子供の頃は早く大人になって、自分の言いたい事、やりたい事を出来るようになりたくて、人生始まってまだ日が浅い自分を悔やんだ。親の庇護を離れて大学生になった時には、やっとスタート地点に立てた気分だったけど、まだまだ社会的にはひよっこだった。社会人になって間もなく結婚して子供を産み育てていた時は、そんな自分を俯瞰する余裕もなくて、仕事と育児と家事に追われていた。やっと子供たちが手を離れてみたら50代。あれ?世間という大舞台の真ん中に居たのはいつだったのだろう?慌てて自分のやりたかったことを思い出して、カフェを始めたのが53歳。気がつけば、あちこちが痛くなったり、めまいがしたり、記憶力も運動機能もどんどん下っていく。そしてそれから10年が過ぎ、年金をもらう年になっていた。自分は何を目指していたのだろう?と振り返る今日この頃。ここから先の事をじっくりと考えてるうちに、また10年が過ぎてしまうのだろうなー。とぼやくお婆さんの独り言でした。