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浜岡原子力発電所 視察

2016-07-24 06:27:44 | 日記
昨日、浜岡原子力発電所を視察してきました。

原子力発電所は、賛否が国を二分しています。
新聞社でも、推進・維持派の読売・産経・日経反対派の朝日・毎日・中日(東京)。発行部数は拮抗しています。

ただ、どちらも弱点を抱えています。
前者は核のゴミ・フクシマ、後者はエネルギー自給率・地球温暖化

ゼロ百思考では、解決する事ができないなのです。
EUが全体でエネルギーバランスを保っているように、島国日本は国内でエネルギーバランスを保つのが、最も現実的な考えでしょう。

となると、どうしても気になるのが、原子力発電所の安全性です。
今回は、自分の目で確かめるために、浜岡原子力発電所の視察を希望したのです。

社会科教師はフィールド・ワークが命なのです。

実際の見学時間は3時間。



原子力館で説明を聞き、DVDを見ました。







この間には、本人確認のために、免許証と照合し、コピーもとられます。

その後、一部の展示を見て、さらに説明を聞きます。

実物大の原子炉です。



実物大の防波壁です。



ギネスに掲載されるほどの釜石港湾口防波堤が、実は、基礎マウンドの上に載っているだけというのに驚きました。
堅い岩盤と連結していなかったのです。



展望室では、撮影禁止。

屋外展示のタービンです。



そしていよいよ見学。

カメラ、携帯等は持ち込み禁止。手荷物検査もあるので、ロッカーに預けます。
さらに、空港と同じように金属探知器で検査。

厳重です。
原子力館が準備したマイクロバスですらチェックです。

セキュリティの厳重さに驚きました。

その後、防波壁を見学。1~4号機の建屋はバスで外からの見学。

そして5号機建屋に入ります。

3・4号機は、再稼働に向けて申請中です。

しかし5号機はそこまでいっていません。
それなのに、2011年5月の、あの菅首相の運転停止要請以来、5年以上、その時同じような勤務態勢(5チームによる24時間2交代制)で、今も勤務が続いているのです。

※ 5チーム中1チームは訓練です。碧南火力発電所でも同じようなシフトでした。

浜岡原子力発電所は、5年以上も電力を生産していないの、毎日、約4,700人の人が働いているのです。それが一番の驚きでした。
そこまでコストをかけてもまで再稼働をめざす理由は?
返ってきた答えは「それでも火力発電よりも割安です」。
いかに火力発電のコストが高いのかが分かります。


安全対策は、地震対策、津波対策、浸水対策、電源対策、それぞれ、三重、四重の手段がとられていました。
「なぜそこまでやるの?」という率直な疑問がうかんだのですが、「近隣住民に安心してもらうため」という解答が返ってきました。

地元の人らしい団体も見学に参加していました。

もっといろいろ調べたくなりました。

浜岡原子力発電所HP
 https://www.chuden.co.jp/energy/hamaoka/index.html?cid=bf




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