逝きし世の面影

政治、経済、社会、宗教などを脈絡無く語る

辛亥革命100周年と親中国・朝鮮だった右翼

2011年12月02日 | 社会・歴史

『日本が西洋覇道の鷹犬となるか、東洋王道の干城となるか』

今年は1911年の辛亥革命から丁度100年目の記念すべき年である。
欧米の番犬として『覇道を歩むか。』アジアの一員として『王道を歩むか。』との大日本帝国や日本人に対する孫文の言葉は、今の日本国に対する言葉として考えても何の違和感も無く十分当て嵌まる。
この言葉は、アメリカの原爆とソ連軍参戦での無条件降服の未来(1945年の国家破滅)に向かってまっしぐらに進みつつあった当時の日本人全体が疑うことなく覇道を邁進していた日本に対する真心からの忠告とも取れる。
革命家孫文の遺言めいていて意味が深くて重い。
自分しかない視野狭窄の嫌韓嫌中(ネットウョ)的な発想の今とは逆に、100年前の当時の日本人の中では大アジア主義から中国や朝鮮の独立(革命)を応援していた黒龍会(BLACK DRAGON SOCIETY)や玄洋社など右翼的な人々が多くいて日本に亡命したアジア各地の民族主義者・独立運動家への援助を積極的に行っていた。
義和団の乱に乗じて武装蜂起しようとした孫文は黒龍会の支援のもと台湾総督府民政長官と会談し支持を獲得する。
1900年の恵州起義の蜂起軍の規模は2万人に達したが台湾総督府の革命軍への物資補給の約束は果たされず失敗。この武装蜂起では黒龍会の山田良政などが命を落としている。
当時は右翼が元気だった分、日本国内の共産党など左翼運動などの力量は貧弱すぎた。
一部インテリ階級(知識人)の少数の集まりであり、到底中国など他国の革命運動を応援するだけの力量が左翼側にはまったくなかったのです。
日本の右翼運動だった大アジア主義と中国建国の父である孫文や辛亥革命とは縁が深くて、日本では余り有名で無いが宮崎滔天などは今でも中国国内では恩人として顕彰されているのですから何とも面映い思いである。
先進的な革命運動に同調する日本の右翼勢力による大アジア主義ですが、中国の孫文を応援したのと同じように朝鮮の改革派の金玉均も応援するが日本と通じている売国奴と看做されて上海で暗殺されているのですから、何ともこの運動は判断が複雑であり難しい。

『植民地主義の残滓としての嫌韓嫌中(ネットウョ)』

何とも子供っぽい現在のお粗末な日本の嫌韓嫌中(ネットウョ)の阿呆臭さですが、これは何処にでもある話で、何も珍しいことでも日本だけの特殊な話でもない。
日本の現状ですが、私は少しも心配していません。
同じお馬鹿で偏狭なナショナリズムなのですが外国の基準から見れば日本人のお馬鹿は可愛い可愛い。
健全そのものですよ。
欧米基準の狂信的な桁違いに恐ろしい右翼運動と比べたら、日本のネットウョさんは大人しいし健全であり『まとも』です。
大人が嵌って身を亡ぼす極道な道楽ごとと、ささやかな子供の遊び程度の差がある。
向こうでは口で差別を言うだけでは止まらず、必ず実際の差別行為の実行が含まれるのです。
ところが日本では口で言うだけに『実行』が伴わない。
在日に対する嫌がらせ程度はあっても深刻なヘイトクライムは一つも無いのですよ。
関東大震災当時の朝鮮人大虐殺はヘイトクライムと一見似ているが内容は政府主導の政治的蛮行であり、大きく意味が違っている。
ドイツでネオナチがトルコ人を長年殺害していた事実が発覚しているが、イギリスの北アイルランド紛争ではアイルランド系に対するプロテスタントの過激組織のテロ行為が、実はテロ組織とイギリス政府が認定しているIRAのテロ行為の被害者数を超えている。
『カトリックの癖に』との理由で殺すのですね。『黒人の癖に』のアメリカのKKKなども同じ。
差別を口にしても、実行を伴わない日本と、言葉と行動が一致している欧米とは差別の悪質さの度合いが桁違いです。
日本では、欧米一神教世界とは大違いで、これ等の差別を理由にした在日に対するヘイトクライムは一回も起きていないのです。
ところが欧米社会では、この『口だけ』の差別(悪口)は、日本と比べればずっと少ないので一見健全でまともに見える。
この不思議の原因ですが、実は当たり前なのです。
欧米では人種差別を取り締まる法律があり刑事罰の対象なので、日本の様に気楽に差別発言は行いたくとも行えない。
日本では罰則が無いので子供のお遊び(小学生低学年のイジメ?)感覚で差別言動を行うが、欧米社会では差別される側だけでなく差別を行う側も真剣なのですね。
日本国ですが世界の潮流に逆らって、人種差別撤廃条約第4条『差別思想の流布や差別の扇動を法律で処罰すべき犯罪として既定する』との条項を批准していない。
差別言動は欧米では犯罪なのですが、日本が批准していたら石原慎太郎とか橋下撤なんかは間違いなく捕まります。
朝鮮学校だけを助成から除外した鳩山内閣の中井拉致問題担当相なんかもアウトですね。
それ以上に今のマスコミの北朝鮮バッシングも大部分はアウトでしょう。
今の日本国のマスコミですが異常の極みですよ。到底正常な状態ではありません。
一神教の欧米社会ですが、普通の一般市民層を底辺であるとするヒエラルキー社会(ピラミッド構造)で、社会組織も人々も上下の関係なので、上部のマスコミとか政治家とかは庶民層よりも必ず見識が高いのです。
ところが神が超越していない日本では全てのものが完全な横並び構造で、普通の一般市民の見識が世界一高い分、上に立つべきマスコミや政治家のレベルはB級の庶民等と同じかそれ以下のお粗末さ。嘆かわしい世界最低な状態なのである。

『対米従属命との、根本的な矛盾』

『嫌韓嫌中』のネットウョさんとか安倍晋三や中川昭一や中山成彬なんかの『新しい歴史教科書を作る会』がお馬鹿で悲しいのは、連中は『嫌韓嫌中』の理由だと思っている従軍慰安婦問題、南京大虐殺問題が、実はこの問題がMade in 中国韓国ではなく、Made in U.S.Aでアメリカ主導である事実に気が少しも付かないところです。
アメリカ議会で、従軍慰安婦問題での対日謝罪要求決議が審議されている真っ最中に首都のワシントンポスト紙に日本の親米右翼の『作る会』が対日批難決議反対の全面広告を行って、アメリカ人全体の顰蹙をかって可決に拍車をかけた。
親米右翼の作る会文化人たちは、中国韓国の偽情報に騙されてアメリカ人が勘違いした(真実を知ったらアメリカは日本に味方する)と、勘違いしたらしい。
今までは親日派議員たちの反対で、対日謝罪要求決議は可決を阻止出来ていたが、この『作る会』系日本の文化人の自己中の勘違い行動で流れが大きく変る。
親日議員は、全員が反発を恐れて黙って仕舞う。
朝鮮戦争やベトナム戦争、今の対テロ戦争、現時点の金融危機での傷ついた米国の威信を癒してくれる最良のアイテムが『民主主義の為に戦ったアメリカ』との第二次世界大戦の『戦争の大義』(偉大なアメリカ)の再確認なのです。
良く考えて見れば、アメリカが自慢できる戦争は、これ(対日戦など第二次世界大戦)しかない。
他には一つも無いので、日本は忘れたいが正反対にアメリカは絶対に忘れずに何遍も強調したい。
日本が悪くないと、その分アメリカの正義が色あせる。
同じ敗戦国でもドイツはナチスドイツの罪を全面的に認めている(だから叩かれない)が、対照的に日本の右翼連中は日本軍の罪を認めないので勢い『日本たたき』一色になってしまう。
従軍慰安婦や南京大虐殺など70年前の日本の悪行を強調する絶対的な切実な欲求がアメリカにあり、姑息な『日本叩き』自体がその目的であるのです。
ところがネットウョにしても安倍晋三や中山成彬にしても同じですが、アメリカが怖い(対米従属命)ので目の前の真実(執念深いアメリカの日本叩き)を認める勇気が無い。
根性なし(奴隷根性)なので、それで本当の『日本叩きの本体』であるアメリカではなくて、比較的叩き易い(怖くない)ので『嫌韓嫌中』にならざるを得ない政治的な必然性が生まれるのです。
国粋主義であるはずの右翼の最大の売りの『嫌韓嫌中』それ自体が『対米従属命』の変形であり絶対矛盾なのですから喜劇(お粗末な笑い話)でもあり悲劇でもある。

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19 コメント

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嫌韓嫌中で思い出しましたが・・・ (壊れ甕)
2011-12-02 18:51:30
今年の夏ごろにフジテレビへの韓国に媚びたような偏向報道に対するデモ騒動がネット上で話題性を集めていましたよね。
でも、そのデモの主催者はデモの参加者であった女性と結婚して、デモの主催から降りてしまいました。
その後、フジテレビへのデモは数回行われましたが、そのほとんどがお遊びに近いものばかり。
特に10月31日に行われたデモは、コスプレ大会のような感じで、「仮装大会をしたいのか、デモをしたいのかどっちだよ!」と感じました。
そもそも、デモのきっかけとなったツイッターを発信した俳優の高岡蒼甫自体、引きこもりの自閉症であったこともあり、その視野の狭いお粗末なツイートがネット右翼からの賞賛をあび、あれだけの騒動に発展してしまったことは、なんとも哀れとしか言いようがありませんね。(ちなみに、前の事務所を辞めた高岡を引き入れた新しい事務所も、高岡をどう扱えばいいのか、頭を抱えているようです。)
韓国のユーザーも「そんなに韓国のドラマや俳優女優が嫌いというのなら、韓国で日流ブームを起こすくらいのことをしたらどうなんだ」と批判され、アメリカやイギリスも「日本で起こってるデモは、世界経済に何の影響も及ぼさない」と、冷めた目で見ています。
東北地方の人達が地震や原発であえいでいるのに、ネット右翼の方々は、あれだけのデモを起こして大騒ぎする時間と余裕があるんですから、本当にお気楽なもんです。
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玄洋社は当時右翼でしたっけ (JUNSKY)
2011-12-03 11:47:29
今でこそ福岡の玄洋社は右翼系組織とされていますが、創立当初は「自由民権運動」の一翼を担った組織では無かったかと思います。

辛亥革命当時も、いわゆる右翼というよりは、日清・日露戦争の“勝利”で道を誤りつつあった当時の日本政府の方向性に飽き足らない資産家たちが中国・朝鮮の革命運動に期待して支援したのではなかったでしょうか?
大日本帝国の国粋主義では無い、民族主義運動であったように思います。
金持ちの道楽という水準ではなく、命懸けの支援活動だったようで、辛亥革命への過程の中で多くの玄洋社党員をはじめ、多くの日本人が命を落としています。

西日本新聞では、【辛亥革命100周年】を記念した特集を長期に渡って連載しています。
その中では、頭山満や宮崎滔天、梅屋庄吉などの活動も紹介しています。
****************
西日本新聞特集
【辛亥革命100年 孫文と九州】
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/feature/article5/20111130/20111130_0001.shtml

**************

日本共産党の創立はそれよりも後の1922年であり、まだ社会主義・共産主義「運動」も活発ではなく、一部の学者や学生の間に『先進思想』として『哲学・社会学の学問的に』流行していた程度だったでしょう。
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大陸浪人 (ましま)
2011-12-03 14:55:37
頭山満など、戦前右翼は今の右翼の概念(街宣右翼、ネットウヨ、レイシスト)などと全く違う、むしろ逆ですね。

根底に大アジア主義があり、思想に共鳴した大陸浪人が個人NGOみたいな形で大勢朝鮮・中国にわたった。

頭山は犬養などとも親交があり、孫文を支援したが現実的な目配りも欠かさない。おかしくなりはじめたのは蓑田胸喜頃からですか。

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日本文化の流入を禁止していた韓国台湾 (宗純)
2011-12-03 16:22:11
壊れ甕さん、コメント有難うございます。

韓国や台湾ですが、長い間書籍は別ですが日本の歌謡曲や映画やアニメなど全てのサブカルチャー文化的なものは国内流入を厳しく規制していた。
日本人歌手が日本語で歌うことも禁止するぐらいに徹底していたのですね。
これは圧倒的な日韓や日台の彼我の力関係の差で自由化すれば自国文化が圧倒されると知っていたからなのです。
だから徹底して日本文化が入ってくることを警戒していて一部自由化されだしたのは金大中大統領の時代からです。
しかし軍事政権時代に幾ら禁止しても海賊版で流入するのは止めようが無い。
実体はテレビとか映画館とか劇場とかの公共の場では禁止して行っていいないが、実質的には闇ルートで全員が楽しんでいた。
金大中の解禁とは現実を認めたに過ぎないのですが、それでも大英断ですよ。
ですから現在の韓流映画の日本のテレビでの放映も、相互主義からすれば当然な流れですね。
外交とは常に相互主義でワールドカップの予選で北朝鮮選手が来日した時に2時間もかけて手荷物を検査して嫌がらせをしたら、日本人選手がピョンヤンに入ると時は4時間も手荷物検査をされる。
何とも大人気ないが、喧嘩と結納は昔から倍返しと相場が決まっているのです。
それにしても情けないですね。これでは貧乏だった昔の軍事政権時代の韓国や台湾水準ですよ。
ネットウョの大人気なさには呆れ返るが、それだけ若者たちが物理的にも精神的にも貧乏になったと言うことでしょうか。
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マゼランの法則 (宗純)
2011-12-03 17:33:45
JUNSKYさん、ましまさん、コメント有難うございます。

黒龍会や玄洋社、頭山満などの評価ですが、今の視野狭窄で御粗末な右翼程度と比べられたのでは地下の頭山満なんかが怒り狂って化け出て来るかもしれませんね。何しろ発想が大風呂敷と言うかとんでもなく大きい
今の野田総理とか管直人などと比べても頭山満や宮崎滔天、梅屋庄吉の方が遥かに人物が大きい。
鳩山由紀夫のアジア共同体構想は、あっという間に無くなったのですが、アジア共同体の実現を本当に考えていたらしい。
日韓対等な連邦制など今のEUの先取り見たいな事も考えていたが、実際に起きたの朝鮮の植民地化の現実。裏切られた革命なのです。
右翼国粋主義と言いながら無政府主義者の大杉栄とも交流があるし、22・6に連座した北一輝とも繋がっている。
東経180度と政経180度は同じであるように、実は極右と極左は同じなのです。
時代が経過しても同じで1960年代の極左の全学連幹部と極右とは連絡し合っていた。
左翼と右翼とは、実は親和性があるのです。
黒龍会ですが一番最初に、最も危険な国粋団体としてGHQがパージしたのが黒龍会や玄洋社なのですが、アメリカ占領軍として一番警戒していた組織であったらしいのですよ。
敵の敵は味方の論理で、この時は逆に共産党など左翼は弱小勢力なので正反対の扱いなのです。
ところが共産党が支持され39名の国会議員が当選すると態度を豹変させて松川事件などの謀略事件をでっち上げて大弾圧に走るのですが、これは半世紀後の9・11とそっくり同じ類似事件ですね。
孫文ですが、号の中山は東京にあった日本の中山公爵家の表札から取ったとされているのですが、天誅組の中山忠光の実家です。
明治天皇の叔父である中山忠光など、明治維新に先駆けて決起した天誅組ですが、時代の流れよりも少しだけ早すぎて失敗してしまう。
早すぎた悲劇ですね。
戦に破れて亡命していた長州に中山忠光が殺されるのは明治維新の4年前の1864年で、これは孫文との時代差はたったの30年であり、これでは歴史的な事件と言うよりも生々しい現実の政治の話に近いのです。
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敗戦国を続ける日本 (90式)
2011-12-03 19:57:07
古代は任那日本府が置かれた日本の文化圏で、
大日本帝国の一部だった朝鮮半島が、
今の右翼の最大の憎悪対象とは、さみしいというか日本の後退感じます。


恐らく、日中韓分離の民族対決はアメリカの世界戦略によりメディアが作り上げたのでしょう。


高岡ナントカのヒステリーもそうですが、目先の朝鮮憎しではペンタゴンの思う壺。
日本人の民族主義や不満がアメリカに向かず、
隣国へ行く構造の限り、日本は敗戦国のままでしょうね。
(つまり米国の属国)


東京裁判史観に反対する人々の大半が、
人権・自由と民主主義だとかを信じる親米保守というのは、壮大なる矛盾にも思えます。




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もの作りとドリフの「全員集合」にしか日本の誇りを見出せません。 (りくにす)
2011-12-03 23:31:16
管理人様、90式様、こんばんは。
ふと思いついたのですが、「右翼」「左翼」という分類も日本人民を弱めるための何者かの分断工作だったんですね。
韓国は韓国で「反日教育」にまい進している。これもまたアメリカの分断工作。
それとは別に韓国人には日本人が重んじる技術や経済や軍事を軽く見る傾向(現在はだいぶ是正されていると思う。でも息子に商店等を継がせないなどの形で残っているらしい)があり、日本には国家としての「理」がない、と思われているらしいです。いいとこ「よき友人」どまり。「尊敬する友人」にはなれないようです。
アメリカ人(というか、国籍無関係のシカゴボーイズ)にとっては人権、自由、民主主義はまやかしの看板のようであります。
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植民地宗主国としての義務を放棄した日本 (宗純)
2011-12-04 14:51:27
90式さん、コメント有難う御座います。

韓国や北朝鮮など朝鮮半島は日本の植民地だったわけで、中国も東北地方(満州)は植民地であり沿岸部もほとんどが植民地化しようと軍事占領していたのです。
植民地(国や国民)に対する宗主国の国民には差別意識は例外なく必ずあるのです。
ですから今の日本の一部にそうした差別意識があるのは当然な話で、もしも無かったとしたらその方が不思議なのですよ。
植民地に対する差別意識ですが、これは国家が意識的に醸成した(教育問題)ことも事実なのですが、それ以上に大きな要素は彼我の力関係など物理的な優劣なのです。
当時の中国韓国と日本帝国との間にはとんでもないほどの差が生まれていた。
日本は国際連盟の理事国でアジアでは唯一の先進国だったのですね。
対して朝鮮は500年続いた儒教を基本とする李朝は腐敗の極に達していた。
清朝も300年の異民族支配は終わりに近づいていた。
今韓国では、自国が植民地化された原因が『日本が悪かった』だけではなくて朝鮮側の問題点にも言及する流れが生まれて来ているのです。
ヤンパンが支配する朝鮮ではモノ造りが疎かになり近代貨幣経済が崩壊に近い悲惨な状態だったのです。
この当時を描いたイザベラ・バードの旅行記が日本の右翼のバイブルになっているらしいが大笑ですね。
情けない。
今の在日に対するネットウョの反感ですが、これは『自分たちよりも豊かな黒人は許せない』とするアメリカのプアー・ホワイトの極右団体と同じ現象でしょう。
在日ですが、これは一般市民よりも平均的に貧しい世界のマイノリティーの例とは逆に、一般の日本人の水準より今では豊かになっているのです。
この事実は、欧米社会などよりも、我が日本がそれだけ差別が少ない良い国である確実な証拠ですね。
ただ今までは国が徹底的に在日を差別していたのですが、これは一般市民層では誰も知らない。
指紋押捺なども大問題だったのですが、これは精神的な差別の意味であり実害は少ない。
ところが外国人登録証の不携帯は大問題なのですが、これは日本では報道されなかった。
18歳以上の外国人には車の運転に運転免許証の携帯が義務であるように、外に出歩く場合に登録証の携帯を義務付けていたのですから、ほとんどアパルトヘイトですね。
しかも風呂屋の周辺などで意識的に取締り逮捕拘留していたのですから酷い話です。
これが敗戦後66年にして携帯義務が廃止されたのですからやっと日本も正常化したのでしょうか。
そもそも在日外国人というが、実は彼等は66年前までは全員が、建前上は日本人なのです。
植民地が独立した場合に、宗主国としては国籍を自由に選ぶ権利を与えるのが当然の義務なのですが、日本は強制的に日本籍を取り上げる。
これは、とんでもない酷い話なのですよ。イギリスフランスなどの植民地経営の長い国では絶対にありえない常識外れなのです。
最悪、本国の国籍を得られなければ宗主国に協力した売国奴として殺される可能性まであるのですよ。
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段々相手に似てくる (宗純)
2011-12-04 15:11:25
りくにすさん、コメント有難う御座います。

在日に対する反感丸出しの、ネットウョの嫌韓嫌中ですが、連中の一人でも本物の在日との何かの騒動を経験した人がいるのでしょうか、
多分、全て脳内の話ではないでしょうか。だから陳腐でありお粗末であるのです。
ネットウョさんですが、日本人の中では彼等は一番在日に近くて到底日本人に見えないですよ。
日本人であるなら、そもそも自分と正反対の意見の人物に対して論争しようなんて考えもしない。
何かの事情で仕方なく行う場合には、『私は貴方の考えには基本的に賛成なのですが云々かんぬん』と最大限争点をぼかして、円満解決を計るのが日本人ですよ。
勿論仮名のネット空間では過激なネットウョさんでも、実名の現実世界では何時もの礼儀正しい、争いを好まない日本人に変身している筈です。
だから、日本では実名のフェースブック決して流行らないのです。
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それでは日韓は共にアメリカに似てくる? (りくにす)
2011-12-04 22:26:43
Yahoo知恵袋には韓国ドラマを見て無邪気な質問をしてくる人に「語るほどの歴史のない韓国」と言う答えを返す「工作員」がかなりいます。(「歴史」のカテゴリー)私はたまに韓国人自身で近代化を成し遂げる可能性の萌芽はあるにはあった、という回答をしてます。純情な質問者を守らねばと思います。でも嫌韓工作員の方が多いのでめげます。
韓国で朝鮮側の問題点を論じるようになったんですか。そういうことは伝わってこないので情報源を教えていただけるとありがたいです。


しかし日韓が「語るほどの歴史もないアメリカ」に操られていていいのでしょうか。
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