鈴木信夫の詩の世界 ~筋ジスと向き合った40年~

筋ジストロフィーと向き合い、2011年5月、40歳の若さでこの世を去った詩人鈴木信夫の心に響く詩を紹介します。

Kan-ze-on-bosatsu

2018-05-28 | 
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鈴木信夫の詩手紙の作品から

絵手紙作家の浅田美知子さんとの絵手紙・詩手紙の交流は1年を超えて
続いており、このころは、ほぼ1日に1編の詩をつくっています。
詩手紙そのものや書き加えたコメントを選んで紹介してゆきます。
一部、詩集に載せたものもありますが、未発表のものが中心です。
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我が家には白磁の「観音様」があります。
戦前に、私の父(鈴木信夫の祖父)が上海で買ってきたもので、父が亡くなったときにもらってきました。
上品な易しい顔の観音様です。
鈴木信夫は仏様が好きでした。
その中でも、やさしい「観音様」が好きだったようで、こんな詩をつくったのでしょう。

寒さが苦手だったこともあり、この時期は春を待つコメントが続きます。
「冬の終わりが待ち遠しいです。」


         Kan-ze-on-bosatsu
                              2009年3月

あなたの微笑みは、わたしを微笑ませます
どんなにか心を癒してくれるのでしょう
どんなにか心を安らかにしてくれるのでしょう
そして、微笑みのいみを教えてくれます
まさしくKan-ze-on-bosatsu
わたしは、眼を閉じて手をあわせます
ここで、あなたを感じてみます
生きるために大切な存在が
あなたです、Kan-ze-on-bosatsu

あなたの愛は、わたしを永遠にします
どこまで心を知っているのでしょうか
どこまで心を見ているのでしょうか
そして、愛することのいみを教えてくれます
まさしくKan-ze-on-bosatsu
わたしは、眼を閉じて手をあわせます
ここで、あなたを感じてみます
生きるために大切な存在が
あなたです、Kan-ze-on-bosatsu

   詩手紙2009.3.4
   

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