goo blog サービス終了のお知らせ 

SURGERY NOW note

がん治療と外科手術に関する新しい情報や日常診療を通じて感じたことなどを紹介します。

大江健三郎著「取り替え子」

2013-11-07 | 雑感
2013年11月8日に東海大学医学部講堂で、大江健三郎氏の講演会が開かれます。私も可能であれば参加しようと思っています。しかし、これまで私は氏の作品を読んだことがありませんでした。そこで、講演前に一冊読んだのが「取り替え子」です。

登場人物は大江氏と奥さん、息子さん、そして作者の義兄である伊丹十三さんをモデルとした人々です。大江氏と伊丹氏をモデルにしたと思われる古義人と吾良の二人が若い頃に不思議な体験をした事を中心としたストーリーです。最初だけ少し読みにくいのですが、後は楽しく読めました。

ダ・ビンチ全作品・全解剖

2013-11-03 | 雑感
「ダ・ビンチ全作品・全解剖」を読みました。万能の人として有名なレオナルド・ダ・ビンチですが、非嫡出子として生まれたため、高等教育を受けられなかったこと、しかし、入門した工房で実力により頭角を表したことなどをあらためて知りました。彼は絵画に描く人の筋肉などの解剖の研究をしたことは有名ですが、心臓、肝臓、血管、子宮などの臓器の解剖も独自に研究しています。この本では先日のダ・ビンチ展で彼の作品として紹介されていた音楽家の肖像を、胸部の立体感がないことから贋作としています。また、新たなダ・ビンチの自画像かもしれない作品が発見されたそうです。真作か偽作かは今後の科学的検討で明らかにされるはずです。