鈴木信夫の詩の世界 ~筋ジスと向き合った40年~

筋ジストロフィーと向き合い、2011年5月、40歳の若さでこの世を去った詩人鈴木信夫の心に響く詩を紹介します。

豆腐のような…

2017-05-13 | 
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鈴木信夫の詩手紙を中心にした作品から


2008年から絵手紙作家の浅田美知子さんとの交流が始まりました。
詩手紙そのものや書き加えたコメントから選んで紹介してゆきます。
一部、詩集に載せたものもありますが、未発表のものが中心です。
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この詩手紙を書いていたころ、毎週月曜日に豆腐屋が我が家に豆腐を売りに来ていました。
値段はちょっと高めでしたがおいしかったです。

豆腐に関する詩手紙のコメントです。
「冷奴を塩で食べてもおいしいんですよ。
 豆腐屋さんの豆腐だと特に。
 涼しくなったら、湯豆腐もいいですね。」


        豆腐のような… 
                            2008年8月

豆腐のようにくずれそうでくずれない
そういうふうにいけたら、いいのにね
豆腐のように熱くても冷たくても
さっと受け入れてしまう
そういうふうにいけたら、いいのにね
僕はどうかと考えてみるとほど遠い
ちょっとのことでくずれてしまうし
こころはいつもくずれっぱなし

豆腐のようにくずれそうでくずれない
そういうふうにいけたら、いいのにね
どんなものとも相性がいい
さっと受け入れてしまう
そういうふうにいけたら、いいのにね
そんな僕もそうなれるだろうか
突き刺ささる言葉も受けとめて
どんな人にも優しくできる、そんな人に

   詩手紙2008.9.4
   

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