ここまでやるか「読売新聞」
慰安婦問題で「朝日新聞」たたきのパンフレットの全戸配布
家の郵便受けに添付写真のような読売新聞東京本社作成の19頁だてのパンフレットが入っていた。タイトルは『朝日「慰安婦」報道は何が問題なのか』というもの。パンフの表紙に書かれている朝日報道というのは、1992年に、吉田清治氏なる人物が、戦争中韓国済州島で軍需工場などに韓国女子を勤労挺身隊として強制徴用していたものを、従軍慰安婦として強制連行していたとする証言記事である。それを今年8月、朝日新聞が、この「女子勤労挺身隊の徴用を従軍慰安婦として強制連行したという証言記事」は間違った報道であったことを認め謝罪したものである。
こうした間違い記事は、朝日ばかりで無く読売新聞にもあったことを読売のパンフの中にも書かれていた。しかし、読売も同じ間違いをしたのにどうして朝日ばかりを責めるのかと思いパンフを読み進めると、読売の非難している論点は、①読売は97年頃から間違いを正す報道をしていたのに朝日は今年8月になってやっと間違いをみとめたと訂正の遅れを非難しているのと、②朝日の間違った報道によって慰安婦問題を謝罪する間違った河野談話が出されるようになったと非難している点であった。
確かに同じ報道機関として訂正の遅れを非難するのは当然であるが、朝日の間違いが河野談話の要因になったとか、朝日の記事によって日韓関係が悪くなったなどとパンフの中で言うのは言い過ぎと言わなければならない。河野談話は、吉田証言を根拠にしたものではないと菅官房長官も認め、安倍首相も河野談話の承継を認めているのに、どうして読売がここまで朝日たたきに熱心なのか不可解きわまりない。読売東京本社に、このパンフのことを質問したところ、パンフの配布は、読売新聞の販売所サイドでやっているとのこと。なるほど、読売の部数拡張のために朝日たたきをやって、私のところなど朝日の読者を読売にかえさせようとしているのだということがわかった次第。
また、読売のパンフの内容は、吉田証言が虚偽証言だからといって、あたかも慰安婦問題も無かったかのように書かれているが、慰安婦問題は吉田証言の否定でなくなるものではない。他にも強制的に、あるいは騙して、軍の慰安所に連れてこられ、お酒の酌をするだけで無く売春行為まで強要された事例がたくさんあることを否定できない。韓国人ばかりで無く中国人、オランダ人までが慰安婦にさせられた事実もたくさんある。
読売新聞が、日本のマスコミとしてそんなことはなかったと開き直る勢力に組するのではなく、事実は事実として認め、謝るべきは謝るという良識ある立場に立ってもらいたいものである。慰安婦問題で、マスコミがマスコミたたきをやって日本の良識のなさを世界にさらすようなことは止めてもらいたいものである。
慰安婦問題で「朝日新聞」たたきのパンフレットの全戸配布
家の郵便受けに添付写真のような読売新聞東京本社作成の19頁だてのパンフレットが入っていた。タイトルは『朝日「慰安婦」報道は何が問題なのか』というもの。パンフの表紙に書かれている朝日報道というのは、1992年に、吉田清治氏なる人物が、戦争中韓国済州島で軍需工場などに韓国女子を勤労挺身隊として強制徴用していたものを、従軍慰安婦として強制連行していたとする証言記事である。それを今年8月、朝日新聞が、この「女子勤労挺身隊の徴用を従軍慰安婦として強制連行したという証言記事」は間違った報道であったことを認め謝罪したものである。
こうした間違い記事は、朝日ばかりで無く読売新聞にもあったことを読売のパンフの中にも書かれていた。しかし、読売も同じ間違いをしたのにどうして朝日ばかりを責めるのかと思いパンフを読み進めると、読売の非難している論点は、①読売は97年頃から間違いを正す報道をしていたのに朝日は今年8月になってやっと間違いをみとめたと訂正の遅れを非難しているのと、②朝日の間違った報道によって慰安婦問題を謝罪する間違った河野談話が出されるようになったと非難している点であった。
確かに同じ報道機関として訂正の遅れを非難するのは当然であるが、朝日の間違いが河野談話の要因になったとか、朝日の記事によって日韓関係が悪くなったなどとパンフの中で言うのは言い過ぎと言わなければならない。河野談話は、吉田証言を根拠にしたものではないと菅官房長官も認め、安倍首相も河野談話の承継を認めているのに、どうして読売がここまで朝日たたきに熱心なのか不可解きわまりない。読売東京本社に、このパンフのことを質問したところ、パンフの配布は、読売新聞の販売所サイドでやっているとのこと。なるほど、読売の部数拡張のために朝日たたきをやって、私のところなど朝日の読者を読売にかえさせようとしているのだということがわかった次第。
また、読売のパンフの内容は、吉田証言が虚偽証言だからといって、あたかも慰安婦問題も無かったかのように書かれているが、慰安婦問題は吉田証言の否定でなくなるものではない。他にも強制的に、あるいは騙して、軍の慰安所に連れてこられ、お酒の酌をするだけで無く売春行為まで強要された事例がたくさんあることを否定できない。韓国人ばかりで無く中国人、オランダ人までが慰安婦にさせられた事実もたくさんある。
読売新聞が、日本のマスコミとしてそんなことはなかったと開き直る勢力に組するのではなく、事実は事実として認め、謝るべきは謝るという良識ある立場に立ってもらいたいものである。慰安婦問題で、マスコミがマスコミたたきをやって日本の良識のなさを世界にさらすようなことは止めてもらいたいものである。