鈴木信夫の詩の世界 ~筋ジスと向き合った40年~

筋ジストロフィーと向き合い、2011年5月、40歳の若さでこの世を去った詩人鈴木信夫の心に響く詩を紹介します。

鈴木信夫の「詩集」

これまでに出版した詩集は                                                     「マイナスからのスタート」(2001年文芸社)                                           「君に いい風 吹きますように」(2004年神奈川新聞社)                                               「生命いっぱい」(2007年神奈川新聞社)                                                      「こころのごちそう」(2012年神奈川新聞社) の4冊と                                                    浅田美知子さんとの共著の絵手紙詩手紙                                                                   「風のように花のように」(2010年 日貿出版社)                                        があります。ホームページでも紹介していますのでご覧下さい。                                               

名もない花のように

2014-02-25 | 
名もない花のようにひっそりと生きたい。
そう思う人は案外多いのかもしれない。
でも、どんな花にも名前があるのです。


     名もない花のように
                  2006年6月 鈴木信夫

一日を終えて行き交う人をながめていて
感じている
人にはいろんな生き方がある
それぞれの「今」がある
今日という日を見つめ直してみて
思うことがある
人にはいろんな人生がある
それぞれの「時」がある

限りあるなかで生きるとするなら
いつも咲いていたい
僕は名もない花のように咲いていたい
きみのそばで咲いていたい
咲きつづけていたい
そう、名もない花のように咲いていたい

愛を届けられるとするなら
いつも生きていたい
僕は名もない花のように生きていたい
きみのそばで生きていたい
生きつづけていたい
そう、名もない花のように生きていたい
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