先週仙台に行った時、新刊の本を2冊買ってきた。
谷崎潤一郎賞を受賞した「水車小屋のネネ」と「ザイム真理教」である。
そのうち「水車小屋のネネ」を読み終えた。485ページの厚い本であった。
18歳の理佐と8歳の律の姉妹が、母のもとを離れ二人で生活する話であり、1981年から2021年までを10年ごとに続いて行く。
新しい生活の場に選んだのが、蕎麦屋での仕事であり、蕎麦屋のそば粉を引く水車小屋の管理も任される。水車小屋に住むのが、物真似の上手なヨウムのネネでした。
ネネと姉妹を囲んで、いろんな大人や子供が現れ、その人たちとの生活の模様が綴られてゆきます。
事件や災害、不幸などは起こりません。
女の子二人で生活を立てて行く過程に、親切な大人たちが手を差しのべてくれる暖かい話でした。
時代ごとの風景やできごとも表現されるという書評の案内があり、楽しみにしていましたが、洋楽や洋画のことで、世代が違うわたしにはわかるものが無くて残念でした。
表紙に巻いてある帯の説明文は、以下のようでした。
さすが「谷崎潤一郎賞受賞作品」の帯です💎⤴✨
(「ザイム真理教」・・すごく気になります)