世界のオータニがMLBで大暴れ、日本人の誇りとか何とか、さっそくわたしたちは礼賛したりほくそ笑んだりしてるワケだが……
さて。こういう、自国人の活躍の報に触れるたび、わたしたちは「欧米人から見た"日本人イメージ"ってぶっちゃけ、どうなんだろう?」と漠然と想ったりする。いわゆる「クールジャパン」キャンペーンなどの、手前味噌のアピールじゃない。ナマの、海外に出かければ現地の生活者が(自分を見かけて)思うであろう「日本人に感じる印象・先入観」を、である。
たとえば自分なんか「至って未開のジャパニース」であるので、街で異国語を話すアジア人と居合わせれば「あ、中国人(タイ人、フィリピン人、ブラジル人)だ」と思うだけだし、褐色肌の、妙に堪能な日本語を使う人をみれば「商用のパキスタン人だな」と勝手に合点するだけだ。しかし!!モロに白人や黒人を見かけると(たとえ遠目であっても)背筋にピピピピピっ!と「ガイジン・アラート」がけたたましく鳴り響き、もしも(面と向かい)出くわしそうなら歩く方向すら変えてしまう。
まさに、犬嫌いの人が犬を避けるよーに^^; けっして「黄色人以外は嫌いだ」なんて意識ではないのだが、結果として示す行動は「コソコソと逃げ隠れてる」のと何ら変わらない。何なのであろう、あの衝動は。どうにも不思議で、誠に情けない。
ふだん観る映画は圧倒的に洋画。聴くのは洋楽。ふだんのネット回遊先も日本語サイト3割/英語サイト6割/ロシア語サイト1割。日々ググる検索ワードは(日本語より)圧倒的に英語が多い。そんな日常の自分にもかかわらす、イザ白人や黒人をリアルに視認すると、「人間であると思う前にガイジンという異生物」にしか感じられないのである。
まあ、ここまで病的な「先入観」は単一人種国家に暮らすニッポンの(海外旅行にも縁遠い)昭和人くらいなもんだろが、相手の肌の色で(いちいち)驚かないアメリカ人やカナダ人でさえも、それなりにお互いが「対人関係を深めよう」とアプローチする過程では「あいつはイタリア系だから」とか「インド系だから」といった、家系の源流国やら出身国による先入観やら通念には、やはり左右されるようで。
なら当然、たとえば現代アメリカで生まれ育った白人や黒人らにも、「日本人なら〇〇〇なんだろな」という典型イメージが必ずや在るだろう。
いや、それ以前に彼らには「傍目には皆アジア人で、誰が中国系で誰が日系、はたまた韓国系なんだ?」という憶測が要るに違いない……と言うことで今回、本稿では下のとある風刺画を取り上げてみたい。
この絵は、検索で「japanese chinese korean difference」などとググればまっ先に出てくる画像だ。
どうもこれは、日本、中国、韓国で暮らす「現地の女子たちが どう違って見えるか」の、白人男性の側から観た(勝手な)解析イラストのようである。三国三様の二十代らしき女性像の下に、その女性が「異人種の男性を恋人に選べるか」否か?の考察コメントも添えられている。ナニやら「考察の軸足」が、これら日中韓の現地女性を口説くんなら「国情に応じ、どう心得た方がいいか」という、いかにも実用的な?ナンパ指南の趣きもうかがえる。
では1国ずつ、和訳して見ていく。一番「ひどい描かれ方」をしているのは韓国女子だ。
これ、もしも日本人が描いたらモロ「一番マズいやつ」だね 辛辣(しんらつ)ってか、フツーに悪意の人種攻撃とみなされてしまう。あの、華やかなK-POPの美女陣とは「真逆」の容姿スケッチ。別の外国人アンケートでは、「ソウルは美人の多い街」との統計結果もあるのに、だ。イラスト主は、実際に韓国女子をナンパしようとして、相手にされなかったのを逆恨みしてるんじゃ??とも勘ぐってしまうなァ。言うなればリベンジポルノならぬ「リベンジ模写アピール」だ。
仮に、街の職場やレストランに「よそ行きで出てく顔」じゃない、郊外の家で寝食してる「すっぴんの韓国女子の平均像(?)」だとしても、依然オカしい。と言うのも、次に紹介する中国女子がまた「ある意味、極端なサンプリング」と描写であるからだ ──。
こんな娘が、北京や香港に「ありがちの顔」だろうか? 総じて顔が丸っこいとか毛量が多いのは、日本に就労しに来る中華女子を見ていてもそうだが、この絵のような「厚化粧」ぶりはない。ほぼ、歓楽街の「チャイナドレスのホステス」描写じゃんかw 前出の韓国が「街じゃ見かけない風貌」なのと、これまた真逆。そもそもアメリカ人、つか欧米人全般こそが(いつの時代になっても)「こういう派手メイクのアジア女性」ばかりを求めるよね。一重まぶたは黒く縁取りすりゃ目立つし、映えるだろ…的な。
さあ、最後に描写されるのが「日本女子」だ。
大陸のアジア女子より日本女子が「下あごが窄んでる」というのは、単にパン食の普及と「雑穀、米菓子、"骨付き魚"、鯨肉など固い食物」離れの急速進展による「あごの発育不良」に過ぎない。中国系でも香港や台湾都市部では、若い世代ほど「あごが細くなる」傾向にある。よって、この3枚に書かれた「口の大きさ」の描写は200%間違った認識だ、とも言い切れよう。四角い顔だと口元は小さく見えるし、細いあごにはデカく見える。相対的に「そう見える」だけの話だ。
それと、「日本女性の鼻先は尖って、男性は団子鼻」という下りに(男性である自分には)ピンときたことが1点あった。
この、妙に日本女子だけ容姿をヨイショする?見かたの裏には、実は実は、意外に「ジャパニーズAV」の北米普及が大きいのではないか、と…。北米など海外に日夜配信されている日本製アダルト動画に出てくるような男優ばかり「日本男子」と見られたんじゃ、たしかに「団子っ鼻で、おっさん顔ばかりだな」と思う。そー言やこの女子の顔つき、今や北米ポルノ界を主軸に活躍するAV女優Marica Hase嬢に似てないか? 対して韓国や中国では「ポルノ稼業は違法」なことも、北米男性の多くは周知済み。それが「日本の若い女性はアメリカナイズされて自由恋愛に馴染み、中韓の女性は貞操観念が強い」ってな(実情に基づかない)謝った先入観念を植え付けている可能性がある。
かくいう自分も(今や当ブログでも追っかける)ロシア女子なんて、昔は丸っきり「興味の対象」になかった。「いいねえ」と猥雑に萌えはじめたのは2005~6年ころからか。これは、それまでの欧州ポルノ産業の「メッカ」が、(それまでの)北欧中心から東欧へと移った時期にも重なる。ビデオ性商品がアダルト映画やDVDから動画配信に移ったのと機を同じくして、ロシアやチェコ、あるいはハンガリー産の「東欧発ポルノ映像」がネット上に溢れはじめたのだ。
う~む。洋の東西を問わず、独身男子とはナンと悶々たる、哀れな「妄想に生きる性」であることか(自虐)
ま、そんな案配であるらしいから、日本女子よ… 海外を旅して北米の白人男子どもに熱心に口説かれたからって、ゆめゆめ警戒心と自制心を失うなかれ。君たちはネット時代にありがちな通念の歪曲化によって、相当に「甘い妄想」を一方的に抱かれている可能性が濃い!のだ。くわばらくわばら。
さて。こういう、自国人の活躍の報に触れるたび、わたしたちは「欧米人から見た"日本人イメージ"ってぶっちゃけ、どうなんだろう?」と漠然と想ったりする。いわゆる「クールジャパン」キャンペーンなどの、手前味噌のアピールじゃない。ナマの、海外に出かければ現地の生活者が(自分を見かけて)思うであろう「日本人に感じる印象・先入観」を、である。
たとえば自分なんか「至って未開のジャパニース」であるので、街で異国語を話すアジア人と居合わせれば「あ、中国人(タイ人、フィリピン人、ブラジル人)だ」と思うだけだし、褐色肌の、妙に堪能な日本語を使う人をみれば「商用のパキスタン人だな」と勝手に合点するだけだ。しかし!!モロに白人や黒人を見かけると(たとえ遠目であっても)背筋にピピピピピっ!と「ガイジン・アラート」がけたたましく鳴り響き、もしも(面と向かい)出くわしそうなら歩く方向すら変えてしまう。
まさに、犬嫌いの人が犬を避けるよーに^^; けっして「黄色人以外は嫌いだ」なんて意識ではないのだが、結果として示す行動は「コソコソと逃げ隠れてる」のと何ら変わらない。何なのであろう、あの衝動は。どうにも不思議で、誠に情けない。
ふだん観る映画は圧倒的に洋画。聴くのは洋楽。ふだんのネット回遊先も日本語サイト3割/英語サイト6割/ロシア語サイト1割。日々ググる検索ワードは(日本語より)圧倒的に英語が多い。そんな日常の自分にもかかわらす、イザ白人や黒人をリアルに視認すると、「人間であると思う前にガイジンという異生物」にしか感じられないのである。
まあ、ここまで病的な「先入観」は単一人種国家に暮らすニッポンの(海外旅行にも縁遠い)昭和人くらいなもんだろが、相手の肌の色で(いちいち)驚かないアメリカ人やカナダ人でさえも、それなりにお互いが「対人関係を深めよう」とアプローチする過程では「あいつはイタリア系だから」とか「インド系だから」といった、家系の源流国やら出身国による先入観やら通念には、やはり左右されるようで。
なら当然、たとえば現代アメリカで生まれ育った白人や黒人らにも、「日本人なら〇〇〇なんだろな」という典型イメージが必ずや在るだろう。
いや、それ以前に彼らには「傍目には皆アジア人で、誰が中国系で誰が日系、はたまた韓国系なんだ?」という憶測が要るに違いない……と言うことで今回、本稿では下のとある風刺画を取り上げてみたい。
この絵は、検索で「japanese chinese korean difference」などとググればまっ先に出てくる画像だ。
どうもこれは、日本、中国、韓国で暮らす「現地の女子たちが どう違って見えるか」の、白人男性の側から観た(勝手な)解析イラストのようである。三国三様の二十代らしき女性像の下に、その女性が「異人種の男性を恋人に選べるか」否か?の考察コメントも添えられている。ナニやら「考察の軸足」が、これら日中韓の現地女性を口説くんなら「国情に応じ、どう心得た方がいいか」という、いかにも実用的な?ナンパ指南の趣きもうかがえる。
では1国ずつ、和訳して見ていく。一番「ひどい描かれ方」をしているのは韓国女子だ。
これ、もしも日本人が描いたらモロ「一番マズいやつ」だね 辛辣(しんらつ)ってか、フツーに悪意の人種攻撃とみなされてしまう。あの、華やかなK-POPの美女陣とは「真逆」の容姿スケッチ。別の外国人アンケートでは、「ソウルは美人の多い街」との統計結果もあるのに、だ。イラスト主は、実際に韓国女子をナンパしようとして、相手にされなかったのを逆恨みしてるんじゃ??とも勘ぐってしまうなァ。言うなればリベンジポルノならぬ「リベンジ模写アピール」だ。
仮に、街の職場やレストランに「よそ行きで出てく顔」じゃない、郊外の家で寝食してる「すっぴんの韓国女子の平均像(?)」だとしても、依然オカしい。と言うのも、次に紹介する中国女子がまた「ある意味、極端なサンプリング」と描写であるからだ ──。
こんな娘が、北京や香港に「ありがちの顔」だろうか? 総じて顔が丸っこいとか毛量が多いのは、日本に就労しに来る中華女子を見ていてもそうだが、この絵のような「厚化粧」ぶりはない。ほぼ、歓楽街の「チャイナドレスのホステス」描写じゃんかw 前出の韓国が「街じゃ見かけない風貌」なのと、これまた真逆。そもそもアメリカ人、つか欧米人全般こそが(いつの時代になっても)「こういう派手メイクのアジア女性」ばかりを求めるよね。一重まぶたは黒く縁取りすりゃ目立つし、映えるだろ…的な。
さあ、最後に描写されるのが「日本女子」だ。
大陸のアジア女子より日本女子が「下あごが窄んでる」というのは、単にパン食の普及と「雑穀、米菓子、"骨付き魚"、鯨肉など固い食物」離れの急速進展による「あごの発育不良」に過ぎない。中国系でも香港や台湾都市部では、若い世代ほど「あごが細くなる」傾向にある。よって、この3枚に書かれた「口の大きさ」の描写は200%間違った認識だ、とも言い切れよう。四角い顔だと口元は小さく見えるし、細いあごにはデカく見える。相対的に「そう見える」だけの話だ。
それと、「日本女性の鼻先は尖って、男性は団子鼻」という下りに(男性である自分には)ピンときたことが1点あった。
この、妙に日本女子だけ容姿をヨイショする?見かたの裏には、実は実は、意外に「ジャパニーズAV」の北米普及が大きいのではないか、と…。北米など海外に日夜配信されている日本製アダルト動画に出てくるような男優ばかり「日本男子」と見られたんじゃ、たしかに「団子っ鼻で、おっさん顔ばかりだな」と思う。そー言やこの女子の顔つき、今や北米ポルノ界を主軸に活躍するAV女優Marica Hase嬢に似てないか? 対して韓国や中国では「ポルノ稼業は違法」なことも、北米男性の多くは周知済み。それが「日本の若い女性はアメリカナイズされて自由恋愛に馴染み、中韓の女性は貞操観念が強い」ってな(実情に基づかない)謝った先入観念を植え付けている可能性がある。
かくいう自分も(今や当ブログでも追っかける)ロシア女子なんて、昔は丸っきり「興味の対象」になかった。「いいねえ」と猥雑に萌えはじめたのは2005~6年ころからか。これは、それまでの欧州ポルノ産業の「メッカ」が、(それまでの)北欧中心から東欧へと移った時期にも重なる。ビデオ性商品がアダルト映画やDVDから動画配信に移ったのと機を同じくして、ロシアやチェコ、あるいはハンガリー産の「東欧発ポルノ映像」がネット上に溢れはじめたのだ。
う~む。洋の東西を問わず、独身男子とはナンと悶々たる、哀れな「妄想に生きる性」であることか(自虐)
ま、そんな案配であるらしいから、日本女子よ… 海外を旅して北米の白人男子どもに熱心に口説かれたからって、ゆめゆめ警戒心と自制心を失うなかれ。君たちはネット時代にありがちな通念の歪曲化によって、相当に「甘い妄想」を一方的に抱かれている可能性が濃い!のだ。くわばらくわばら。