庄司卓完全攻略ブログ

作家庄司卓のブログです。
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『ブレードランナー 2049』

2017年11月30日 20時33分49秒 | Movie
見てきました( =゚ω゚)ノ。

『ブレードランナー』といえば、80年代日本のアニメ、漫画、ゲームなど黎明期のいゆわるオタクメディアには、『スターウォーズ』を凌ぐほどの影響を与えた作品です。今となっては孫引き、ひ孫引きやそれ以上で、ネタにしている人たちも元を正せば『ブレードランナー』だと気付いてない場合もありそうです。『攻殻機動隊』や『PCYCO-PASS』も『ブレードランナー』の強い影響が見て取れますね。

そんなわけでその『ブレードランナー』の正当続編。最初にニュースリリースされた時は、リメイクか前作とは無関係でレプリカントとブレードランナーの戦いを描くものかと思っていたのですが、ストレートに前作から繋がっていたんですな。
まだ公開中という事で、ネタバレは避けますがハリソン・フォード演じる前作主人公デッカードも登場します。そして作中でも30年経過。当然、デッカードもその分歳を取っています。
新主人公はK。愛車のスピナーはメーカーはプジョー。その正体が長らく議論の的となっていたデッカードとは対照的に、冒頭からKはレプリカントであると言われております。
そのKが冒頭で解任という名で処分した脱走レプリカントが密かに埋葬していた女性の遺骨。妊娠、出産した痕跡があるものの、遺骨にはレプリカントに特有なシリアルナンバーの刻印が。
レプリカントが妊娠出産が可能となれば、Kの上司の言葉を借りるまでもなく「秩序の壁を破壊する」「世界が崩壊する」一大事。
レプリカントから生まれた子供の捜索と「対処」を求められたKですが、そこから思わぬ展開の連続で……。

当初上映時間が二時間オーバーどころか、三時間近いと知って「いや、ちょっと長すぎるだろう(;´Д`)」とげんなりしたものですが、実際に見てみるとどんでん返しの連続で時間を感じさせませんでした。まぁ映画館の椅子が堅かったので、いささか尻が痛くなってきたのは事実ですが(^^;。
正直アクションとしては前作ラストのルトガー・ハウアー演じるレプリカントとの対決のような、分かり易い盛り上がりはないのですが、こちらの予想を次々と裏切る展開には引き込まれましたね。

まあ話の骨子としては非常にシンプルで分かり易いのですが。『スターウォーズ』同様、こちらでもハリソン・フォードがまた不器用な父を演じてるのが何とも(^^;。それだけにデッカードもハン・ソロと同じ運命を辿るのかと終盤冷や冷やしたのも事実ですが、こちらは父としては一応の願いを叶える事が出来たようです。

前作では不快指数高そうな都市描写が特徴でしたが、今回はラストが雪のシーンなど全体的にどこか寒々しいのも違いですね。
世紀末、退廃的と言いつつも、それなりに都市にはエネルギーがあふれていた前作に対して、今作ではもう確実に滅びに一歩踏み込んでいるという諦観が感じられるのは、製作者側の意図なのか。それとも時代の空気の反映なのか。

それはさておきパンフレットのネタバレがちょっと酷すぎますねえ(;´Д`)。特に用語集である「エンサイクロペディアオブブレードランナー」のコーナー。一応「ご鑑賞後にお読み下さい」と小さく書いてありますが、全然目立たないし(;´Д`)。
本編を見てから買って良かった。なにしろラストシーンの重要なネタバレ書いてあります(;´Д`)ので、見る前にパンフレットを購入される方はご注意を( =゚ω゚)ノ。

1 コメント

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Unknown (nisi)
2017-12-01 10:07:39
>『ブレードランナー』といえば、80年代日本のアニメ、漫画、ゲームなど黎明期のいゆわるオタクメディアには、『スターウォーズ』を凌ぐほどの影響を与えた作品です。

そうですね。でもほとんど忘れています。
強烈に覚えているのは、冒頭でうどん食べていた所位です。(士郎正宗のドミニオンCの冒頭部分は、これのオマージュですかねえ)
サイバーパンクとか汚い都市とか、当時のSF系の様々なジャンルに影響してましたよね。

>長らく議論の的となっていたデッカードとは対照的に、冒頭からKはレプリカントであると言われております。

そうだったですか。すっかり忘れてます。女性レプリカントが、規制を外されたレプリカントかどうか(子供をうめるかどうか)わからない、といったモノローグで終了していたような、おぼろげな記憶があります。ウソの記憶かも知れません。
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