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郷が杜備忘録

旅行や読書と日々の行動の記録。
日常のできごとや思い出の写真が中心。 たまに旅行の記事も投稿します!

日本経済の死角(河野龍太郎著)

2025-07-18 | 読書
物価も社会保険料も上がるばかり。賃金は上がりません。でも、企業の内部留保は過去最大。どうなっているのでしょう?


日経モーニングプラスFTの昨日の報道です。




この本を読むとわかるかもしれません。




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トッド人類史入門(エマニュエル・トッド、片山杜秀、佐藤優著)

2025-07-08 | 読書

現代の世界を理解する入門書、「西洋の敗北」の最良の手引きという触れ書きで、本書を読んだ。


トッド氏は、フランスの歴史人口学者・家族人類学者。「政治学、経済学ではわからない現代の混迷を人類学が説き明かす」と表紙裏の説明にありました。

目次を並べると、

1 日本から「家族」が消滅する日   E・トッド

2 ウクライナ戦争と西洋の没落    E・トッド+片山+佐藤

3 トッドと日本人と人類の謎     片山+佐藤

4 水戸で世界と日本を考える     E・トッド

5 第三次世界大戦が始まった     E・トッド

2023年3月に発行されたものです。

なかなか通常にマスメディアから発信されているものとは違った見方であるので、そんなことがあるのかと思う点もある。でも文藝春秋にも出てたりするのだから、通常に一般には目にすることができるものである。

「西洋の敗北」という本が出ていて、それの手引き本である。

目次にもあった、「トッドと日本人と人類の謎」というところは、トッド氏の著書「我々はどこから来て、今どこにいるのか?」についての二人の議論の内容になっていています。このなかに、トッド氏の著作はハラリの「サピエンス全史」と似たもののようですが、ダボス会議では取り上げられないものだと言われています。

現代の世界は、トランプ氏の言動により迷走させられていますが、これがこのまま継続するのかは、まだ時間をおかないとわからないと思います。

引き続き、トッド氏の著作や他の方のものにも、目を通していきたいと思います。

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秘密解除 ロッキード事件(奥山俊宏著)

2025-06-30 | 読書

副題は「田中角栄はなぜアメリカに嫌われたのか」である。

先に読んだ真山仁氏の「ロッキード」で知った本である。

ロッキード事件の発端はコーチャンの証言、そして田中逮捕は1976年7月27日、もう49年になる。

この本は米国の国立公文書館や大統領図書館などで発掘した文書をもとに、新たな視点からロッキード事件を読み直したものである。

第1章 アメリカ政府はなぜ田中角栄を嫌ったのか?

第2章 中曽根事務所から「米政府ハイレベルの圧力」

第3章 ニクソン大統領辞任から田中逮捕へと連鎖

第4章 中曽根幹事長から米政府首脳へのメッセージ

第5章 三木首相「自民離脱、信問う」示唆、米政府に密使

第6章 CIAから「日本の政党」への資金提供と児玉誉士夫

第7章 日本に米国製兵器を売り込むために

第8章 日本政府高官への黒いカネを暴いて急ブレーキ

第9章 考察ー本当に「田中角栄は虎の尾を踏んだ」のか?

最後の考察で、「田中が逮捕されたのはアメリカを怒らせたからだ」という仮説が流布されていることを、考察している。

その中身は、田中が独自の資源取得外交をしようとしたとか、日中国交を推し進めたからだとか、言われているようだ。

しかし、発掘した文書などには、そうした指摘はなかったようだ。

キッシンジャーは田中を嫌っていたが、それは田中の振る舞いや言動が気に入らなかったようである。

そして、政府中枢とチャーチ委員会との間にも、不和があったようである。

まして、日本では田中首相以外の政治家は逮捕されなかった。そしてその中にはその後も政治家を続けたものもいた。米国と日本の間での真相秘匿は、その後の日米の関係にも何らかの悪影響を与えたのではないか。それが今も続いているのか、日々のニュースを見ても、気になることばかりだ。

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なぜ日本だけが中国の呪縛から逃れられたのか(石平著)

2025-06-07 | 読書

中国の中華思想に対しての日本の対応を歴史的に振り返った本。

いままでいろんな本に書かれていたが、いまいち理解できなかったことが、わかりやすくまとめられていた。

飛鳥・奈良時代の聖徳太子や仏教受容の話。

平安時代の仏教の日本化と神道思想、鎌倉仏教、吉田神道。

江戸儒学の台頭と朱子学との戦い、伊藤仁斎と荻生徂徠。

国学の進撃、本居宣長。

幕末における儒教の復権と明治時代の国民道徳の形成。

何度にもわたって「脱中華」をはかってきた日本は、明治になって朱子学的儒教思想が復権し、中央集権の明治国家になった。そして、大東亜新秩序へと、なぜか、中華思想の復活ではないか?著者においては、これは今後の課題となっている。

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ロッキード(真山 仁著)

2025-05-21 | 読書

田中角栄氏のロッキード事件を題材としたノンフィクションを読んだ。

この本の元は、2018年から2019年にかけて、週刊文春に掲載された「ロッキード 角栄はなぜ葬られたのか」に大幅な加筆、修正を加えたものということである。
当時は私も20歳前後であり、新聞、テレビなどで話題になっていたので、よく覚えている。
ロッキード事件は、今から言えば50年ほど前の1976年にアメリカのチャーチ委員会の公聴会で、航空機売込みのための対日工作が証言され、発覚したものである。ロッキード社のコーチャン副会長らが日本政府高官に賄賂をばらまいたということだった。
賄賂の額が30億円、政府高官は総理大臣など、大きな話題となり、テレビなどのマスコミをはじめとして日本全国が騒ぎ立てた感じだった。
しかし、今となれば、事件はアメリカが発端で、国民が総憤慨して騒ぎ、後任の三木総理が大騒ぎし、検察陣も国民の期待に応えるべくか発奮して、わからないうちに田中総理が逮捕され、裁判中に田中総理が亡くなるというようなことで、終わってしまった感があった。(著者のこの事件に関しての疑問)
もっと捜査すべき別の視点はなかったのか?
トライスターだけだったのか、防衛問題は絡んでいないのか?
アメリカ側のニクソン大統領やキッシンジャーのかかわりはなかったのか?
この本を読んで、ロッキード事件は日本の政治、自民党、政治献金、日米問題、沖縄問題、防衛問題、日本の司法制度、マスコミ関係などすべてにかかわってきている事件と思われ、もう少し詳しく知りたく思った。
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