アメリカの俳優、ポール・ニューマンが27日83歳で亡くなりました。がんだったとか。
麻薬撲滅に多大な寄付をしたとか、ポール・ニューマンブランドのドレッシングなどのビジネスのこととかニュースでも伝えられています。
ポール・ニューマンと我が家は、ちょっと縁があるんです。私が、「スティング」「明日に向かって撃て」などの映画のファンというだけでなくてね。
日本ではあまり知られていないことですが、ポールニューマンは、アシュフォードにThe hole in the wall gang (壁の穴ギャング)という広大なキャンプ場を持っています。そこは、世界中の難病の子供たちがやってきていろいろなアクティビティを体験できる無料のキャンプ場です。基金はポール・ニューマンが出したので、ポール・ニューマンキャンプとも呼ばれています。
ボランティアで運営されていて、世界中からボランティアが集まります。
実は、息子は、難病でこのキャンプに招待されそこで1週間過ごしたことがあります。熱気球、ボート、乗馬・・・ありとあらゆるアクティビティが全て無料で、ボランティアの親身なサポートのもとに体験できます。もちろん、医療ボランティアも充実しているので、難病の子供たちでも必要以上の心配はいりません。
レストランも無料、置いてある飲み物や食べ物すべて無料。この世のものとは思えない、天国のようなキャンプです。
ポール・ニューマンも時々やってきては子供たちと触れ合っていくのだそうですが、ボランティアたちにも「ここでの主役は子どもたち。私に特別な態度をとってはいけない」と徹底しているので、ことさら注目を集めることもなく、溶け込んでいるとか。
日本から来た小学生の男の子が珍しかったのか、我が家にはポールに肩を組んでもらっている息子の写真があります。ポール・ニューマンファンの母の私には、気絶しそうなその状況ですが、息子は「え、だれ、このおじさん」と思ったとのたまわっていました。
実際、アメリカの少年たちでも俳優であるポール・ニューマンを知らずに
「おじさんは、何をしている人なの」と聞かれ、
そばにあったドレッシング(ポールニューマンブランドの商品にはポールニューマンの顔のイラストが描かれている)を指差して、
「これが、わたしだよ」
というと
「え、オジサンは行方不明者(アメリカでは行方不明の子供たちの写真をミルクのパックなどに印刷して捜索している)なの」
と言われたというエピソードがあるくらい。
近年、イタリアのトスカーナにも同じ趣旨のキャンプを作ったようです。ポール・ニューマンキャンプの話を聞いて、私はますますポール・ニューマンのファンになりました。
世界中に多くの著名人がいて、多くの金持ちがいるけれど、その地位や財産を本当に有効に使っている人がどれだけいるでしょう。
お金を出すだけなら、たくさんいるかもしれない。でも、システムを作って、自分がなくなった後も運営されるような活動にするには、なみなみならぬ決意と関心と力がいると思います。
病気の子供たちに何が必要か。高度な医療、より良い病院・・・確かにそういったものも必要でしょう。でも、最も大切なことは、その子供たちが「夢」を持ち続けられることだと思います。
ポール・ニューマンはそれを知っていた慈善家です。
息子が病気になってよかったと思うことはそう多くはありません。もちろん、病気になんかならないほうが良いに決まっています。
ポール・ニューマンキャンプでの体験は、その数少ない「病気になってよかった」体験です。
聞けば、自分の息子さんを麻薬で亡くしたとか。人が生きるために必要なものが何かを身をもって知っていたのだと思います。
83歳は、まだまだ若い。とても残念です。
あったことはないけれど、これからも会うことはないだろうけれど、地球のどこかにポール・ニューマンという良心が存在しているということは、それだけで、わくわくすることだったのに。
月並みなことばだけど、万感の思いを込めて。
ご冥福をお祈りいたします。合掌。
麻薬撲滅に多大な寄付をしたとか、ポール・ニューマンブランドのドレッシングなどのビジネスのこととかニュースでも伝えられています。
ポール・ニューマンと我が家は、ちょっと縁があるんです。私が、「スティング」「明日に向かって撃て」などの映画のファンというだけでなくてね。
日本ではあまり知られていないことですが、ポールニューマンは、アシュフォードにThe hole in the wall gang (壁の穴ギャング)という広大なキャンプ場を持っています。そこは、世界中の難病の子供たちがやってきていろいろなアクティビティを体験できる無料のキャンプ場です。基金はポール・ニューマンが出したので、ポール・ニューマンキャンプとも呼ばれています。
ボランティアで運営されていて、世界中からボランティアが集まります。
実は、息子は、難病でこのキャンプに招待されそこで1週間過ごしたことがあります。熱気球、ボート、乗馬・・・ありとあらゆるアクティビティが全て無料で、ボランティアの親身なサポートのもとに体験できます。もちろん、医療ボランティアも充実しているので、難病の子供たちでも必要以上の心配はいりません。
レストランも無料、置いてある飲み物や食べ物すべて無料。この世のものとは思えない、天国のようなキャンプです。
ポール・ニューマンも時々やってきては子供たちと触れ合っていくのだそうですが、ボランティアたちにも「ここでの主役は子どもたち。私に特別な態度をとってはいけない」と徹底しているので、ことさら注目を集めることもなく、溶け込んでいるとか。
日本から来た小学生の男の子が珍しかったのか、我が家にはポールに肩を組んでもらっている息子の写真があります。ポール・ニューマンファンの母の私には、気絶しそうなその状況ですが、息子は「え、だれ、このおじさん」と思ったとのたまわっていました。
実際、アメリカの少年たちでも俳優であるポール・ニューマンを知らずに
「おじさんは、何をしている人なの」と聞かれ、
そばにあったドレッシング(ポールニューマンブランドの商品にはポールニューマンの顔のイラストが描かれている)を指差して、
「これが、わたしだよ」
というと
「え、オジサンは行方不明者(アメリカでは行方不明の子供たちの写真をミルクのパックなどに印刷して捜索している)なの」
と言われたというエピソードがあるくらい。
近年、イタリアのトスカーナにも同じ趣旨のキャンプを作ったようです。ポール・ニューマンキャンプの話を聞いて、私はますますポール・ニューマンのファンになりました。
世界中に多くの著名人がいて、多くの金持ちがいるけれど、その地位や財産を本当に有効に使っている人がどれだけいるでしょう。
お金を出すだけなら、たくさんいるかもしれない。でも、システムを作って、自分がなくなった後も運営されるような活動にするには、なみなみならぬ決意と関心と力がいると思います。
病気の子供たちに何が必要か。高度な医療、より良い病院・・・確かにそういったものも必要でしょう。でも、最も大切なことは、その子供たちが「夢」を持ち続けられることだと思います。
ポール・ニューマンはそれを知っていた慈善家です。
息子が病気になってよかったと思うことはそう多くはありません。もちろん、病気になんかならないほうが良いに決まっています。
ポール・ニューマンキャンプでの体験は、その数少ない「病気になってよかった」体験です。
聞けば、自分の息子さんを麻薬で亡くしたとか。人が生きるために必要なものが何かを身をもって知っていたのだと思います。
83歳は、まだまだ若い。とても残念です。
あったことはないけれど、これからも会うことはないだろうけれど、地球のどこかにポール・ニューマンという良心が存在しているということは、それだけで、わくわくすることだったのに。
月並みなことばだけど、万感の思いを込めて。
ご冥福をお祈りいたします。合掌。
いいですねえ。
ここでビリヤードの画像を紹介するなんて、
「ハスラー」にかけた?!
写っているのはポールニューマンというより
31オールドマンって感じでしたけど・・・
http://blog.goo.ne.jp/suzuki-31/e/77319cd87ea6757d870e8ef49ebfe19c
下記は、その内部。
http://blog.goo.ne.jp/suzuki-31/e/77319cd87ea6757d870e8ef49ebfe19c
http://suzuki31.blog2.fc2.com/blog-entry-142.html
というわけで、
カネに円じゃなくて縁のない身としては、
ありそうな人をそそのかそうではないか大作戦。
http://blog.goo.ne.jp/flying-tangler/cmt/3547cae4b4be57cbcfeaabce91b46203
もう小学生になりました。
ここまで来るには、
本当に色んな事がありましたけれども・・・。
息子さんはいかがですか?
スウェーデン、
素敵ですね!
またちょくちょく伺いますので、
よろしくお願いします!
>DANさん
なんだか久しぶりに「スティング」なんかを
ゆっくり見たくなりました。
おいしい紅茶を用意して、だれにも邪魔されずに・・・。
>PSさん
北海道で日本版ポールニューマンキャンプを作ろうという
動きが数年前にはじまりましたね。
なかなかむずかしいかも。
お金持ちの桁が違うんでしょうか。
ボランティアの土壌が違うんでしょうか。
psさんのお子さんの体調はいかがですか。
私も息子のおかげでいろいろ成長させてもらいました。
まず始めにこのキャンプのことを思いました。
私の子どもも難病を持ち、
日本にもこのようなキャンプがあったら・・・
と思っていたからです。
(実際には少しずつ計画が進んでいますが、
ポールニューマンさんのような、
私財をなげうつような慈善家はそうそういないのが
現状なのでしょう)
私が書きたいことを、
見事に書いてくださったので、
心が熱くなりました。
病気に生まれた子の生まれながらに背負った荷物は
余りにも大きく重い。
親は必死に少しでも軽くしようと、
日々心を砕くけれども、
他人であるポールさんが作ったキャンプは、
どれほど多くの子どもたちに、
生きることの楽しさを教えてくれたでしょう!
これからもがんばります。
そんな力をいただきました。
キャンプのことも全然知らなくて、でも彼らしいなぁと思いながら誇らしい気持ちです。
彼の情熱は人を温かくしたんだなぁと。
悲しかったけどちょっと元気になりました。
どうもありがとう。