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SURGERY NOW note

がん治療と外科手術に関する新しい情報や日常診療を通じて感じたことなどを紹介します。

シッダルタ・ムカジー著「病の皇帝がんに挑む」

2013-11-14 | 治療
シッダルタ・ムカジー著「病の皇帝がんに挑む」の上巻を読みました。ピューリッツァー賞を受賞した本書の著者は現在コロンビア大学に勤務する腫瘍内科医です。がんに対する外科治療と内科治療の歴史をわかりやすく叙述しています。

登場人物は数多いのですが、中でも主人公的な人物が、腫瘍内科医・病理医のシドニー・ファーバーで、ボストンのダナ・ファーバーがん研究所にも名を残しています。彼が小児の急性リンパ性白血病を葉酸拮抗薬で治療したことをこの本で知りました。ダナ・ファーバーは、私が留学していたボストンのブリガム病院に隣接していました。