関心空域 ━━ す⊃ぽんはむの日記

元「関心空間」の日記(引っ越し後バージョン)です♪

「夜型」は英語で、本当に「night person」でいいの? ─── 【ネット上の「通説」、オカしくないか】シリーズ(2)

2012年08月28日 | 日記
Q&Aサイトや英語学習サイトで、こう教えているコトが多いのです。

が、厳密に言うと、この解答は半分しか正しくありません。

「morning person」に対して「night person」だから、と説明しているのですが、ならば、ここで言う「morning」と「night」とはナンぞや? という話なんですね。 「night」は「morning」の反対語ではありません。 みなさんご存知の通り、「night(夜)」に対しは「day(日中)」で、「morning(朝)」に対しては「evening(夕)」が反対語です。

英語版wikiにも、イブニングとは「the period of the day between afternoon and night」である、と記述されています。そもそも、昼と夜が「イーブンになってゆく」時間帯だからイブニングなのです。

すると、英語圏の人が『あなたは「morning person」ですか「night person」ですか?』と(二択で)質問するときは、「night person」を「evening person」の意味合いで使っているコトになります。

「evening person」は、日本語で言うところの「5時から男」みたいな意味で、要するに午後3時ごろからアタマが回りはじめ、夕食あたりでパワー全開。終電で帰って午前さま帰宅。2時あたりに眠る人たち・・・というのが「正しい理解」です。

文字通り、「evening person(夕型人間)」ですね。「夜型」というよりは、「夜更かし」の方がピッタリくるニュアンスです。

これとは違い、同じ「夜型」でも、昼間はボ~っとしているか寝ていて、午後2時ごろに起き出し、夜中じゅう活発に徘徊した末に、午前4~5時ごろに就寝する・・・という「言葉通りの、夜型」の人も(わたしを含め)世界的に増えています。別に夜勤の仕事でもないのに、です。

この「夜行性の人たち」のコトまで、英語で「night person」とは・・・あまり言いません。

7~8割の感覚で、その性格は「night owl」という呼ばれかたをします。夜行性だから、もはや人ではない。owl(ふくろう)だ、と言うのですね^^;

だから、「午前に強いか、午後に強いか」というニュアンスで「朝型か、夜型か」と訊くときは、「night person」。 「夜明け前から活動するタイプか、夜明け前まで活動するタイプか」というニュアンスで訊くときは、「night owl」・・・という並列式の回答こそが、本当に正しいと言えるのではないでしょうか。
 
 

「夜型」は英語で、本当に「night person」でいいの? ─── 【ネット上の「通説」、オカしくないか】シリーズ(2)の画像


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