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嫌いな授業1位!退屈な「社会科」が飛躍的に改善する魔法の授業メソッド【宗實直樹先生直伝】※セミナー一部配信

2025-05-31 07:13:09 | 社会科関連情報

嫌いな授業1位!退屈な「社会科」が飛躍的に改善する魔法の授業メソッド【宗實直樹先生直伝】※セミナー一部配信

このYouTube動画は、小学校の社会科の授業改善について述べています。 具体的な事例として信号機と横断歩道を取り上げ、 その設計や歴史的変化に隠された人々の安全を守るための工夫について考察します。生徒が日常にある社会的事象に疑問を持ち、自ら探求する力を育むための授業メソッドが示されています。このメソッドは、具体例から抽象的な学びへ移行し、その学びを再び具体的な事象に応用するという思考プロセスを重視しており、授業目標を明確に設定することの重要性も強調されています。

Q 社会科の授業で生徒の探求心を高める具体的なアプローチとは何か?

まず、身近な社会的事象に疑問を持たせることから始められます。例えば、手塚治虫記念館前の信号機の写真を見せて、通常とは違う点(右側が青になっている)にお子さんたちが気づくように促す。そこから、「なぜ日本の横型信号機は右側が赤なのだろう?」や「縦型信号機はどんな地域に多くて、なぜ赤は一番上なのだろう?」といった疑問を投げかけ、その理由を考えさせ、話し合う機会を作る。このように、身の周りにある社会的事象(人がしていることや作り出したもの)が、簡単に決まったものではなく、様々な知恵や知識、話し合いによって一つ一つ決まっていることを伝えることが社会科で大切だと述べられています。
疑問を提示する際には、子供たちの反応や特性に合わせてアプローチを変えることも重要です。例えば、「ダウト」形式で間違い探しをするのが難しいお子さんがいれば、AとBどちらが正しい信号機かを問うような2択形式にするなど、目標にたどり着くための手立ては目の前の子供によって変えていくことが大切だとされています。
また、子供たちの探求心を刺激する効果的な方法として、疑問を持たせたまま授業を終えるというアプローチがあります。例えば、横断歩道の形を描かせて、授業を終えるのです。これにより、子供たちは帰り道に実際の横断歩道を見て確認するなど、疑問に思ったことを自分の目で確かめるようになります。ソースでは、これを「授業と授業の間」と呼び、子供たちが自ら追求してくる時間だと説明されています。
そして、子供たちが自分で追求したことや発見を、必ず次の授業で取り上げ、「みんな聞いて!〇〇君が調べてきてくれたよ!」のように共有し、価値づけることが非常に重要です。これを繰り返すことで、子供たちは「自分が追求したことは価値がある」と感じ、こちらが問いを出さなくても、自分で不思議を見つけて追求するようになる、と述べられています。
さらに、単に答えを教えるのではなく、「なぜ?」を常に問うことが探求心を深めます。例えば、横断歩道が昔の「はしご型(A)」から今の「ゼブラ型(B)」に変化した事実を示した後、「なぜAからBに変化したと思いますか?」と問うのです。クイズ形式で答えが分かった後も、「なぜそうなるのだろう?」「なぜこうなっているのだろう?」と「なぜ」を問い続けることで、単なる暗記社会科ではなく、思考を深める授業になります。横断歩道がゼブラ型になった理由としては、塗料が盛り上がって水が溜まり、スリップやアスファルトの劣化を引き起こすのを防ぐため、また塗料や人件費の削減、作業効率の向上といった理由が挙げられています。
これらの具体的な事象(横型信号機の赤は右、縦型信号機の赤は上、横断歩道はゼブラ型など)を見ていくことから、「事故を起こさないように人々の安全を守るための工夫がされている」といった抽象的な知識を獲得します。そして、その抽象的な知識から、信号機や横断歩道だけでなく、ガードレールや道路標識なども同様に工夫がされている、というように具体的に考える。このように、具体と抽象をぐるぐる行き来することが社会科の授業で大切にされている点です。子供たちは日常という具体の世界で生きていますが、社会科では科学の世界という抽象の世界まで引き上げることが大切であり、そのためには具体から抽象への「機能的思考(つまり)」と抽象から具体への「演繹的思考(たとえば)」を往復させることが必要だと説明されています。
授業を成功させるためには、1時間の授業で子供たちが最終的に獲得してほしい抽象的な知識(授業の目標)を明確に設定し、できるだけ子供の発言レベルで具体的にしておくことが重要だと述べられています。目標が明確であれば、授業がブレずに、子供たちもそこにたどり着きやすくなるため、「何を学んだかわからない」という社会科がなくなっていくとしています。

Q 日常の事象から社会的な仕組みや背景を学ぶための効果的な方法は何か?

社会科の授業で、日常の事象から社会的な仕組みや背景を学ぶための効果的な方法について、ソースに基づいてご説明します。
効果的なアプローチとして、以下のような点が挙げられています。

1.身近な社会的事象を起点とする
◦生徒にとって身近な、あるいはよく目にする社会的事象(人がしていることや作り出したもの)から授業を始めます。
◦例として、手塚治虫記念館前の信号機の写真を見せたり、横断歩道を描かせる活動を導入したりする 方法があります。

2.疑問を持たせ、「なぜ?」を問い続ける
◦提示した日常の事象の中に含まれる「いつもと違う点」や「なぜそうなっているのだろう?」と思わせる点に生徒が気づくように促します。
◦例えば、信号機が通常と違う並びになっている写真を見せて、どこがおかしいか生徒に気づかせたり、「なぜ日本の横型信号機は右側が赤なのだろう?」、「なぜ縦型信号機は赤が一番上なのだろう?」、「なぜ昔の横断歩道(はしご型)から今の形(ゼブラ型)に変化したのだろう?」 といった疑問を投げかけます。
◦単に答えを教えるのではなく、常に「なぜ?」を問い続けることで、生徒の思考を深めることができます。

3.生徒に考えさせ、話し合わせる機会を作る
◦投げかけた疑問に対して、生徒に考えさせ、その理由を話し合う機会を設けます。
◦例えば、縦型信号機の赤が上にある理由について、生徒に様々な理由を言わせ、話し合わせるといった方法です。
◦生徒の反応や特性に合わせて、アプローチを変えることも重要です。全員で間違い探しをする「ダウト」形式が難しい生徒には、2択形式でどちらが正しいかを問うなど、目標にたどり着くための手立ては目の前の子供によって変えていくことが大切です。

4.すぐに答えを教えず、生徒自身の探求を促す
◦疑問を持たせたまま授業を終えるというアプローチも効果的です。
◦例えば、横断歩道を描かせた後、「今日の授業はこれで終わります」とすることで、生徒は帰り道に実際の横断歩道を見て確認するなど、疑問に思ったことを自分の目で確かめるようになります。これは「授業と授業の間」と呼ばれ、生徒が自ら追求する時間となります。

5.生徒の追求や発見を共有し、価値づける
◦生徒が自分で追求したことや発見したことを、必ず次の授業で取り上げ、みんなで共有し、価値づけることが非常に重要です。
◦「みんな聞いて!〇〇君が調べてきてくれたよ!」のように取り上げることで、生徒は「自分が追求したことは価値がある」と感じるようになります。
◦これを繰り返すことで、教師が問いを出さなくても、生徒自身が不思議を見つけて追求するようになっていくと述べられています。

6.具体と抽象を往復する
◦社会科の授業では、日常という「具体」の世界と、科学の世界という「抽象」の世界を繰り返し行き来することが大切にされています。
◦具体的な事象(横型信号機の赤は右、縦型信号機の赤は上、横断歩道はゼブラ型など)を見ていくことから、「事故を起こさないように人々の安全を守るための工夫がされている」といった抽象的な知識を獲得します。これは、具体から抽象への機能的思考(つまり)に相当します。
◦そして、その抽象的な知識から、信号機や横断歩道だけでなく、ガードレールや道路標識なども同様に工夫がされている、というように具体的に考える。これは、抽象から具体への演繹的思考(たとえば)に相当します。
◦この具体と抽象の往復を通して、単なる暗記ではなく、思考を深めながら社会の仕組みや背景を学ぶことができます。

7.授業の目標(獲得してほしい抽象的な知識)を明確にする
◦1時間の授業で生徒が最終的に獲得してほしい抽象的な知識(例:「安全を守るための工夫がされている」)を、授業の目標として明確に設定し、できるだけ生徒の発言レベルで具体的にしておくことが重要です。
◦目標が明確であれば、授業がブレずに、生徒もそこにたどり着きやすくなるため、「何を学んだかわからない」という社会科の授業をなくしていくことができるとしています。
これらのアプローチを組み合わせることで、生徒は日常の事象に隠された社会的な仕組みや背景に興味を持ち、主体的に探求する力を育むことができると考えられます。


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