郷が杜備忘録

旅行や読書と日々の行動の記録。
日常のできごとや思い出の写真が中心。 たまに旅行の記事も投稿します!

まぐだら屋のマリア(原田マハ著)

2019-08-29 | 読書
 まぐだら屋のマリア

  幻冬舎文庫  2014年2月10日初版発行、2017年3月30日 8版発行

  著者 原田マハ(はらだ まは)
      1962年東京都生まれ。関西学院大学文学部、早稲田大学第二文学部卒業。

    2005年「カフーを待ちわびて」で、第1回日本ラブストーリー大賞受賞。  2012年「楽園のカンヴァス」で、山本周五郎賞受賞。
      著書に「ジヴェルニーの食卓」「暗幕のゲルニカ」「サロメ」などがある。

  古い小説や歴史ものばかり読んでいるが、たまに新しい作家の者も読んでみたくなり、
  直木賞候補に挙がっていた原田マハさんのものを読むことにした。

  この作家の作品には美術関係を題材としたものが多かったようだが、たまたまいつも
  行く古本屋には、その手のものはなかったので、キリスト教に関わるような題名の
  ものを選んでしまった。ただ内容はキリスト教とは違う。文庫本の裏にある説明によると
  料理人見習の主人公が、見果てぬ街の食堂で、心が喜ぶ料理に癒されるというような
  ことであったので手に取ってみた。

  小説にはすんなり入り込め、内容もわかりやすかったので、これからもこの作家の作品は
  読んでいけそうであった。

  キリスト教というか聖書に出てくる名前がたくさん出てくるので、このようなことも
  この作家の特徴なのかもしれない。

  中盤以降の展開が、いまいち考えさせられたが、読後感はそんなに悪くなかった。

  これからもこの作家の作品を読んでみたい。
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「逆軍の旗」藤沢周平著

2019-08-25 | 読書
  逆軍の旗
  文春文庫  1985年3月25日第1刷、1997年5月10日第16刷

  著者 藤沢周平(ふじさわ しゅうへい)
      1927年鶴岡市に生まれる。山形師範学校卒。昭和48年「暗殺の年輪」で第69回直木賞を受賞。  1997年1月歿。


  古い小説を読んでみた。最近は戦国時代から江戸時代初期の頃を中心に歴史小説を読んでいるので
  たまたま古本屋でこの本を見つけ、「逆軍の旗」が明智光秀に関わる小説ということで読み始めた。

  この文庫本は4編の小説が入ってる。
  1、「逆軍の旗」
  2、「上意改まる」
  3、「二人の失踪人」
  4、「幻にあらず」

  「逆軍の旗」は明智光秀が本能寺の変を起こす数日前から、変後、奈良の筒井順慶の参陣を待つまでの

  光秀の行動と心の動きを追っていた。

  変の数日前、光秀は京都の北方愛宕神社で、愛宕百韻という連歌の会を催した。その会に参加した
  連歌師里村紹巴の目で見た、光秀の動作の観察から始まっている。
  この連歌の会は、光秀の発句「時は今あめが下しる五月哉」から始まっている。
  この発句に、紹巴は「この句は強すぎる」と思った。光秀は、志を述べたのではないか、と紹巴は思った。
  紹巴は京の一部でささやかれている、右府どの、惟任どの不仲の噂を感じた。

  変後、光秀は細川氏など有力武将に協力を求めるがいい返事はなかった。
  光秀は、天正10年6月10日、洞ヶ峠に、筒井順慶の参陣を待っている。
  すでに羽柴軍の動向が耳に入っていた。

  光秀は名分が欲しかった。筒井が参陣すれば名分が立ち、秀吉との一戦は天下を分ける戦いになる。
  しかし、大和郡山の空は青いばかりで、順慶の参陣は期待できなかった。
  樹間から見えた明智軍の旗幟は、風がないためうなだれ、葬列の旗でもあるかのように、異様に映った。

  「上意改まる」は史実を基に小説にした。参考にしたのは「新庄古老覚書」ということである。
  新庄にあった戸沢藩の藩主と藩政を仕切る重職間の争いを、それぞれの家の男女の思いを絡ませながら
  小説に描いている。

  しかし、登場人物の関係や名前が昔の名前で覚えにくく、関係を理解するのに手間取った。
  そして、上意が改まった後の、藩主側、藩首脳部の行動がすさまじく、凄惨で、刀での切りあいを言葉で
  表現したものを読むのも嫌なものである。


  「二人の失踪人」も盛岡、雫石でのできごとを基に小説にしたものである。
  この小説を読んで驚いたのは、江戸時代には犯罪が起こっても、管轄の藩ごとに、きちんと捜索して
  儀式というか手続きを踏んで、犯人や死人の引き渡しを行っているということである。そのために結構な
  時間というか、期日がかかっていることである。

  この小説は、岩手の雫石で起こった宿屋の主人で、目明しも兼ねていた孫之丞が殺され、その犯人を
  孫之丞の息子、丑太が水戸藩の宿場で犯人を見つけ、仇討ちをしたこと、そしてその丑太を引き取りに
  同じ村の庄助と叔父が、水戸に向かい、江戸とを行き来して、やっと故郷雫石に帰ってくるところを描いていた。



  「幻にあらず」は上杉鷹山の米沢藩の藩政改革への始まりを、竹俣当綱を中心に描いたものである。
  江戸時代に米沢藩は15万石まで領地を削られながら、鷹山の藩政改革により幕末まで存続している。
  そして今の時代にまで、その精神を受け継いでいるが、そこまでにはかなりの苦労があったことが
  描かれており、暗くなる部分もあるが、藩主としてのリーダーの心構えの在り方をこれからも模範としな
  ければいけないと思う。
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定禅寺ストリートジャズフェスティバル2019のプレイベントをやってました。

2019-08-17 | 日記
今日も、木彫教室でした。

ちなみに今やっているのは5作品目、丸いお盆に幾何学模様の沈め彫りです。

まだ製作途中ですが、こんなものです。



教室はメディアテークというところの近くですので、帰りは定禅寺通りを通って、勾当台方面に向かいます。

帰る途中のところで、9月7、8日に開催される「定禅寺ストリートジャズフェスティバル」のプレイベントが行われていました。



このイベントは今回で29回目だそうです。仙台の中心部を会場に、いろんなところでジャズを中心に様々なジャンルの音楽パフォーマンス

が披露される音楽祭です。





こちらは、定禅寺通りの三越近くから、東の方面(NHK仙台のある方向)を写したものです。



仙台市内は毎月いろんなイベントが開催され、賑わいがつくられています。

また秋が楽しみです。
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「考えた人すごいわ」が8月1日にオープンしました。

2019-08-03 | 日記
本日、木彫教室に行った帰りに、オープンした店舗を見に行って来ました。
もし販売していたら、買ってみようと思ったからです。
でもすでに本日分の整理券渡しは終わっていました。残念でした。😢

そこでいただいてきたチラシによると、「考えた人すごいわ」は「岸本拓也」というベーカリープロデューサーが手掛けているとのことです。
この人は札幌市に「乃木坂な人たち」、東京都大田区に「題名のないパン屋」などをプロデュースし、好評を博していると言います。

今後また行ける時があったら、買って食べてみたいです。

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