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平成25年度 「武功夜話」セミナー

2013-07-07 07:06:27 | 社会科関連情報
昨日行われた、平成25年度 「武功夜話」セミナーへいってきました。



テーマは、「武功夜話」に記された武将たち

講師は、吉田蒼生雄氏です。

「武功夜話」に登場する、蜂須賀小六、竹中半兵衛、豊臣秀長、石田三成について語っていただきました。
 
 吉田氏は中国に工場を持ってみえます。
 そこで、話題は中国へと移ってしまいました。
 例えば・・・・

 私は、中国から中国を見ている。中国のテレビは、日本の自衛隊をやっつける番組ばかり。
 中国は世界一になるといっているが、アメリカを抜けない。なぜなら、経済一本やりで国内に歪みが起きているから。中国には、保険も年金もない。今では、月38000円ぐらいもらっている中で、一部にはある年金でも、月7000円程度。

 悪い水や煙を垂れ流す。3軒ぐらい向こうの工場では、メッキ工場の汚水を穴を掘って捨てている。地下水を飲み水にしているので、中国の水は信用できない。ペットボトルの水も怪しい。私は、日本の水を飲んでいる。

 四川省には人口8千万人がいる。汚くなるのは当たり前だ。
 成都840万人。海から離れたところに1億2千万人いる。公害がなおるわけがない。
 揚子江の支流に豚の死骸が2万頭が流れていた。訊くと、「5万頭らしいです。」
 これまでは、病気などで死んだ肉を売っていたが、政府はだめといったので、川へ流したそうだ。


 このような話が続きました。
 興味深い内容でした。 



 また、石田三成については・・・

 つらい立場だった。
 確かに加藤清正、福島政則には「武」では勝てない。しかし、他の才能を秀吉に見いだされた。 
 光成は治部少輔に叙任、長束正家は大蔵少輔。事務方として成り上がった。

 しかし、前線で命を張る武断派からさげすまされた。
 朝鮮出兵(文禄・慶長の役)でも、最前線は加藤清正、小西行長、黒田長政。
 石田三成は食糧調達。
 朝鮮軍も海軍は強いので、海上で食糧の3割ぐらいやられた。輸送途中では一揆などで襲われる。
 前野長康は軍監。三成の活動を見て書いてる。しかし、食糧を盗られたとかは、秀吉には見せられなかった。
 三成が悩みを前野長康に相談している。
 しかし、加藤清正から文句を言われる。それが、結局、関ヶ原で三成に協力しなかったことにつながった。

 朝鮮に送られたのは九州、中国、四国の武将。徳川家康や100石の前田は出していない。明らかに不平等だ。
 三成は、このままでは内乱が起きたらやっていけないと感じていた。何でもきちっとやるやり手だった。
 それが武功夜話には書かれている。
 
 秀次事件があった。近江の侍が、淀と結託して仕組んだと言われていた。近江出身の三成もその一人だと思っていた。
 しかし、そうではない。
 なぜなら、前野長康は、三成の悪口を一言も言っていない。
 連座で前野が切腹したときは、三成が遺族を救っている。三成は悪い人ではないと思う。

 我が家は関ヶ原以降、大名として残れなかった。残れなかった大名家のことは、悪口を書かれても仕方がない。

 三成は利口でやり手。島津からも憎まれた。検地をきちっとやったから。几帳面にやったことが裏目にでた。

 関ヶ原で、徳川家と対立して死んでいき、死後いろんなことを書かれた。
 前野も、罪人としていろいろ書かれた。

 歴史は、裏と表がある。

 残っているのは勝者の歴史だ。
 太田牛一の残した「信長公記」には、負け戦は一つも載っていない。実は、何度も負けている。
 「武功夜話」には、何代にも「他人に見せるな」といい継がれていた。父から存在は聞いていたが、伊勢湾台風で土蔵が壊れてわかった。
 見せられないことが書いてある。秀吉や信長が負けた戦のこと、キリスト教のことも書いてある。
 ・・・・・・・・・・・・・

 などなど、興味深いお話でした。
 



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