鈴木信夫の詩の世界 ~筋ジスと向き合った40年~

筋ジストロフィーと向き合い、2011年5月、40歳の若さでこの世を去った詩人鈴木信夫の心に響く詩を紹介します。

God and Buddha,Free and Prosperity

2020-11-26 | 
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鈴木信夫の詩手紙の作品から

絵手紙作家の浅田美知子さんとの絵手紙・詩手紙の交流は2年を超えて
続いており、このころは、ほぼ毎日1編の詩をつくっています。
できるだけ鈴木信夫らしい詩を選び、詩手紙そのものを見ていただき、
そこに書き加えられたコメントを紹介してゆきます。
一部、詩集に載せたものもありますが、未発表のものが中心です。
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今月初めにアメリカ大統領の選挙投票が行われました。
この大統領選出の方法はアメリカ独特のもので、日本では少し理解できないところもあります。
ただ、さすがは自由と繁栄の国だけあって、自由と行動は素晴らしいと思います。
ただ、個人の発言が極端に走ってしまうので、国民の分断につながってしまうようです。
自由の大切さを感じます。

詩手紙のコメントは、自由そのものです、身体は不自由ですが・・・。
「本来の気候に戻って、いい休日になりましたね。
 わたしには休みも何もありませんが。」

      God and Buddha,Free and Prosperity

                                  2010年5月

神は愛で、仏は慈しみで
われわれに自由を与えてくださる存在
自由は、奔放に生きるのではなくて
あらゆる人をたいせつに扱うこと
われわれは自由をはきちがえて
「何をしてもいい」
「何でも許される」
そう思い込み、生きようとする
でも-
本物の自由は、人を幸福にするためのもの
本物の微笑みが、人を幸福にさせるように
わたしは、自由をなくして、自由がわかるようになった

神は愛で、仏は慈しみで
われわれに繁栄を与えてくださる存在
繁栄は、自分だけの利益ではなくて
あらゆる人を幸せにしたいと思うこと
われわれは繁栄を勘違いして
「ものが豊かであればいい」
「贅沢な暮らしさえ出来ればいい」
そう思い込み、そう生きたいと願う
でも-
本物の繁栄は、人を美しくするもの
本物の強さが、人を美しいものにするように
わたしは、ものがあふれるのを見て、繁栄の価値がわかるようになった

自由と繁栄は、神と仏の願いなのです

   詩手紙2010.5.4
   
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