「ひぐらしはラノベ化した」とよく言われているようだが、私は「ラノベ」という枠組みにはめるのは危険だと思う。
そもそも「ラノベ」、すなわちライトノベルとはどんなものだろうか?もちろん個々人で考えに違いはあるだろうが、「ライト」という単語からそれが「軽い」という性質を付与されているのはまず間違いないだろう。
だが、果たしてひぐらしは軽いのだろうか?言い換えれば、拷問や虐殺が直に描かれるゲームで . . . 本文を読む
アンジェロの話を書いたら、大学時代の先輩(孫策、あるいは宗像の小覇王)から、ここで紹介されているとの連絡があった。情報多謝。
ついでにこないだ紹介した『リストラント・パラディーゾ』の補足。あの記事を読んで、もしかすると「お上品な」あるいは「気取った」漫画という印象を持った人がいるかもしれない。しかし実際には、既述のようにニコレッタの真っ直ぐな気持ちが描かれているためそういう雰囲気はないし、「紳士 . . . 本文を読む
ひぐらしについてはしばらくまとまった内容の記事を書いていないが、それは別に興味を失ったからではなく、むしろ書くべき事が多すぎて困っているくらいだ(新編が出たり他の機種に移植されてもいるし)。要はカラマーゾフの兄弟や君が望む永遠と同じ状態なのだが、まあ書きたいという欲求と書けるだけの時間の確保が重なるという「奇跡」が実現すれば、その時は怒涛のように書くことだろう(どれだけ早くとも、それはGW以降にな . . . 本文を読む
前回イタリアンレストランの漫画の話をしたので、自分の気に入っているイタリアンレストランの話をしようと思う。といっても、東京でその手の店と言ったら大隈通りの「まほうつかいのでし」(略して「まほでし」)くらいしか思いつかないので、熊本の店を紹介することにした(※)。
熊本市の下通りからシャワー通りに入って少し進むと、左手に服屋と地下へ続く階段が見えてくる。階段を下りれば、そこが地下の別世界、イタリ . . . 本文を読む
オノ・ナツメの作品を読むのは「not simple」、「La Quinta Camera」ときて、この『リストランテ・パラディーゾ』で三作目。イタリアのレストランを舞台に繰り広げられる穏やかな恋愛と人間模様が中心になっている。
まず人物描写について書くと、思わず「紳士萌え」になりそうなフェロモンというかダンディズムが凄い。特に第1、2話のクラウディオや第四話のジジには思わず溜息をついてしまった . . . 本文を読む
最近気付いたのだけど、自分は路地裏が好きらしい。家の近くの新しい路地裏を見つけただけで、楽しい気分になれるのだ。ところで、路地裏といえばひっそりとした雰囲気が特徴的だから、もしかすると田舎が好きなのかと考えたこともある。しかし、こないだ高麗(こま)に行ってその田舎っぷりに苦笑したことからすれば、田舎、あるいは単純な静けさに惹かれるわけではないらしい(トルコのイズニックなんかは好きだけど)。とすると . . . 本文を読む
※前回の涼宮ハルヒの記事は二日前のものである(上げ忘れた)。ゆえに評価がかなり変化していることを断っておく。
今日涼宮ハルヒの二巻目にあたる『涼宮ハルヒの溜息』(以下『溜息』)と四巻目にあたる『涼宮ハルヒの消失』(以下『消失』)を読了した。結論から言うと、この二冊(特に前者)によって俺の涼宮ハルヒへの評価は飛躍的に高まった。これには自分がハルヒに不快感を覚えていた理由を客体化できたのことも関係 . . . 本文を読む
涼宮ハルヒを再読してわかった(正確には思い出した)ことは、
傍若無人なキャラにはムカつく
という自分の性質だ。いや、この言い方ではまだ不正確。この反応が男キャラに対して出ることは稀だから、
傍若無人な女キャラにムカつく
というのがより正確だろう(なお、この反応の源泉は不明)。ただ、いつもそうだと言うわけではなく、調子がいい時は冷笑程度で済むのだけど、たいていはそういうキャラを見ているとイラ . . . 本文を読む
以前涼宮ハルヒなどについての感想を書いたが、それに対して以下のようなコメントを頂いた。
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ハルヒは雰囲気とキャラ萌え(別の意味で古泉、キョン含む)を楽しむため
のものじゃないかな……と最近思うのです。
ストーリーの筋じゃなくて。
ある意味ではまさにラノベの中のラノベですね。
だか . . . 本文を読む