鈴木信夫の詩の世界 ~筋ジスと向き合った40年~

筋ジストロフィーと向き合い、2011年5月、40歳の若さでこの世を去った詩人鈴木信夫の心に響く詩を紹介します。

鈴木信夫の「詩集」

これまでに出版した詩集は                                                     「マイナスからのスタート」(2001年文芸社)                                           「君に いい風 吹きますように」(2004年神奈川新聞社)                                               「生命いっぱい」(2007年神奈川新聞社)                                                      「こころのごちそう」(2012年神奈川新聞社) の4冊と                                                    浅田美知子さんとの共著の絵手紙詩手紙                                                                   「風のように花のように」(2010年 日貿出版社)                                        があります。ホームページでも紹介していますのでご覧下さい。                                               

おまけの人生

2014-02-01 | 
7歳の時に筋ジストロフィーと診断されました。
治療法はなく、医師からは20才までの生命といわれていました。
それが、医療機器の進歩もあって40歳まで生きることができました。
この詩は詩集「生命いっぱい」(P31)に収められています。


        おまけの人生
                        2005年11月 鈴木信夫

神様が元々くれたのは、ほんの20年の人生
「そんなみじかい人生じゃ」って思ってきた
「そんなんじゃ足りるはずないよ」って思ってきた
それがいつのまにか30年をこえていた
「まあ、そんなわるくもないか」って今思う
20年しかない人生だったのに10年「おまけ」がついたから
20年は、人から与えられてきた人生だったから、
これからは、なにかを与えられる人生を送ろう
これからは、なにかお返しの人生を送ろう
今なら、この「おまけの人生」にありがとうと言える
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