習会が開かれた。「あつまろーず・藤沢」が開いた憲法学習会「本気で憲法を考えよう」に240人の市民が参集。個人参加の学習会で、藤沢市民会館第一展示室で開催され、党派や宗教、思想・信条の違いを乗り越えた多彩な市民、特に、たくさんの女性の参加が目立った。
<あつまろーず・藤沢とは>
学習会を主催した「あつまろーず・藤沢」という組織は、藤沢に初めて出来た市民中心の憲法をまもろうという新組織で、市民個人個人が集まって、「本気で憲法を考えよう」と今回の学習会が企画されたものである。「あつまろーず・藤沢」という会の名称も、市民がみんな集ろうよ、と言う趣旨をもじって命名されたものである。呼びかけ人の中心メンバーは、白いリボンの会の代表の浮田久子さんの命名で、5月に発足し、巾広い市民に呼びかけ、今回の学習会となった。今回の学習会参加者した顔ぶれも、平和活動家ばかりで無く、キリスト教信者や創価学会員等の宗教関係者、法曹界の方々、家庭の主婦、若者など従来の運動に見られない多彩の顔ぶれが集まった学習会だった。
学習会冒頭に挨拶された94才の浮田さんは、これからの運動は、こうした、党派や宗教、思想・信条を乗り越えた巾広い運動が必要だ、今日はそんな集まりになってほんとうに嬉しい。ぜひ、これからもお互いに手を取り合って前に進みましょう、と訴えられた。
< ユニークな顔ぶれの講師の先生方 >
学習会の講師には、日本弁護士会の重鎮・宇都宮健児氏、若手憲法学者のホープ木村草太首都大学准教授、女性原発問題運動家・ノンフィクションライターの山秋真さんの3方が参加し、それぞれの立場から憲法問題についてお話された。3方ともいそがし方々であったが、学習会の趣旨に賛同され、急遽、講師を引き受けて下さったものである。
木村草太氏は、年齢も33才と若く、戦争体験が無い世代の立場から、憲法9条を守ろうという運動も、あの戦争を繰り返してはならないと感情論だけで言っても、今の若者には「あの」が分からないから、緻密で理論的な積み上げが大切だと述べられた。
宇都宮健児氏は、自らの戦争体験も交え、押し付け憲法論の問題や、人権を守る日常的な取り組みの大切さを訴えられた。そして、今、憲法問題が危機的な状況にある中で、今回の藤沢の学習会のように党派や信条を超えた巾広い市民の運動が大切であると述べられた。
山秋真さんは、原発運動を取材する立場から映像を使って地域の運動を紹介した後、憲法があってこそ、地域で原発反対の運動も続ける事が出来る点を強調された。
お話の後、参加者からの会場発言が在り、講師も交え活発なトークセッションが展開された。
< 新しい市民組織「あつまろーず・藤沢」に期待広まる >
学習会は、当初、憲法9条を身近に考え、第96条の意味を改めて探って見ようと言う事でスタートしたが、参院選の結果、自民党は改憲に必要な2/3の議席を確保出来ず、直接改憲出来ない状況になってしまった。そこで、麻生氏などが「ワーワー大騒ぎをして(憲法改正を)やるのでは無く、ワイマール憲法がナチス憲法に変わった様に、誰も気づかないうちに変わった、あの手口に学んだらどうか」などと言いだした結果、安倍首相も、解釈改憲、集団的自衛権、秘密保護法や国家安全保障基本法などの立法改憲の方針に重点を置き換えてきた。憲法を巡る運動も、刻々と情勢が変わってきている。「あつまろーず・藤沢」の会の存続、今後の活動等はまだ決まっていないが、今後とも、こうした情勢の変化に対応した巾広い運動が求められているのではないか。
新しい市民組織「あつまろーず・藤沢」に対する期待は大きい。
―講師に、木村草太氏、宇都宮健児氏、山秋真さんー
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9月6日、藤沢でユニークな憲法学習会が開かれた。「あつまろーず・藤沢」が開いた憲法学習会「本気で憲法を考えよう」に240人の市民が参集。個人参加の学習会で、藤沢市民会館第一展示室で開催され、党派や宗教、思想・信条の違いを乗り越えた多彩な市民、特に、たくさんの女性の参加が目立った。
<あつまろーず・藤沢とは>
学習会を主催した「あつまろーず・藤沢」という組織は、藤沢に初めて出来た市民中心の憲法をまもろうという新組織で、市民個人個人が集まって、「本気で憲法を考えよう」と今回の学習会が企画されたものである。「あつまろーず・藤沢」という会の名称も、市民がみんな集ろうよ、と言う趣旨をもじって命名されたものである。呼びかけ人の中心メンバーは、白いリボンの会の代表の浮田久子さんの命名で、5月に発足し、巾広い市民に呼びかけ、今回の学習会となった。今回の学習会参加者した顔ぶれも、平和活動家ばかりで無く、キリスト教信者や創価学会員等の宗教関係者、法曹界の方々、家庭の主婦、若者など従来の運動に見られない多彩の顔ぶれが集まった学習会だった。
学習会冒頭に挨拶された94才の浮田さんは、これからの運動は、こうした、党派や宗教、思想・信条を乗り越えた巾広い運動が必要だ、今日はそんな集まりになってほんとうに嬉しい。ぜひ、これからもお互いに手を取り合って前に進みましょう、と訴えられた。
< ユニークな顔ぶれの講師の先生方 >
学習会の講師には、日本弁護士会の重鎮・宇都宮健児氏、若手憲法学者のホープ木村草太首都大学准教授、女性原発問題運動家・ノンフィクションライターの山秋真さんの3方が参加し、それぞれの立場から憲法問題についてお話された。3方ともいそがし方々であったが、学習会の趣旨に賛同され、急遽、講師を引き受けて下さったものである。
木村草太氏は、年齢も33才と若く、戦争体験が無い世代の立場から、憲法9条を守ろうという運動も、あの戦争を繰り返してはならないと感情論だけで言っても、今の若者には「あの」が分からないから、緻密で理論的な積み上げが大切だと述べられた。
宇都宮健児氏は、自らの戦争体験も交え、押し付け憲法論の問題や、人権を守る日常的な取り組みの大切さを訴えられた。そして、今、憲法問題が危機的な状況にある中で、今回の藤沢の学習会のように党派や信条を超えた巾広い市民の運動が大切であると述べられた。
山秋真さんは、原発運動を取材する立場から映像を使って地域の運動を紹介した後、憲法があってこそ、地域で原発反対の運動も続ける事が出来る点を強調された。
お話の後、参加者からの会場発言が在り、講師も交え活発なトークセッションが展開された。
< 新しい市民組織「あつまろーず・藤沢」に期待広まる >
学習会は、当初、憲法9条を身近に考え、第96条の意味を改めて探って見ようと言う事でスタートしたが、参院選の結果、自民党は改憲に必要な2/3の議席を確保出来ず、直接改憲出来ない状況になってしまった。そこで、麻生氏などが「ワーワー大騒ぎをして(憲法改正を)やるのでは無く、ワイマール憲法がナチス憲法に変わった様に、誰も気づかないうちに変わった、あの手口に学んだらどうか」などと言いだした結果、安倍首相も、解釈改憲、集団的自衛権、秘密保護法や国家安全保障基本法などの立法改憲の方針に重点を置き換えてきた。憲法を巡る運動も、刻々と情勢が変わってきている。「あつまろーず・藤沢」の会の存続、今後の活動等はまだ決まっていないが、今後とも、こうした情勢の変化に対応した巾広い運動が求められているのではないか。
新しい市民組織「あつまろーず・藤沢」に対する期待は大きい。