関心空域 ━━ す⊃ぽんはむの日記

元「関心空間」の日記(引っ越し後バージョン)です♪

今さらですが・・・Doodles(グーグル記念ロゴ)は各国版で、同じ時刻に別のモノが用いられているコトもある、というお話

2013年04月10日 | 日記
に始まり、いろんな感傷に抱かれてしまいました・・・といった後刻談まで、ツラツラと書き連ねてみます。

きょう4月10日、日本のGoogleサイトでは「瀬戸大橋開通25周年」のロゴ(Doodle)に変えられています。 日本人以外にとっては「どーでもいいこと」なので、他国版Googleでは通常のGoogleロゴのまま。

と、思ったら・・・同時刻が4月9日であるフランス版だけは、「シャルル・ボードレール生誕192年」!のDoodle【→ 画像参照】が。

ボードレールくらいの著名人(詩人)になれば欧米全体で適用されても良さそう^^;なもんですが、イギリスやアメリカ、ロシア・・・他の国では採用されてませんでした。

どうもGoogleさんは、文学人より絵画人を推す傾向が強い?ですね。 日本でも海外のマニアックな(=つまり、日本ではマイナーな)画家やアート作家の誕生日がDoodle化しますし、先だっての尾形光琳も全世界同時にDoodle適用されて、オドロかされたものですよ。

それで。

あらためて「シャルル・ボードレール」のコトを調べてみたらば、この人。  いわゆる「生前は不遇」タイプの典型、だったのですねー。

詩や文学批評が目だって評価されることもないまま、42歳ころから梅毒の末期症状が顕在化。 そのときには多重債務者で医者にもかかれず、ただただ、債務の取立てから逃れるためブリュッセル(つまり、隣国ベルギー)に逃亡するのが精一杯、という・・・まさに絵に書いたような「ドン底生活」でした。

45歳にして、ついに(異国の地で)ぶっ倒れます。 それを聞きつけた実家の母親の付き添いで!?パリの病院へ転院させてもらうも、そのまま病床から出ることもなく1年余・・・46歳の「若さ」で帰らぬ人となったのでした。

男が46歳で借金だけ抱え、老母に看取られて先に逝く・・・。 もし脳が冒される類の病気でなきゃ、どれだけ自分の親不孝と不甲斐なさを呪う「死にざま」であったコトか。

人の生きた道の良し悪しは、その人の一生の間に決まらないこともある。 本人が無念で無念で、「犬死に」「無駄死に」と憤りながら息絶えていったとしても、死んだ十年後、百年後に賞賛を受け、万人の尊敬を集める場合だって、ある。

ああ、なるほど。 そうなんだよね。

中高年で「負け組」当確の自分には、何やら「勇気とプライドを取り戻せる」ような気がしてくる、そんなボードレール氏の壮絶な晩節なのでございました。

ちなみに、これら一連のDoodlesはウェブSHOPで、Tシャツなどに刷って購入することもできます。 さすが、今どきのサービスですねえ。
 
 

今さらですが・・・Doodles(グーグル記念ロゴ)は各国版で、同じ時刻に別のモノが用いられているコトもある、というお話の画像


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