ここ
宝泉院は、『五葉の松』で有名なお寺だ。樹齢700年と言われているらしい。
しかも、この松、畳の上で見ると、額縁に収まっているようにも、襖絵のようにも見える。
もう一面の竹林も、額縁絵のように見えるのが面白い。
このお寺は、凄まじいものも見られる。『血天井』だ。
写真の中央下側4分の1辺りに鼻の穴のような形が見える。その上の部分、中央上側3分の1辺りには左目のような跡が見られる。自刃した武将の血染めの顔の跡らしい。聞いた話によると、血液反応も確認されていると言う。
この天井は、元々は『伏見城』の床板だった。
慶長五年、関ヶ原合戦前に、徳川の忠臣・鳥居元忠以下数百名が豊臣の大軍と戦い、伏見城中で自刃した。その時の床板が、供養のために、このお寺の天井(『天』と言う事で『天国』『極楽浄土』を意味しているのだろうか)に祀られている。
お寺を出ると、多くの人は素通りしてしまう『宝楽園』と言う庭園が見られる。この庭園は、近年作庭されたものらしいが、枯山水が面白い。


独特の閉鎖空間を作り出している。