【辻相撲】
辻相撲とは街の辻々である広場で取られた相撲で、江戸時代に盛んであった。
まだ江戸勧進相撲の組織も出来ない以前のことで、力自慢の若者達が寄り集
まって相撲を取った。まだ土俵もない時代で、見物人が丸く囲んでその役割
を担い、これを人形屋といった。ところが、いまだ戦国の気風の残る時代の
ことで、たびたび喧嘩口論が絶えなかった。そこで幕府は辻相撲禁止を慶安
年間より、江戸時代だけで40回以上の布令を出した。こうして、やがて相撲
牢人による相撲渡世の組織の萌芽となっていくのである。
また、日本三辻など各地の三辻とも言われることもある。
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