鈴木信夫の詩の世界 ~筋ジスと向き合った40年~

筋ジストロフィーと向き合い、2011年5月、40歳の若さでこの世を去った詩人鈴木信夫の心に響く詩を紹介します。

the Ganges~2500km~

2017-01-07 | 
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鈴木信夫の詩手紙を中心にした作品から


2008年から絵手紙作家の浅田美知子さんとの交流が始まりました。
詩手紙そのものや書き加えたコメントから選んで紹介してゆきます。
一部、詩集に載せたものもありますが、未発表のものが中心です。
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1月7日までは松の内と言ってお正月なんですよね。
松飾を外し、七草がゆを食べるのが習わしのようです。
このような日本の習慣もそれなりの根拠がちゃんとあります。
先人の知恵は素晴らしいものだと感心します。

お正月とは関係ありませんが、今日はこの詩をご紹介します。
詩手紙のコメントはこのようなものでした。

「ガンジス川についてのドキュメントを見ていて、思いつきました。
 人間の小ささを感じざるを得ない光景。
 迫力と神秘に、人々が惹かれる理由がわかる気がします。」


        the Ganges~2500km~
                                    2008年5月

ガンジスという聖なる流れは
山から流れだして、はるかな海まで注がれます
それは、まるで転生輪廻のように
それは、まるで命の流れのように
人と人の間をめぐりめぐっていくのです
魂と魂の間をめぐりめぐっていくのです
それは、まるで転生輪廻のように
それは、まるで風の流れのように
人と人の間をわたっていくのです
魂と魂の間をわたっていくのです
そう、命という聖なる流れは
神から流れだして、はるかな時空(とき)を超えていきます
それは、まるで転生輪廻のように
それは、まるで命の流れのように
人と人の間をつないでいくのです
魂と魂の間がつながれていくのです
それは、まるで転生輪廻のように
それは、まるで風の流れのように
人と人の間によりそっていてくれるのです
魂と魂の間によりそっていてくれるのです

   詩手紙2008.5.8
   

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