北欧スウェーデン の生き方情報 スウェーデン報

北欧スウェーデンの日常を生活者目線でお伝えします。
幸せの国、北欧スウェーデンのなるほど〜な生き方をお伝えします。

クリスマス、クリスマス

2022-01-10 22:34:35 | スウェーデン

 

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さて、クリスマス休暇は、海外で過ごすことが多かった我が家だが、スウェーデンで過ごしてみた。

幸運にも、何人かの友達が「スウェーデン流クリスマス」なるものを体験させてくれようと誘ってくれた。

ありがたいことだ。

昨年、書いたようにクリスマスのご馳走は、ユールボードというバイキング形式の大皿が並ぶのが一般的。

主には、豚料理。(ハムにしたり肉団子にしたり・・・)



そして、例の如くシルのバリエーション(ニシンね)、それからクリスマス独自のルートフィスク(干し鱈を戻して、マスタードソースにかけて食べる)などなど。

もちろんお米のお粥みたいなものにフルーツソースをかけて食べるデザートも忘れてはいけない。


夫の会社のユールボードに夫婦で呼ばれた。

同席になったスウェーデン人夫妻に

「ワンシーズンに何回ぐらいユールボードを食べるの?」

と聞くと

「年によるけど、少なくとも3、4回は食べるわね」

ひえっ!おせち料理も何回も食べると飽きるでしょ。
ユールボードはあきないのだろうか?

ちなみに私は、一回で十分。


さて、クリスマスイブに読んでくれた知人は、前日に、電話で念を押してきた。

「3時からドナルドダックが始まるの。それは、ゆっくり家族全員で見なくてはならないものだから、15分前にはきてね」

昨年書いたが、イブのアニメーションは、伝統テレビ番組なのだ。

誘ってくれた友達は50代。
さすが、伝統的なスウェーデンのクリスマスを守っている。



と、友人のSさんからのメールにこんな一文が。

「明日は初めて体験するスウェーデンのクリスマスイブです。
彼のお姉さんが誘ってくれたので普通の家庭のクリスマスを見ることができます。
『テレビのKalle Anka(ドナルドダックのこと)が始まる前に来ること』と言われているんですが、あの家に子供はいないはず・・・大人が見るのかな」


そして、イブの日、別の知人の家に用事で出かけるのに、都合のいい時間を聞いたら

「3時からテレビを見なくちゃいけないから、3時前に来てよね」


噂には聞いていたが、恐るべし、ドナルドダック。

75%の家庭は、この番組を見ているという。
ひと頃は90%以上の家庭が見ていたのだそうだ。


スウェーデンのトムテと呼ばれるサンタクロースは、24日の夜、手渡しでプレゼントをくれる。



欧米のサンタクロースは25日の早朝(夜中ね、つまり)、見えないようにやってきてプレゼントを置いていく。

やっぱりラップランド出発なので、北欧には早めにプレゼントをくばっていくのだろうか?

ダーラナ地方のムーラにあるトムテランドには、世界中の子どもたちからサンタ宛の手紙が届く。

日本の子供たちからの手紙もたくさん届いていた。

「To Santa,  Mora,  Sweden」

で届いていてびっくり。

良い子のみなさん、あんまりサンタさんを酷使しないように。

サンタさんにも予算とか、都合ってのがあるんだから。


クリスマスプレゼントのことをスウェーデンでは、ユールクラップ(julklap)と呼ぶ。
クラップというのは、ドアを平手で、ばんばんと叩くこと。

その昔は、トムテではなく、ヤギが背中にプレゼントを乗せてやってきた。

そして、ばんばんとトアを叩くと、開いたドアからプレゼントを投げ入れて去っていったのだそうだ。



クリスマスイブの夜には、どんな不思議でも起こりうる。


そのヤギ(julbock)は、今では、藁で作ったヤギに赤いリボンを巻いた飾りとして姿を残している。

それが、ドイツ経由できたトルコ人の聖ニコラスの話とミックスして現在のトムテになったのだそうだ。


ところで、昨年、クリスマス前に間違って購入してしまったプリンターを2割引で売ろうと掲示をだしてみた。

新品同様だし、スウェーデンの保証期間も丸々1年ついている。
にもかかわらず、反応がなかった。

スウェーデン人が言うには
「クリスマス前には、中古は売りにくい。
みんなが新品を買う時期だから。
クリスマス後にしてごらん」

クリスマスが過ぎると、みんな、お金を使いすぎて、節約に回る。

そうすると、中古品が売れるようになるらしい。

さらに、その、引き締められた財布をなんとか開かせようと、12月27日ぐらいから、一斉に大バーゲンとなる。

ヨーロッパでは、このクリスマス後のバーゲンが最大のものだ。



賢い人たちは、来年のグリスマスグッズを、格安になったこの時期に仕入れて来年にそなえたりする。

本当に偉い。

私には、真似できない。

だって、安いと言うだけで買うと、余計なものまで買ってしまう。

さらに、買っておきながら来年のその時になると、どこにしまったか忘れて、結局また買ったりする。

自分のためのもので、かねがね欲しいと思っていたものは、クリスマス明けまで待つと安くなることが多い。

こう言う時、計画性っていうのが役に立ちますね。

それがないために、人生どれだけ苦労しているか・・・・・・(ここで、愚痴ってどうする?)


さて、スウェーデン人とナイジェリア人の若い夫婦に、スウェーデン人男性向けのプレゼント(いつも、頭を悩ませている)のためのヒントをきいてみた。


あまり個人的によく知らない場合、はずれがないのが、ワインかチョコレートだそうだ。


「ところで、ペーター、あなたが、今までもらったプレゼントの中で、ベストのものはなんだった?」

と、参考までに尋ねると・・・・・・

彼は迷わずこう答えた。

「ランディ(妻の名)さ」

はい、はい、ごちそうさま。


その話を、あとからランディにすると、

「まあ、ペーターったらあ、スイートなんだからぁ」
と嬉しそうに身をよじったあとで

「でも、わたしも、同じ答えだわね」

と付け足した。

もちろん、共に、本人のいないところでである。



いつも、お互いを不肖の夫、不肖の妻扱いしている我が家。

やっぱり、愛は、言葉に出して確認しなければだめね。


「いわなくてもわかるはず」

という日本式の発想は少なくともヨーロッパでは通用しない。

みんな「言わなきゃわからない」と思っている。


というわけで、読者の中の男性の皆さん。
クリスマスも正月も過ぎてしまったけど、あなたの大事な方に感謝と愛を言葉にして伝えてみてはいかが?

できれば、思いを形にして(プレゼントっていうことね、つまり)添えて。

ああ、この数行、このメルマガの読者じゃない我が夫にも、読ませたい!!!