北欧スウェーデン の生き方情報 スウェーデン報

北欧スウェーデンの日常を生活者目線でお伝えします。
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引っ越しあれこれ、オークション

2021-03-11 22:02:41 | スウェーデン

 

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1月からアメリカに赴任するという借家が見つかり、引っ越すことになった。

 

スウェーデンでは、通常3ヶ月前に退去通知を大家に出さなくてはならない。

 

ところが、新居の方は、家賃を3ヶ月待ってくれるとは限らない。

 

その辺の駆け引きが大変。

 

結局、我が家は、2ヶ月分、双方の家賃を払うことになった。

 

タイミングよく引っ越すのは難しい。

 

 

スウェーデンの借家で興味深いことがいくつか。

 

新しい大家からサインを求められた書類がある。

 

そこには、

 

「権利が生じても家を買うことはありません」

 

というような内容が書かれている。

 

スウェーデンでは一年以上住むと、その家を買う権利ができてしまうのだそうだ。

 

もうひとつ。

 

以前の大家との話し合いなど、不確定な要素があると正式な契約が結べない。

 

とはいえ、新しい大家は何か安心できる証拠が欲しい。

 

というわけで、正式契約に至る前に、紳士協定(gentlemen’s agreement)というのを交わしたのだった。

 

多分、法的にはなんの拘束力もないとは思うけど。

 

 

さて、めぼしい家具は大谷がアメリカに持っていってしまう。

 

家具付きでという条件で借りていたこれまでの家とは異なる。

 

いくつかの家具が必要になってきた。

 

通常なら、以前に書いたIKEAで揃えるのが妥当なところだろう。

 

でもね。

 

私たちが足りないのは、食卓テーブルのセットと応接セット。

 

先日、イギリス人の友達が引越しに伴ってIKEAで家具を揃えた。

 

「椅子一個にネジ80個だよお」

 

と泣いていた。

 

それを考えると、食卓テーブルと椅子6脚。

 

そして、あの大きなソファーが組み立てられる頃には、きっと帰国だろう。

 

 

そして、目をつけたのが中古。

 

 

スウェーデンは難民の受け入れが多い。

 

常々、こんな高い物価で生活できるのかなあと気になっていた。

 

ところが、あるんですね。ちゃんと。

 

安売りショップや、リサイクルショップが。

 

難民だけでなく、賢いスウェーデン人は、もちろん大いにここを利用します。

 

ものあまりに慣れている日本人から見たら、ゴミにしか見えないものもここでは立派に商品として売られている。

 

中にはとんだ掘り出し物も。

 

そのためには、足繁く通わなければならない。

 

 

そして、次に目をつけたのがオークション。

 

オークションといえば、ザザビーズとかクリスティーズとか、骨董や美術品を連想される方も多いだろう。

 

私もそうだった。

 

でもここでは、日常品のオークションも行われる。

 

 

まず、金曜日にオークション会場になる場所に下見に行く。

 

夕方、開いているのは、働く人のためだろう。

 

そこで、めぼしいものを見つけて、ナンバーをチェックしておく。

 

私たちが言った日は540番まであった。

 

例えば、ソファーのセットやダイニングセットなどの大物から、目覚まし時計、スプーンやフォークの山盛りまで、ずらりと並べてある。

 

買った後で、傷を見つけても返品はできないので、この時に十分チェックをしておかないと後で泣くことになる。

 

中古とはいえ、中には骨董も混じっているので、必ずしも安く変えるとは限らないそうだ。

 

しかし、通常、新品の1割から半額ぐらいの価格で買えるということで、お得!

 

私たちは、ソファーのセットとダイニングセットを一つずつ心に決めた。

 

 

そして、翌土曜日がオークションの日である。

 

1時からということで、出かけると、200ぐらいはあろうかと思われる椅子席は満席。

 

立見も多い。

 

まずは、登録して自分の番号札をもらう。

 

この札は、競りに参加する時、高く掲げて値段を叫ぶ。

 

1日限りではなく、この会社主催のオークションには、いつでも使える。

 

 

何しろ、日本での経験も含めて初めてのことで勝手がわからない。

 

周囲を見回すと、何やら紙に書き込んでいる。

 

買いたいものの番号と希望価格を書いて受付に渡しているらしい。

 

どうやら、それで、相場を見てからオークションになるらしい。

 

さあ、困った。

 

いくらと書いていいかわからない。

 

相場がわからないのだ。

 

新品だとともに10万円前後すると思う。

 

でも、中古だし。

 

高く書いて、金満日本人、相場も知らない。と言われるのも嫌だし。

 

かと言って、安く書きすぎて手に入らないのも嫌だ。

 

やはり、これも場数を踏んで、相場をつかんでから参加するものなのだろう。

 

 

とりあえず、両方とも2万円ぐらいの価格を付けておいた。

 

さて、会場の中では、すでに競りが始まっている。

前に立つ男性が品物を持ち上げて、値段が叫ばれるのをさばいている。

 

書いたい人は、さっきのふだを上げながら価格を叫ぶ。

 

一回に最低でも二十クローナは足していかなくてはいけない。

 

「ツボフンドラフッティ」

「トレイフンドラ」

「トレイフェム!!」

 

いかんっ!

 

とても、割り込めない。

 

大体、数字についていけない。

 

しかも、始まって1時間以上も経つのに、まだ50番代を競っている。

 

 

我々の欲しいのは、300番代。

 

3時には人を招いている。

 

 

もう一度受付で聞くと、最初に渡した価格の紙が入札価格になっていて、それを出せば必ずしも競りに参加しなくてもいいのだそうだ。

 

 

で、帰ることにした。

 

「でもさ、これって、買えても買えなくてもストレスだね」

 

と、夫が言う。

 

「変えたら、もっと安く手に入ったかもって思うし、変えないとその場にいなかったことが悔やまれるし・・・」

 

「ま、仕方ないよ。とても競りに参加できる実力も度胸もないし・・・」

 

 

結果、食卓セットは手に入り、リビングセットはだめだった。

 

でもね、良心的だったのは、1500クローナと書いておいたのに、そこまで値が釣り上がらなかったらしくて1000クローナで手に入ったのだった。

 

価格に2割上乗せして、それが、オークション会場の手数料になる。

 

 

10分の1近い値段。

 

私は、大いに満足です。

 

でも、このオークション。

 

なかなか面白い。

 

今週末も行ってみるつもり。

 

う〜ん。病みつきになりそう。

 

 

ところで、後で、全ての売値の一覧表をもらえる。

 

それによると、一番安いのは50クローネ。(700円ぐらい)

 

一番高いので21000クローネ(30万円ぐらい)で落ちていた。

 

それぞれ、一体何だったのだろう。

 

興味あるところ。

この画像は田舎の夏の屋外オークション

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