郷が杜備忘録

旅行や読書と日々の行動の記録。
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世界が終わる夢を見る(亀山郁夫著)

2023-11-01 | 読書
亀山郁夫さんの著作を読んだ。
亀山さんはロシア文学研究者で、ドストエフスキーの著作の翻訳もある方です。
この本は2015年に発行され、「世界が終わる・・・」は東日本大震災のことを頭において語っていました。

2023年的感覚では、ウクライナ戦争やハマス・イスラエル戦争が浮かびそうですが、そうではありませんでした。

この本の中では、4人の作家の方の作品と対話が載せられています。

まず、中村文則さん。作品は「悪と仮面のルール」

次は、平野啓一郎さん。作品は「決壊」

さらに、辻原登さん。作品は「許されざる者」と「韃靼の馬」

最後に、高村薫さん。作品は「太陽を曳く馬」

いずれの作品も読んだことがありませんでした。

しかし亀山さんの専門のドストエフスキー作品との関わりの話であり、「罪と罰」や「カラマーゾフの兄弟」の登場人物名や内容がでてきて、かなり難しい本でした。

すべては読めませんでしたが、対話のところを中心に読み、作品作りや構想の奥深いところを知り得たような気がします。

しかし、いずれの作品も年を取ってから読むには、かなり精神力の強さがなければきついものだと感じました。

これからはもう少し精神的に落ち着ける作品が良いと思いました。





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