The Big Pictureの記事より
judgment by bankers helped get us into this crisis. They relied too much on borrowed money, lent too freely to shoddy customers and got taken in by their own sophisticated financial models.(銀行が借り入れに多くを頼り、あまりにも自由に危ない顧客に貸し出し、自分達の洗練された金融モデルに囚われてしまったことが、私達を危機に陥れたことから考えると)
So you would think the last thing anyone would want to do is rely more heavily on their judgment in the hope they’ll do better next time.(みんなが最後に望むのは次回彼らがもっと上手くできるということを過度に信頼することだろう。)
Unless, that is, you’re a banker. Many believe one way to prevent today’s troubles from recurring would be to give banks more wiggle room over how much money they put aside to cover loans that might go bad. That would let them build up rainy day funds when times are good so they can bolster profit during slumps . . .(あなたが銀行員でない限り、多くの人が今日も危機が再発しないように、もしもローンが焦げ付いたときのために銀行により多くの資産をよけておく範囲を広げるのが一つの方法だと信じている。そのようなものは景気のいい時に悪いときのための供えをして、不景気のときにも利益を望めるようにできるだろう。)
Consider that between 2003 and 2007 Citigroup Inc. paid out about $44 billion in dividends and about $22 billion buying back stock. The combined outlay is about four times more than its current market value, and much more than what the government has shelled out to keep the bank afloat.(2003年から2007年までの間にシティバンクが440億ドルを配当として支払い、220億ドル相当の自社株買いをしたことを考えると、現在の会社の市場価値の4倍に当たり、政府が銀行を生き延びさせるために支払ったのよりも多い。)
アメリカも景気が悪くなって大変ですが、銀行等への無責任な資金投入には国民からの批判も強い。日本でもそうであったが、金融機関は危機だ危機だといって政府から多くの資金を手に入れつつ、自らの高給を維持した。このような問題が金融機関で起こる理由として、金融機関は好景気のとき非常に儲かり(特にアメリカの投資銀行)社員の待遇や株主への配当は増加する。一方で、不景気になっても市場の力で待遇が一気に下がらないので、好景気のときに待遇が上がった分高待遇であり続ける。つまり、好景気のときの利益は不景気のときと一緒にして考えないといけないまやかしのものであるにも拘わらず、それをすべて自分達が成し遂げたかのように懐に入れ、不景気になったらその責任を他に押し付けている。アメリカ国民の金融機関に対する不満は当然のことだろう。
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