相撲古美術

相撲に関する資料の紹介や相撲史の研究の成果を発表していきたいと思います。

『土俵』258号届く

2016年09月29日 | 日記

斎藤健治氏のすもう瓦版『土俵』258号が届いた。

主な記事は中村淳一氏の「理想の相撲、理想の力

士そして現実の相撲」斎藤氏の「追悼・千代の富

士を偲ぶ」など。私も「相撲資料のナンバー1は」

と題してこれまでの巻物。彫刻・掛軸・屏風・錦絵

・化粧廻し・絵馬・人形・板番付・扇子・開荷など

のうち、どれが各部門の1位であるか考証した。

問い合わせ先は電話03-3614-2349斎藤氏まで。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

崋山筆高木梧庵蔵の落款の考証(続き)

2016年09月28日 | 日記

「崋山先生筆・文政丁亥・於田原龍泉寺客舎・高木梧庵蔵印」という軸類を

私は10本ほど確認していて、半数は私の所蔵である。(写真はそのうちの1本)

ところが最近、この落款のあるもので疑問を持たざるを得ないものを散見する

に至った。それらは絵が稚拙なのはいうまでもないが、次の様なものは気を付

けたほうがよい。①崋山の山がない。②高木の姓がない。③年月がない。④

印が細長でなく四角である。⑤丁未の年のもの。⑥印がない。崋山の絵は本物

は千本に一本といわれ、最近見るものはまずダメといっていい。これまで述べた

梧庵蔵にまでニセ物があるということは、当時、すでにこの手で崋山の本物があ

った証明になることであろうか。立命館大学蔵の「李著筆漁楽図模本」などは

私は崋山の本物とみているが。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

崋山画の巨人大空の掛軸(続き)

2016年09月27日 | 日記

前回に続いて大空絵の落款について述べる。大空絵の落款は次の通りである。

「文政丁亥八月於田原龍泉寺客舎・高木梧庵珍蔵印」文政丁亥は文政10年で

ある。龍泉寺は崋山の両親の菩提寺である。高木梧庵は早くから崋山に師事

した弟子である。後に京都上賀茂神社の社家の賀茂季鷹の養子となって山本

梧庵となっている。今回、提示した落款はこれも私の保存になる『西園雅集

之』のもので次の通りである。「崋山登先生筆西園雅集之・文政丁亥六月於

田原龍泉寺客舎・高木梧庵蔵印」このように大体、大空絵と似た落款になっ

ている。(続く)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

崋山の巨人大空武左衛門掛軸

2016年09月27日 | 日記

渡辺崋山画の巨人力士大空の掛軸は、現在、アメリカのクリーブランド美術館

の所蔵である。崋山はこの大空をもう一本描いて、それは私が所蔵している。

その辺のいきさつは、『相撲趣味』163号に詳述した。その二本の大きな違い

を記すと、大刀の先端が切れているのを直したこと、右足の裾を張り出して安定

感を出していること、着物のシワが異なることなどであり、その他はほとんど

同じである。崋山の絵を他人が写したとなれば、わざわざ一部を変えて筆写する

ことなど考えられない。従って、二本とも崋山が描いたものと思われる。なお、

早稲田大学本は私の絵の模本である。私の大空の絵の裏に、崋山の弟子の高木

梧庵が所蔵していた落款がある。それについては、明日紹介する。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大関優勝者から稀勢の里残った

2016年09月25日 | 日記

豪栄道の優勝で、とうとう横綱レース一番手だった稀勢の里

だけが、大関陣で優勝なしという皮肉な結果となってしまった。

今日の放送で腰高をなおすために、四股を踏めと言っていたが

これは元師匠が10年前に言わなければならないことである。もう

一つ、出稽古も。もう、手遅れであろうか。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする