2015年に発行された東野圭吾の小説「ラプラスの魔女」の続編で、
2021年に発行されている。
「ラプラスの魔女」で羽原円華と言う予知する能力を持つ少女が、
主人公であったが、魔力の胎動は鍼灸師:工藤ナユタを中心に、
ナユタをサポートしながら不思議な能力で導いていく円華を描く。
ナユタは鍼灸師として師匠のクライアントを引き継ぎ、
スポーツ選手や音楽家などを診療している。
5つの短編からなるこの本は、第1章が引退を目前にした、
スキーのジャンプ選手が最後の花道を飾る話。
第2章は、これも引退を目前にしたプロ野球投手の話。
やはり私はスポーツが好きなのでこの類の話には、
物凄く惹かれるし入り込める。
第3章は、息子が事故死し立ち直れずにいる高校時代の恩師の話。
第4章は、公私を共にしていた最愛の人を失った盲目の音楽家が、
その死を乗り越えて立ち直っていく話。
第5章は、「ラプラスの魔女」に続く話で、
温泉で起きる中毒死とその調査に当たる大学教授の話。
どれもに円華の予知に関する超能力が絡んでおり、
「ラプラスの魔女」の序章という感じである。
なお、この「魔力の胎動」が東野圭吾の記念すべき100冊目。
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