関心空域 ━━ す⊃ぽんはむの日記

元「関心空間」の日記(引っ越し後バージョン)です♪

ある種の「嫉妬」半分に想うこと ── 居るだけで記事ネタに撮られやすい人、という人種は、やはり「実在する」らしい。

2012年01月04日 | 日記
昨年の3月13日午前10時57分、たまたま名取市内を取材中だった恒成利幸カメラマン(朝日新聞)が撮影した「裸足でうずくまる女性」の姿は、その後ロイター電を通じて世界じゅうに配信され、3月14日の各国主要紙のTOP面に登場しました。

それから4日後の18日、「彼女の探していた愛犬のうちの1匹が、避難所の彼女の元に戻された」というので、このときはAP通信から派遣されていた(オーストラリア人)カメラマン、Mark Baker氏も彼女を撮りに出向いて!?います。

わずか2~3日のうちに、メジャー通信社の取材部がマークするほど「彼女は特別」な存在に登りつめた?ということか。

4月5日には、早くもイギリス《デイリーメール》紙による単独の「彼女の、その後」取材記事も載ります。

翌4月6日、香港の《蘋果日報》がケーブルTVでこの「美談」を報道。9日には朝鮮日報もこれを記事に。

半年後の9月11日には、ついに!もともとのネタ元だった《朝日新聞》自身も、彼女の「現在」をコラム記事にいたしました。これらの「地球的な反響」というのは個人ブログでたくさん取り上げられましたが、なぜか日本では「メジャーな逸話」にはならず、ネットの水面下で「(あの娘の)胸がデカい」だの「かわいい」だの、少数のサブカル談義に浸み渡るだけ・・・といった結果になっています。

まあ、世界の注目ほどには「日本ウケ」しないのは、ワカらんではないですね。

やはり、「嫉妬」もあるかと。

震災前、13匹もの犬たちと暮らしていたこの女性は、とても純粋な人だろう、と思います。前にも書きましたが、そういう暮らしに明け暮れている(子供のいない)ご夫婦を間近に見てきましたから、こういうペット・ラバーズの「1のモノを10にも100にも身体で表わせる」純朴さには感嘆するんです。ただ反面、「浮世離れしてる、ちょいヘンな人たち」と訝る瞬間もある。「いいよねえ、イヌネコのためになんぞ心の底から生きることができて」という、屈折した僻みや妬みがはたらくんですね。

わたしみたいな人種は、けっこう日本に多い(※特に、旧い世代)んじゃないでしょか。つい「悲しいのは誰だって同じ。ぎゃあぎゃあ泣きワメくんじゃない!」と(表情ひとつ変えずに)心中で憤ってしまうんですね。人に自身の本心を悟られるのが(気恥ずかしさを越える)キョーフで、感情を押し殺すことに慣れすぎて、腹が立っては黙りこみ、哀しみに拉がれては黙りこむ。

実際のところ、彼女みたいに悲しいときボロボロ涙を流して、1カ月と経たないうちにイギリス人記者の前で笑顔を見せられるよーな人間だったら、どれだけ「この世はシンプルになる」だろうか、と思いますわ。健康な感情は、情緒不安定と紙ひとえ^^;なんですよね実は。

ホント出来るならば、彼女みたいに純朴になりたい!!!

けど、(今さら)なれないんだな自分は。これまたお決まりのパターンで、出口のない「嫉妬」に不快感を跳ね返すしか。

ある種の「嫉妬」半分に想うこと ── 居るだけで記事ネタに撮られやすい人、という人種は、やはり「実在する」らしい。の画像


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