自民党は参院選挙に勝ったが、
安倍首相の直接改憲の狙いは失敗
今回の参院選は自民党の圧勝で終わった。
しかし改憲阻止の立場から見ると、負けたとは言え、①自民党単独での参議院過半数を阻止できたこと、②改憲推進の自民、維新、みんなの三党合わせても2/3の議席を阻止できたこと、③安倍首相が最も嫌がる共産党が議席をふやしたこと、④選挙を通じ国民各層に自民党改憲案への危惧が広がったこと、等は成果といえるのではないか。
安倍首相等の、今度の選挙で一気呵成に憲法改悪の道に突っ込もうと目論んだ思惑が、阻まれたのは何故か。
第一は、国民の根強い改憲に反対する世論を見誤り、性急にことを進めようとした所にある。彼らはアベノミクスに対する国民の期待にかこつけて、9条、96条、更に復古的な自民党憲法草案までも選挙公約に掲げ、2/3の改憲に必要な議席獲得を狙ったが失敗したわけである。民主党の凋落によって自民党は選挙区では多数の議席を取ったが、比例区では34%の支持しか得られなかったことは、今回の選挙で、国民が自民党の改憲公約を支持したものでは無いことを物語っている。
第二は、安倍首相の掲げる改憲公約に対し、内外の世論から厳しい批判が巻き起こったことである。橋下維新の会共同代表の慰安婦問題の発言は安倍首相の考えとも共通したもので在り、侵略戦争肯定論も、靖国参拝肯定論も教科書問題も押し付け憲法論も安倍首相の考えが源にある事を党派を超えて多くの国民が気づき、またアメリカを含め良識ある世界の世論もそのことに気づき警鐘をならしはじめたことによる。
選挙の結果を受け、早速、安倍首相等は直接改憲方針を変え、8月には首相の私的諮問機関の「安保法制懇」を発動させ、①集団的自衛権の解釈改憲、②国家安全基本法制定による立法改憲の企てを始めようとしている。直接改憲阻止の参院選挙は終わったが、改憲阻止の新たな闘いが始まったといえる。
安倍首相の直接改憲の狙いは失敗
今回の参院選は自民党の圧勝で終わった。
しかし改憲阻止の立場から見ると、負けたとは言え、①自民党単独での参議院過半数を阻止できたこと、②改憲推進の自民、維新、みんなの三党合わせても2/3の議席を阻止できたこと、③安倍首相が最も嫌がる共産党が議席をふやしたこと、④選挙を通じ国民各層に自民党改憲案への危惧が広がったこと、等は成果といえるのではないか。
安倍首相等の、今度の選挙で一気呵成に憲法改悪の道に突っ込もうと目論んだ思惑が、阻まれたのは何故か。
第一は、国民の根強い改憲に反対する世論を見誤り、性急にことを進めようとした所にある。彼らはアベノミクスに対する国民の期待にかこつけて、9条、96条、更に復古的な自民党憲法草案までも選挙公約に掲げ、2/3の改憲に必要な議席獲得を狙ったが失敗したわけである。民主党の凋落によって自民党は選挙区では多数の議席を取ったが、比例区では34%の支持しか得られなかったことは、今回の選挙で、国民が自民党の改憲公約を支持したものでは無いことを物語っている。
第二は、安倍首相の掲げる改憲公約に対し、内外の世論から厳しい批判が巻き起こったことである。橋下維新の会共同代表の慰安婦問題の発言は安倍首相の考えとも共通したもので在り、侵略戦争肯定論も、靖国参拝肯定論も教科書問題も押し付け憲法論も安倍首相の考えが源にある事を党派を超えて多くの国民が気づき、またアメリカを含め良識ある世界の世論もそのことに気づき警鐘をならしはじめたことによる。
選挙の結果を受け、早速、安倍首相等は直接改憲方針を変え、8月には首相の私的諮問機関の「安保法制懇」を発動させ、①集団的自衛権の解釈改憲、②国家安全基本法制定による立法改憲の企てを始めようとしている。直接改憲阻止の参院選挙は終わったが、改憲阻止の新たな闘いが始まったといえる。