グリード(上)(下)
講談社単行本 2013年10月29日第1刷発行
この作品は、2012年1月から13年9月まで、「週刊ダイヤモンド」にて連載された同名小説を、
大幅加筆修正したもの。
著者 真山 仁(まやま じん)
1962年 大阪府生まれ、同志社大学法学部政治学科卒業。
読売新聞記者を経て、フリーランスとして独立。
2004年「ハゲタカ」でデビュー。
今回も主人公、鷲津政彦が2008年発生の「リーマン・ショック」を中心に、アメリカのニューヨーク、
ワシントンDCなどで活躍する。
「ハゲタカ」シリーズは、この間に「レッドゾーン」というのがあるが、本が探せず、とりあえず
「グリード」を先に読むことになった。
「グリード」とは日本語で言うと「強欲」ということらしい。そう言えば、「リーマン・ショック」の後に
「強欲資本主義 ウォール街の自爆」という本を読んだことを思い出した。
今回はサミュエル・ストラスバーグという大物投資家と鷲津政彦が、投資銀行ゴールドバーグ・コールズ
とアメリカン・ドリーム社を巡って、虚虚実実の駆け引きで争う話であった。
その間に暁光新聞のニューヨーク特派員・北村がからんで、州知事や投資銀行のアソシエイトも
交じり合って、9・15のリーマン破綻をめぐって展開した。
小説の中で鷲津もいっているが、マネーへの欲望が際限なく膨らんだ経済は、人間をも変えてしまい
反省が出来なく、自分たちの欲望を満足させるためには、権力をも使って、強欲を押し通そうとする。
破綻が何度訪れても、過去に学ぶことはなく、プレイヤーを変えてまた同じことを繰り返してしまう。
我々庶民は強欲を持たず、小欲で満足し、それらのうまい話に乗らないよう、引っかからないよう、
日々、世の中をよく観察しておく必要があるのではないか。
今の世の中は、騙されることが多くなっているから。
講談社単行本 2013年10月29日第1刷発行
この作品は、2012年1月から13年9月まで、「週刊ダイヤモンド」にて連載された同名小説を、
大幅加筆修正したもの。
著者 真山 仁(まやま じん)
1962年 大阪府生まれ、同志社大学法学部政治学科卒業。
読売新聞記者を経て、フリーランスとして独立。
2004年「ハゲタカ」でデビュー。
今回も主人公、鷲津政彦が2008年発生の「リーマン・ショック」を中心に、アメリカのニューヨーク、
ワシントンDCなどで活躍する。
「ハゲタカ」シリーズは、この間に「レッドゾーン」というのがあるが、本が探せず、とりあえず
「グリード」を先に読むことになった。
「グリード」とは日本語で言うと「強欲」ということらしい。そう言えば、「リーマン・ショック」の後に
「強欲資本主義 ウォール街の自爆」という本を読んだことを思い出した。
今回はサミュエル・ストラスバーグという大物投資家と鷲津政彦が、投資銀行ゴールドバーグ・コールズ
とアメリカン・ドリーム社を巡って、虚虚実実の駆け引きで争う話であった。
その間に暁光新聞のニューヨーク特派員・北村がからんで、州知事や投資銀行のアソシエイトも
交じり合って、9・15のリーマン破綻をめぐって展開した。
小説の中で鷲津もいっているが、マネーへの欲望が際限なく膨らんだ経済は、人間をも変えてしまい
反省が出来なく、自分たちの欲望を満足させるためには、権力をも使って、強欲を押し通そうとする。
破綻が何度訪れても、過去に学ぶことはなく、プレイヤーを変えてまた同じことを繰り返してしまう。
我々庶民は強欲を持たず、小欲で満足し、それらのうまい話に乗らないよう、引っかからないよう、
日々、世の中をよく観察しておく必要があるのではないか。
今の世の中は、騙されることが多くなっているから。