残滓たちの戯れ5

2024-08-30 18:00:00 | フラグメント

さて、残り滓も五つ目。塵も積もればネスマチニー(意味不明)。あまりに意味不明なのでとりあえずリンクだけ貼っておきますよと。あとひぐらしの記事は情け容赦なくネタばれなので、時期を無視して一番最後に回しましたよと。


満員電車>  2008-04-21 00:12:53
問題は、それが問題として意識された時初めて問題として成立する。

逆に言えば、新しい問題のように思っているものが実は以前から連綿と続いていて、その蓄積が

さて、満員電車は

もちろん、これについては中島梓の『コミュニケーション不全症候群』などでも指摘されているように昔から認識されてはいた。

しかし管見の限り、この問題を真剣に


月野定規論>  2008-07-21 00:40:51
前回述べた問題に関して最も自覚的な作家として、月野定規を取り上げようと思う。


最初からそうだったわけではない。さらす、アヘ顔、売れている。 何度となく「モノにする」という表現が出てくる。しかもそれは中出しと深い関係をもって描かれている。例えば38℃で双子の片割れが落ちるきっかけはコンドームなしの中出し(アドバイスはあるにせよ)。「星の王子さま」では膣内射精が「仕込む」ものとして表現される。さらに未刊行だが「一度だけ…」においては、女性の側の失言がきっかけにせよ、男性の側が連呼しつつ(意識的に)、中出しして彼氏とは切れてその男のモノになる。徐々に自覚的になっていることが伺える。


ようかい玉の輿…何人とやったのか、何人に中出しさせたのか、と問い、最後には孕ませる。つまり中出しだけじゃ前のやつと変わらないので自分が特別な存在になるためには孕ませるしかない、という論法らしい。中出しと所有願望。もう一つ重要な要素。さらす・見せる…失禁の話、子宮口の奥に出すこと。深奥まで支配する? レビューではアヘ顔が指摘される。図像の意味だけでなく、図像そのものへの欲情という要素を表面的だと切り捨てるべきではない。気持ちいい証拠。


君が望む永遠~>  2008-10-29 01:14:59
(登場人物)
C=張紘  K=金環三結


ちょーこーちょーこーちょこちょこちょーこーバルログちょーこー♪



どこかで聞いたような麻原翔吼拳ソング!?てゆうかそれキャラが違うくね?



ところで金環三結って聞くと「金銭感覚」を連想しねえか?



無視な上に唐突ですなあ。二日酔いで黄泉路が見えてとうとう頭イカれたか…



そりゃ昔からや。で、今日のお題は何ですかね?



この前の「主人公とプレイヤーの共犯関係」に関してだけどさ。あれ色々と問題があると思うんだよ。



ほいほい。まあそういう反応は予想してたよ。で、内容は?



二つあるんだけど、一つは「共犯関係」って言葉が主人公との同一化を連想させるってところかな。もう一つは、「選んだプレイヤーにも責任がある」って考え方は何とも堅苦しくないかってこと。じゃあまずは一つ目から。孝之は「感情理解型」というようなことを何度も言っているのに、これじゃあ「感情移入」の対象であることを肯定してるみたいで矛盾してないか?



二つは密接に関係してそうだからまとめて答えるぜ。メインシナリオを通過して状況を理解しているにもかかわらずオカシな選択を確信犯的に選んでいる時点で同一化はありえないでしょ。むしろ容赦が無いくらいに他人事(笑)という感覚から生まれる選択だよね。おもしろそうだから選んでみようってわけだからさ。また「選んだプレイヤーにも責任がある」というのはそういう確信犯的な選択だからこそ言っているわけで、別にあらゆるものにそういう考え方を適用するつもりはないよ。それこそ「堅苦しい」ことこの上ない話だからね。



もうちょっと具体的な話で。



「危険入るな」の工場に遊びで忍び込んでひどい目に遭ったとする。これは工場の責任かね?



いや、少なくとも忠告を無視した責任はあるだろうな。



俺が言っているのはそういうこと。メインシナリオをすでに見たわけだし、また突飛な選択肢でありえなさを示しているわけだから、明言してないにしても忠告はちゃんとしているわけよ。んで、その忠告を無視した先のシナリオがひどい内容だからと言って、そりゃあんたわかっててやってるでしょって話だよ。にもかからず、自分が確信犯的に選んだことは棚に上げて孝之の行動がありえないという評価しか出てこないのはいかがなもんかねえ。



選ぶことが自明の前提となっている恋愛ADVと、現実の選択を同一視することはできないんじゃないかな?



なら同じマルチエンドゲームで例を出すよ。グロリア禁断の血族でのバッドエンドで出た「真面目にやれ!」というゲームメッセージ。


まあ主人公を自分で動かせること、さらに可変的であると錯覚させてしまったのは、製作者サイドのミスだろうね。サブキャラシナリオが確信犯的であることは気付かれていないみたいだし。たまーにアイロニーじゃないかって分析しているレビューもあるけど、根拠は示してないからね。


<繰り返される約束>  2009-05-24 23:21:48
昨日は研修で一日が潰れた。

それにしても、休日出勤で金が出ないというのも以外に早く慣れるものだな。

研修の後、渋谷時代の同僚たちととんかつ屋(名前忘れた)で飯を食う。

海老フライの身がプリプリしていて、何よりロースかつの脂身から出る甘味が何より極上だぜ!しかもキャベツも美味でおかわり自由ときている。これで2200円なら決して高くないな。

来週の日曜に永山ソルトピット研修。な~んか永遠に予定なままで終わりそうな気がするぜ…それにしても日光。まあ夏に本気で旅行するつもりなら白川郷か金沢に行くけどな。


ひぐらし憑落し編:TIPS「大災害その後」について> 2008-05-21 02:55:11
今回は、憑落し編の中で疑問点として挙げられることの多い「大災害その後」を扱う。なお、以下は完全にネタバレなので注意。





まず、このTIPSの状況をあれこれ述べる前に、取得できる状況とTIPSの狙いを明らかにしておきたい。このTIPSは憑落し編のエンディングを見た後に手に入るが、同編のエンディングと合わせて「雛身沢大災害」が自然災害ではなく陰謀であることを強く印象付ける内容となっている(細かいが、明らかに精神に異常をきたしていて信用性の低いレナの視点を、魅音という他の視点で補強するという意味づけもありそうだ)。


思い出してほしいのだが、憑落し編と関係の深い罪滅し編は、陰謀を肯定しているのか否定しているのかわかり辛い構造になっている。それならまだいいが、陰謀という見方を嘲るような記述も少なからずあり、リアルな人間の反応の描写としては正しくとも、皆殺し編で真相を見た人間がその点を不快に感じたとしても不思議ではない(もちろん、「寄生虫」などがいきなり出てくるあたり、罪滅し編自体も皆殺し編の飛躍への準備しようとしているが読み取れるが、本質的な部分で方向性がわかり辛いところがある。そういった違和感が、「そもそも、例えば陰謀史観などは、あらぬ事を疑って無を有だと言い張る誇大妄想家の典型であり、それこそ「雛身沢症候群」ではないのか」といったテーマそのものへの批判にも繋がっていくであろう)。しかし、憑落し編のエンディングとこのTIPSを見ていれば、自然災害ではなく人為的なものであると考えないわけにはいかないだろう。


要するに、大災害が陰謀だとわかりやすく提示することで、皆殺し編をそれほど違和感なく受け入れられるようにするのがこのTIPSの狙いだと考えられるのである。


前置きが長くなってしまった。では、早速このTIPSの状況そのものについての考察に移ろう。プレイヤーが一番疑問に思うのは、おそらくこれがいつの話(何編)かという点だろう。魅音が生存しているため憑落し編の続きではありえないが、それでも憑落しの後半があまりに急展開かつ混沌としているし、何が何やら…という印象を持つ人もいるかもしれない。しかし、答えは単純明快である。こう考えてみればいい。「魅音が生存しているのが確かな話は?」と。そうすると、該当するのは盥回し編しかない。同編のエンディング(大災害の十年後)をもう一度確認した後でTIPSを見直せば、看護師の「今日はもうこの辺で…」という言い回しが続いていた何かを中断するものであることは明白で、それはつまりあのエンディングの続きであることを示しているのだ。


これで、時間軸の確定はできた。その上で陰謀に気付く過程を確認しておくと、
憑落しのレナは、「猛毒ガスが…(中略)…全員死んだ」にもかかわらず、隠れ家で籠の中のハムスターが動いているのを見てそれが陰謀であることに気付いた。気付くまでのプロセスがあまりにスカスカという点で稚拙な描き方だが、何はともあれレナは自分の気付きを誰かに伝えようとする(余談だが、大災害後で動物が動いている、という話は崇殺し編で圭一の見た光景と対極をなす)。その後何をしたのかはっきりと描かれていないが、「大災害その後」の描写なども合わせて推測すると、自分の帽子を籠の中に入れて川に流(そうと)したようである。帽子の血痕は撃たれた時か逃げている時に付着したものだろう(圭一の返り血だったら笑えるが)。


しかしそれでも、よくわからんのはいつ籠を流したかである。レナのモノローグを見る限りでは、流そうとして車から出た瞬間を(おそらく)狙撃されており、川に流す時間があるとは思えない(まるで川に流せたかのような彼女のモノローグは気になるが、普通に考えればありえない)。憑落し編はあまりにおかしな記述(あるいはレベルの低いミス?)がところどころあるのを考慮すれば、要するに書き方が紛らわしいだけで実際には流しているということかもしれない。もしくは、整合性があるように好意的な解釈を試みるなら、憑落し編は実際には流すのに失敗しており、盥回し編では成功した、というあたりが妥当なように思える。


さて、それで肝心のTIPSの内容だが、魅音はレナの帽子を見て大災害が陰謀であることを看破する。ここでまたやってくれているのだが、描写を見る限り、魅音が帽子の血痕に気付いたのは帽子を見て意識がクリアになった後である。とするなら、帽子だけでメッセージを読み取ったことになるが、帽子に霊でも宿っていたのだろうか(まさに霊納[レナ]!)?…というのは冗談だ。単に書き方が下手くそなだけで、普通に考えれば血痕を見て気付いたんだろう(ちなみに、その気付きにハムスターの死骸[10年モノ]は無関係である)。そして、すぐに心不全で死亡、つまり山狗に処理されたというわけだ(これは非常によく似たアニメ版の厄醒し編と比べると明らかだ)。


にしても、山狗って平成になっても活動しているのね(雛身沢の封鎖が解かれる平成17年近くまでは機能していたのかしらん。まあ類似の組織ってことなのかもしれんけど)。ところで、このTIPSが「悪魔の脚本」と同時に取得できることを考慮して内容を重ねてみると、「一度起きてしまったら陰謀を暴くのは無理」という主張が浮き上がるように思える。だから昭和58年で打ち破るしかない、というわけだ。もっとも、この話を突き詰めても大して実のある内容にはならないと思うので、それを指摘するだけに止めておく。


さて、次は憑落し編のいくつか残ったフラグメントを掲載して、いい加減罪滅し編の記事へ入ることにしよう。


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