シベリウス:『歴史的情景』組曲第1番 作品25 (スコア付き)
ジャン・シベリウス: 『歴史的情景』組曲第1番 作品25 (スコア付き) 作曲年代:1911年 指揮:アレクサンダー・ギブソン 管弦楽:ロイヤル・スコティッシュ管弦楽団
00:00 第1曲 序曲風に (All' Overtura) 04:55 第2曲 ある場面 (Scena) 11:24 第3曲 祭り (Festivo)
1898年にニコライ・ボブリコフがフィンランド総督に任命されると、フィンランド国民は圧政に苦しめられることとなった。1899年には新聞発行の禁止などに反発した『報道の記念日』なる集会が開催され、『歴史的情景』というフィンランドの歴史を描いた劇音楽が上演された。この音楽を担当したのがジャン・シベリウスである。
劇の最終場面に演奏された《フィンランドは目覚める》は、《交響詩『フィンランディア』作品26》に使用され、現在もなお頻繁に演奏されている。その他の劇音楽から抜粋して組曲としたのが《『歴史的情景』組曲第1番 作品25》である。組曲を編む上で微妙な改編が行われている。
シベリウス:『歴史的情景』組曲第2番 作品66 (スコア付き)
ジャン・シベリウス: 『歴史的情景』組曲第2番 作品66 (スコア付き) 作曲年代:1912年 指揮:アレクサンダー・ギブソン 管弦楽:ロイヤル・スコティッシュ管弦楽団
00:00 第1曲 狩猟 (La Chasse, Ouverture) 07:28 第2曲 愛の歌 (Chant d'amour) 11:47 第3曲 はね橋にて (Près du pont-levis) 《『歴史的情景』組曲第2番 作品66》は、劇音楽『歴史的情景』からの抜粋ではなく、1912年に新しく作曲された管弦楽組曲である。初演は1912年3月29日に行われ、大成功を収めた。《組曲第1番》は、フィンランドの歴史的な出来事を描いているのに対し、《組曲第2番》は、より一般的なヨーロッパの情景を描いていると分析する専門家もいる。