郷が杜備忘録

旅行や読書と日々の行動の記録。
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京都に女王と呼ばれた作家がいた(花房観音著)2

2022-10-14 | 読書

花房観音さんの著作を読み終えた。

三連休で一気に読み終えるかと思ったが、ちょっと時間がかかった。
この本は、表紙にも書かれていたように、「ミステリの女王」と呼ばれた山村美紗と彼女をめぐる
二人の男の物語と山村美紗の華麗な活躍の裏側についてであった。
そこには秘められた謎があり、文壇のタブーともいわれていたので、花房さんは大分苦労されたようだ。
さらに、山村美紗は1996年に執筆中に急死していたが、その関係する2人の男は生存されていた
こともあった。
さて、山村美紗さんは亡くなってすでに20年以上もたっているので知らない人が多いと思う。
私はそのころは40代でもあったし、作家の名前やミステリーの番組などをテレビでは見たことも
あったので知ってはいた。ただ、その本を買って読むことはなかった。
今回、この本が出たので「山村美紗」の本を本屋やブックオフで探してみた。しかし1冊も見つから
なかった。
そのあたりも、花房観音さんがこの本を書くきっかけにもなったようだ。
ちなみに、山村さんが亡くなった1996年は書籍売り上げのピークだったという。
書籍としての本が残っていれば、どうにかその著者の名前も忘れられず残っていくだろう。
21世紀に入り、世の中も変わり、活躍する人も変わってきている。
人は亡くなれば、歴史の波の中に忘れ去られるかもしれない。
このような本を読むことで、かつて活躍した人のその裏側も知ることができたし、在世中の活躍には
人それぞれ思いもかけない苦労があることを知った。
できるならば、山村さんの作品を探し出して京都を旅する気持ちで読んでみたいと思った。
コメント
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