死刑と無期懲役:その巨大な断絶

2006-07-23 23:42:28 | 感想など
日本の無期懲役は、言葉からくるイメージに反して、だいたい20年くらいで出所できることがよく知られている。

興味深いのは、それと同時に死刑が存在していることである。懲役ならどんなに長くても20年で、その上は一気に死刑というのはあまりに差がありすぎるように思える。

もちろん、いわゆる終身刑を導入するなどすれば、アメリカのように刑務所のキャパシティがオーバーしてしまうといった事態が生じてしまうのも確かだろう。しかし少なくとも、裁判員制度などを導入するより前にこういった制度的問題をどうにかする方が先決ではないだろうか。
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2 コメント

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Unknown (はに丸)
2006-07-25 00:15:55
難しいでさぁね。

俺の業界でも賛否両論だし。

こないだの広島女児強姦殺人でも無期刑だしな。ただ昨今の経過から、真の意味での「終身刑」を求める風潮が高まってきたのも事実。

まぁ、あくまでみんな他人事だからね。

実際にコロシの現場に行って「身内が殺されても同じこと言えるか?」「身内を殺した奴を再び社会復帰させて贖罪させたいか?」と問うてみたいトコではある。
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うむ (ボゲードン)
2006-07-28 00:19:59
とりあえず、時間をかけて罪を認識させ償わせることを無期懲役の意味として述べる人間がいるのを笑止と思っていたところだ。普通の懲役と変わらないっつーのw



死刑制度の是非を唱える前にその他の処罰のあり方について知るほうが先だろう、てなw
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