相撲古美術

相撲に関する資料の紹介や相撲史の研究の成果を発表していきたいと思います。

◯◯相撲(その34)

2018年06月08日 | 日記

【辻相撲】

辻相撲とは街の辻々である広場で取られた相撲で、江戸時代に盛んであった。

まだ江戸勧進相撲の組織も出来ない以前のことで、力自慢の若者達が寄り集

まって相撲を取った。まだ土俵もない時代で、見物人が丸く囲んでその役割

を担い、これを人形屋といった。ところが、いまだ戦国の気風の残る時代の

ことで、たびたび喧嘩口論が絶えなかった。そこで幕府は辻相撲禁止を慶安

年間より、江戸時代だけで40回以上の布令を出した。こうして、やがて相撲

牢人による相撲渡世の組織の萌芽となっていくのである。

また、日本三辻など各地の三辻とも言われることもある。

 

 

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