郷が杜備忘録

旅行や読書と日々の行動の記録。
日常のできごとや思い出の写真が中心。 たまに旅行の記事も投稿します!

大黒様の面、彫刻しました

2017-11-19 | 日記
9月から通っていた公民館の彫刻教室が終了しました。
初めて参加して、大黒様の面を彫りました。
栗の木を鑿(のみ)を使って彫りました。
この後乾燥させて、表面を磨くと出来上がりです。
初めてのわりにはよくできたと自分では思っています。
もちろん、講師の先生や先輩方にお手伝いいただきました。

先生方ご指導ありがとうございました。
公民館の方にも、場所と道具などの準備でお世話になりました。
ありがとうございます。
今後もいろいろ挑戦してみたいと思っています。
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庭の花

2017-11-19 | 日記
我が家の庭に咲いた蕗の花です。11月1日に撮影したものです。
父が引っ越してきたときに持ってきて、育てていましたが、
その父は昨年亡くなりました。
昔の友人のところに行ったとき、いただいてきたとかで、
大事にしていました。
父を思い出す花です。
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「松本清張の残像」を読む2017.11.17

2017-11-17 | 読書
「松本清張の残像」を読む

文藝春秋社の編集委員、松本清張担当の著作。
文春新書、平成14年12月20日第1刷発行

松本清張の人間像を自叙伝「半生の記」をもとに検証。さらに昭和史発掘」誕生の舞台裏を取材時の
秘話を交えて描き出した。
著者、藤井康栄(ふじいやすえ)さんは、1934年生まれで、早稲田大学文学部史学科卒業。
1998年より北九州市立松本清張記念館の館長。

松本清張は学生のころからずいぶん読んできた。もちろん「点と線」をはじめとした推理小説が入り口で
あったが、その後昭和史モノなども読んだ記憶がある。
短編にも良いものがあり、いつも読み始めると長い時間読んでいた記憶がある。
芥川賞を受賞した「或る『小倉日記』伝」や懸賞に入賞した「西郷札」も思い出深い。
推理もの、歴史ものものすごい数の作品があるので、すべては読めないが、まだまだこれから読んで
行きたいと思っている。

今回この本を読んでわかったのは、松本清張さんは貧乏な中で育ってきたが、ものすごい好奇心を
持った人であり、さらにすごい努力家で、学歴はなかったが、読書によってそれをカバーしてきた
ということである。またデザインの才能も有り、ポスター展に入選もしており、多彩でもあったのだ。

後半の「昭和史発掘」覚書のなかの題材も多様で、戦前2・26事件に至るまでに、多彩な事件や
世間のできごとが良く取り上げられていると思った。また編集者の藤井さんの資料探しや時代の
証言者への取材、また同時代人、関係者の記憶や資料の保存など、良く収集されたものだと
感心した。

戦後も高度成長時代の後、バブルの発生そして崩壊、その後の停滞の20年と様々なことがあったが、
その陰にもまた様々な事件や世相の変化があった。それらについてまた第二の松本清張のような人
が現れ、発掘してくれればと楽しみにしたい。
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最近読んだ本「闇市から来た反‐哲学者-木田元論」「戦前史のダイナミズム」

2017-11-12 | 読書

最近読んだ本2017.11.12


1.「闇市から来た反‐哲学者-木田元論」
  ライフヒストリー研究叢書4
  2009年2月20日 晃洋書房発行

  2014年8月に亡くなった哲学者、木田元さんのライフヒストリーである。
  執筆者はライフヒストリー研究所の加國尚志氏である。
  ハイデガー、メルロ=ポンティの研究者であった木田元さんの生い立ちと哲学研究の方法や考え方を
  書いたものである。
  哲学に関することであるのでなかなか理解が難しかったが、その取り組みを振り返ると、人生経験や
  社会体験のいろんな方面から見た目で、理解してきているのがわかる。
  本を読んで文字を追って考えているだけでは、物事の理解は深まらないのである。
  ハイデガー自体が西洋形而上学の完成者であったニーチェの批判者であった。
  そのハイデガーの「存在と時間」を研究しながら、メルロ=ポンティやその他の哲学者へ
  関心を深め、反哲学というものを研究していったようである。



2.「戦前史のダイナミズム」
  放送大学叢書 2016年9月30日発行
  著者は御厨貴氏である。

  憲法改正問題や天皇の退位問題など、歴史を踏まえて考えていかない問題が多くなっている中で、
 戦前、明治維新から昭和20年以前までのの歴史については、あまりよく理解していなかった部分が
 多かった。
  明治維新から、日清、日露戦争、第一次世界大戦参戦から中国進出、太平洋戦争と大まかな流れ
 は知っていても、その間の天皇や宮中、政治史、占領に至る経緯など、多方面から知ることができた。
  国内では自民党による衆議院選挙の圧勝と国際的には北朝鮮問題の緊迫化など、難しい問題が
 多くなっているが、もう一度百年前に戻って、19世紀から20世紀に移行する中での歴史を参考に
 これからの未来も考慮していかねばならないと思った。歴史に学ぶことが必要である。

 本篇の構成は以下の通りである。
 ①明治史の流れと幕末維新期の歴史物語
 ②明治天皇と建国の父祖共同体
 ③昭和天皇と宮中
 ④大正政治史を彩る司馬流と風太郎流
  大正期の政治指導を担った、原敬と後藤新平。原は政党政治を、後藤はプロジェクト型政治を対置した。
 ともに岩手県(原は南部藩、後藤は水沢藩)生まれ、世代も同年代であった。
  明治日本を描くのに二つの対照的な方法論があった。一つは司馬遼太郎の「坂の上の雲」をはじめと
 する歴史小説にみられるもの。今一つは山田風太郎の「明治伝奇小説集」に象徴されるものである。
 ⑤二・二六事件
 ⑥1930年代の精神の自由
  大佛次郎と伊藤治正(伊藤巳代治の孫)の仕事を取り上げて、この時代のある側面を考える。
 大佛次郎の「社会講談」と伊藤治正の『自由』、この2つを対比させて、1930年代の精神史を捉え
 直したい。(『自由』とは伊藤治正が出した総合雑誌)
 ⑦占領
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