鈴木信夫の詩の世界 ~筋ジスと向き合った40年~

筋ジストロフィーと向き合い、2011年5月、40歳の若さでこの世を去った詩人鈴木信夫の心に響く詩を紹介します。

こんな僕で、ごめん

2018-05-26 | 
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鈴木信夫の詩手紙の作品から

絵手紙作家の浅田美知子さんとの絵手紙・詩手紙の交流は1年を超えて
続いており、このころは、ほぼ1日に1編の詩をつくっています。
詩手紙そのものや書き加えたコメントを選んで紹介してゆきます。
一部、詩集に載せたものもありますが、未発表のものが中心です。
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謝るということは難しいことです。
アメリカンフットボールの試合でのラフプレーについて、指導者たちは「指示をしたことはない」「指導が行き届かず責任を感じている」
などと言ってますが、謝罪の言葉はうわべだけで、事実を明らかにしないまま終わらせようとしています。
日本中大騒ぎですが、これも、早い段階で事実を認め、当事者に謝罪していればこんなことにはならなかったように思います。


          こんな僕で、ごめん
                                      2009年3月

僕は言います、「こんな僕で、ごめん」と。
母は言います、「こんなお母さんで、ごめん」と。
いつも僕は言ってしまうのです、「こんな僕で、ごめん」と。
そう言うと、いつも母は言ってくれます、「こんなお母さんで、ごめん」と。
ただ、あやまるだけしかできずに。
どうせ、生きているのなら。
あやまるのではなくて、感謝しようか。
それで心の空気はかわっていくかも。
それで笑いあえればいいかも。
あしたも笑いあえればいいかも。
どうせ、生きているのなら。
あやまるのではなくて、感謝しようか。
それで心の雨はあがっていくかも。
それで笑いあえればいいかも。
あしたも笑いあえればいいかも。
どうせ、生きているのなら。

   詩手紙2009.3.5  
   

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