鈴木信夫の詩の世界 ~筋ジスと向き合った40年~

筋ジストロフィーと向き合い、2011年5月、40歳の若さでこの世を去った詩人鈴木信夫の心に響く詩を紹介します。

光が散乱するように

2020-11-30 | 
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鈴木信夫の詩手紙の作品から

絵手紙作家の浅田美知子さんとの絵手紙・詩手紙の交流は2年を超えて
続いており、このころは、ほぼ毎日1編の詩をつくっています。
できるだけ鈴木信夫らしい詩を選び、詩手紙そのものを見ていただき、
そこに書き加えられたコメントを紹介してゆきます。
一部、詩集に載せたものもありますが、未発表のものが中心です。
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あらゆることが奇跡なのかもしれない。
奇跡という言葉を改めて考えさせられます。
普段の生活では何も感じないことでも良く考えてみればすべてが奇跡なのかもしれません。
そんなことに気づかされた詩です。
少し長いので、詩手紙には全部載っていませんが・・・。

コメントはこう書いてありました。
「グローバルになると、動きが大きいだけに小さいものを見落としがちになるから、ちょっと悲しいです。」


        光が散乱するように
                                    2010年5月

光が散乱するように
この世界には愛が散乱しているのです
わかりますか、この奇跡の形

奇跡は千年に一度のものも奇跡というが
毎日のように朝が来て、めざめるのも
毎日のように夜が来て、眠りに落ちるのも
奇跡というものの一つなのだと思うのです

光が散乱するように
この世界には愛が散乱しているのです
それが奇跡の一つなのだと思うのです

あなたも奇跡で、わたしも奇跡で
太陽も奇跡で、月も奇跡で
息をするのも奇跡で、あたたかい手も奇跡で
誕生も奇跡で、臨終も奇跡で

光が散乱するように
この世界には愛が散乱しているのです
それは奇跡以外のなにものでもない

あなたが人を許してあげられるなら
そこに奇跡が起こるかもしれない
誰かを許すとは、強くあることでもあるから
それも奇跡の一つなのだと思うのです

あなたが人を許してあげられるなら
そこに奇跡が起こるかもしれない
誰かを許すとは、あなたを許すことでもあるから
それも奇跡の一つなのだと思うのです

光が散乱するように
この世界には愛が散乱しているのです
それは奇跡という言葉でしか表せない

光が散乱するように
この世界には愛が散乱しているのです
わかりますか、この奇跡の形

奇跡は千年に一度のものも奇跡というが
毎日のように朝が来て、めざめるのも
毎日のように夜が来て、眠りに落ちるのも
奇跡というものの一つなのだと思うのです

光が散乱するように
この世界には愛が散乱しているのです
それが奇跡の一つなのだと思うのです

あなたも奇跡で、わたしも奇跡で
太陽も奇跡で、月も奇跡で
息をするのも奇跡で、あたたかい手も奇跡で
誕生も奇跡で、臨終も奇跡で

光が散乱するように
この世界には愛が散乱しているのです
それは奇跡以外のなにものでもない

あなたが人を許してあげられるなら
そこに奇跡が起こるかもしれない
誰かを許すとは、強くあることでもあるから
それも奇跡の一つなのだと思うのです

あなたが人を許してあげられるなら
そこに奇跡が起こるかもしれない
誰かを許すとは、あなたを許すことでもあるから
それも奇跡の一つなのだと思うのです

光が散乱するように
この世界には愛が散乱しているのです
それは奇跡という言葉でしか表せない

   詩手紙2010.5.7
   
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