鈴木信夫の詩の世界 ~筋ジスと向き合った40年~

筋ジストロフィーと向き合い、2011年5月、40歳の若さでこの世を去った詩人鈴木信夫の心に響く詩を紹介します。

こころの修繕屋さん

2018-05-30 | 
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鈴木信夫の詩手紙の作品から

絵手紙作家の浅田美知子さんとの絵手紙・詩手紙の交流は1年を超えて
続いており、このころは、ほぼ1日に1編の詩をつくっています。
詩手紙そのものや書き加えたコメントを選んで紹介してゆきます。
一部、詩集に載せたものもありますが、未発表のものが中心です。
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「心の病」で苦しんでいる人はたくさんいます。
本人が意識している場合もあれば、全くわからない場合もあります。
ただ、どんな場合でも、話を聞いてあげることが何よりも大事だと思います。
誰にでもできることではありませんが、鈴木信夫はそういうことができればいいな、と感じていたのです。


             こころの修繕屋さん
                                      2009年3月

こころがどこか変だな
思ったら行くような「こころの修繕屋さん」になりたい

今日は怒られちゃった…
怒られてしょげている子は笑顔でなぐさめて
元気にしてあげられるような「こころの修繕屋さん」になりたい
今日は悲しかった…
泣いている子は大丈夫だからと声をかけて
安心させてあげられるような「こころの修繕屋さん」になりたい

こころがどこか変だな
思ったら行くような「こころの修繕屋さん」になりたい

ほかの大人がわかってくれなくても
ちょっとだけ話して、優しく言葉をかけて
話を聞いてあげられるような「こころの修繕屋さん」になりたい
もし誰もわかってくれない時にも
僕がいつも見ていてあげるから
気持ちをわかってあげられるような「こころの修繕屋さん」になりたい

そんな僕の夢はかなえられるかな
そんな大人がたくさんいたらな

   詩手紙2009.3.7
     

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