鈴木信夫の詩の世界 ~筋ジスと向き合った40年~

筋ジストロフィーと向き合い、2011年5月、40歳の若さでこの世を去った詩人鈴木信夫の心に響く詩を紹介します。

要するに

2019-07-17 | 
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鈴木信夫の詩手紙の作品から

絵手紙作家の浅田美知子さんとの絵手紙・詩手紙の交流は1年を超えて
続いており、このころは、ほぼ1日に1編の詩をつくっています。
詩手紙そのものや書き加えたコメントを選んで紹介してゆきます。
一部、詩集に載せたものもありますが、未発表のものが中心です。
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「要するに」という言葉はよく使われます。
「結局」とか「つまり」と同じような意味がある言葉です。
いろいろ沢山言ったけれど、結論としてはこういうことだ、というような時に使われます。
要するに、要するにとは・・・要するになのです。


          要するに
                                2009年9月

要するに、人は弱いものなのです
だから、助け合い、生きるのです
要するに、人は弱いものなのです
だから、助け合うのが、大事なのです

わたしは生きるのに生きていくのに
助けられてばかりだから、わかります
その意味が、その必要性がわかるのです

要するに、人は悲しいものなのです
だから、涙が用意されているのです
要するに、人は悲しいものなのです
だから、涙ながしていいのです

わたしは生きるのに生きていくのに
つらいことをたくさん知っているから、わかります
その意味が、その必要性がわかるのです

要するに、人は弱いもので、悲しいものなのです
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