目黒区北部地区 すこやか歩こう会

東横線中目黒駅周辺を拠点に活動するウォーキングクラブです。みんなで歩くと楽しいですよ!時々遠出もしています!!

秦野渋沢丘陵・震生湖コース 約9.4km

2018-10-16 09:12:54 | ウォーキング
明け方まで降り続いた雨にちょっと気をもみながら、朝起きてみると晴れ間が少し見えていました。この日は9時スタートと通常より早めなので、食事前に活動がある旨メールしました。雨が降ったり著しく気温が高い場合ウォーキングを中止にしますが、その連絡はメーリングリストを活用しています。携帯電話アドレスの場合インターネットからのメールを遮断するようにデフォルトで設定されてしまうので、会員の皆さんには特定のアドレスからのメールを受け取れるようにお願いしています。ご自身で設定される方や、携帯ショップで設定してもらっている会員さんもいます。


秦野駅前の名水
中目黒から東横・副都心線で新宿三丁目。そこから歩いて小田急線新宿駅へ行き、始発の急行列車に乗ります。渋谷集合にして井の頭線から下北沢で乗り換えたいところですが、小田急小田原線への乗車が一時間以上となるため、座席確保のため新宿から乗車します。
秦野市の地理についてWikipediaから引用します。
市域は、東西約13.6キロメートル、南北は約12.8キロメートル、面積は103.61平方キロメートルで、県内19市中5位の広さを持つ。丹沢の麓に位置し、市域の半分は山林である。市街地は四方を山に囲まれている。直下には秦野断層が所在する。神奈川県の行政区域としては湘南に含まれているが、海には面していない。北部と西部に丹沢山地が連なり、東は相模平野と秦野盆地に挟んでいる大根台地があり、南には大磯丘陵が横たわる盆地(秦野盆地)が市の中心部である。盆地内には金目川水系の河川により複合扇状地が展開する。
先日のブラタモリで「湘南とはどこか?」という質問に対して「秦野も含まれる」という答えには失笑が漏れていましたが、行政区域としては湘南に含まれるそうです。次に秦野盆地の地理についてWikipediaから引用します。
・北側及び西側は丹沢山地、南側は渋沢丘陵(大磯丘陵の一部)、東側は弘法山に囲まれた盆地である。渋沢断層の活動による陥没で形成され、丹沢山地から流れ出る、水無川と金目川の扇状地からなる。
・箱根の芦ノ湖を上回るほどの水量の地下水を有している。
・秦野盆地と秦野市主要部の範囲はほぼ一致しており、古くから盆地内で1つの経済圏ができていた。盆地の東西を横切る形で東名高速道路、国道246号、小田急小田原線が走っている。
・神奈川県唯一の盆地である。

「神奈川県唯一の盆地である。」というのは考えたこともなかったので意外でした。次に扇状地の形成と地質についてWikipediaから引用します。
扇状地は、山地で土砂を大量に運び去った水が、山地を抜けたところで持っていた土砂を急に手放すことで生じる。平地部のある河道で堆積が進むと、その付近の土地が高くなり、洪水をきっかけに近くの比較的低い土地を川が流れるようになる。以後は河道の変更された土地で堆積が進む。このようにして、周りより低いところを選んでの河道変更が何度も繰り返されると、山地の出口を扇のかなめとして、土砂が平地側の全方向にまんべんなく積もり、扇状地ができあがる。なお、山地が海のすぐそばまで迫っているような場所では、扇端が直接海に接している場合もある。
扇状地は地図上ではきれいな扇形の等高線を描くが、その上にはいくつもの旧河道が扇の骨のように放射状に並んで跡を残している。そのため完全に平らではなく、小さな起伏が微地形としてある。
扇状地を形成している堆積物は大小さまざまな大きさの礫を多く含んでおり、大変水を通し易い。そのため、扇央部では河川の水のかなりの部分が地下へと浸透してしまい、地下水となる。この結果、扇央部にある地上の河川の流量は減り、場合によっては水を失い、地上の川が水無川となることもある。さて、扇状地を形成する堆積物の下には元から平地が存在するが、地上から浸透してきた河川の水は、この平地で大部分が受け止められる。受け止められた水は、そのまま地下を流れる伏流水となる。伏流水は扇端部で湧水として現れ、その先に小河川を作ることが多い。なお、扇頂下部では井戸が掘れ、さらに下がった扇央部では帯水層からの水圧を利用した自噴井が設置できる。

ここに書いてある特徴をすべて見ることができる秦野盆地は、まさに扇状地と河岸段丘の教科書と言えます。



水無川


弘法の清水
まさに「扇状地の形成と地質」で紹介されている通りです。朝まで雨が降っていたので、水無川の水量が多いようです。河岸段丘や扇状地は小学校の理科の時間に学習し、遠足で扇状地を見に行っているものと思いますが、記憶にないです。子供の頃に退屈だった地理の話が、今になって面白くなるのはなぜなのでしょう。


大上公園の金木犀
秦野駅を北口から出て、水無川と湧水を見てから南口に回り、この公園でストレッチをします。昨年は10月7日にここを訪れキンモクセイが香っていたのですが、今年は一週間遅れで全く香りません。今年のキンモクセイはちょっと早かったように思います。このあともう一度香るのですよね。


秦野駅南口の荒井用水

太岳院の石仏

今泉湧水桜公園

倒れたミニトマト
Googleマップを見ると池には「秦野盆地湧水群」とあり、池の底から大量の水が湧きだしていることが想像でき、実際大量の水が流れ出ています。大量の赤い物体を見たときは「こんな大量のカラスウリを見たことない」と思ったのですが、よく見るとプチトマトでした。台風で倒されたのかな?


南小の隣にある建物

庚申塔など

白笹稲荷神社
小学校の隣にある建物は、周辺の建物に比べ頑丈そうで蔵のようです。扇状地は桑の栽培にも適しており、かつてはお蚕様で潤ったのかもしれません。稲荷神社についてWikipediaから引用します。
白笹稲荷神社(しらささいなりじんじゃ)は神奈川県秦野市今泉にある神社。関東三大稲荷の一社。
創建当初は白篠稲荷という小祠であったと伝えられる。創建年不詳。
近くに秦野の水源地「一貫田湧水」がある。

関東三大稲荷もWikipediaから抜粋します。
一般的に「関東三大稲荷」と称される神社:笠間稲荷神社、東京都の装束稲荷神社(王子稲荷神社の摂社)、神奈川県の白笹稲荷神社。


渋沢丘陵へののぼり口

秦野盆地


震生湖
白笹稲荷神社を過ぎると県道平塚秦野線を横断し、渋沢丘陵への上り坂です。標高が上がるにしたがって秦野盆地が丹沢の山々を背にした、扇状地であることがよくわかります。震生湖は渋沢丘陵の裏側になります。名前の通り関東大震災の際の山の崩落によりできた湖ですが、名前の由来という記事が面白いのでWikipediaから引用します。
一般的に、震生湖の名は「天災は忘れた頃にやってくる」という言葉を残した(とされる)物理学者寺田寅彦が名付けたとされる。湖畔には寅彦が詠んだ「山さけて成しける池や水すまし」の句碑も建っている。
しかし、彼が東大地震研究所の所員としてこの地に調査に来たのは1930年である。1928年発行の「神奈川県中郡南秦野村郷土誌」には既に震生湖の名前が出ており、寅彦が当地に来たときには既に震生湖の名称があったと考えられる。地元の人たちが考案した名が定着したというものである。
ちなみに寅彦の随筆集 「柿の種」(青空文庫)に収められている「震生湖より」(1930年10月)には、「山崩れのために生じた池、震生湖というのを見物および撮影に行った」とある。 「山裂けて…」と共に「穂芒(ほすすき)や地震(ない)に裂けたる山の腹」の句も出ている。




秦野福寿弁財天社
トイレがある震生湖でランチ休憩を取り、弁財天にお参りし再度渋沢丘陵の尾根を歩きます。


蕎麦畑

ススキ

温州ミカン

ミカン山から見下ろす渋沢の街

カリン

ザクロ

石仏

カラスウリの実
すぐに車道を外れ、渋沢丘陵の林や畑がある尾根道を歩いてゆきます。未舗装路が多く、朝まで雨が降っていたのでちょっと足元が悪かったけれど、車もすれ違う人もいない気持ちのいい散策路でした。双体の石仏が珍しいですね。カラスウリは普段見るものと種類が違うのかなと思うほど印象的な赤でした。

丘陵を下り、農産物直売の「じばさんず」を訪れ落花生を購入しました。ゆで落花生に向くという大ぶりの「おおまさり」のほかに、小ぶりの「郷の香」を購入してみました。少し風味が異なり、楽しめそうです。「落花生といえば千葉で、秦野の落花生は初めて聞いた」という会員さんもいるので、日本における生産と輸入の項目をWikipediaから引用します。
日本における生産量は、農林水産省の『作物統計』によると、2015年の生産量はむきみ換算で1万2300トンである。輸入量は、財務省の貿易統計によると9万8867トンであった。県別の生産量では、千葉県が9590トンで突出しており、78.0%を生産している。千葉県は農林総合研究センターに「落花生研究室」を設けている。品種として「ナカテユタカ」「郷の香」「おおまさり」のほか、2018年に命名した「Qなっつ」のように品種改良やブランド化、高齢化で減少傾向にある栽培農家数の回復にも力を入れている。特に千葉県中央部の八街市が生産量では日本一を誇る。県別では茨城県(1500トン、12.2%)が続き、千葉県と合わせると9割を超える。以下、神奈川県、栃木県、鹿児島県が続く。
日本で初めて栽培されたのは1871年(明治4年)に神奈川県大磯町の農家、渡辺慶次郎が横浜の親戚から落花生の種を譲り受け、自分の畑に蒔いたもの。花は咲いたが何も実を結ばないので「こんなもの」と足蹴りしたら地中から鞘(殻)が出てきて、地下結実性であることが判明した。経済栽培に向けて、販売先の確保のため、地元旅館に試食を依頼したが「客は喜んだが、座敷が汚されて困る」と断られた逸話が残っている。その後、明治10年に0.4リットル袋入りにて横浜の駄菓子屋に売り込んだところ盛況となり、採算がとれる商業生産への見通しがたった。千葉県においては1876年より栽培が開始されている。

日本で生産されている主な品種は以下の通り。

・千葉半立
・ナカテユタカ(千葉県農試育成)
・郷の香(千葉県農試育成)
・立落花生一号(神奈川県農試選抜)
・改良半立(神奈川県農試選抜)
・フクマサリ(千葉県農試育成)
・金時
・おおまさり
日本国内で消費されている安価なラッカセイの大部分は中国産で、主に大粒の品種を栽培している山東省、河北省、天津市産の輸入が多い。「南京豆」という別名に使われている江蘇省の南京など、華中・華南地方産のラッカセイは小粒の物が多い。

日本における落花生のオリジナルは湘南でした。


渋沢駅
買い物で重くなったリュックを背にじばさんずから渋沢駅まで歩くのがこのコース最大の苦行です。渋沢駅でストレッチをして、この日は解散となりました。


すこやか歩こう会ではひきつづき会員を募集しています。目黒区在住以外の方も歓迎いたします。
まずは一緒に歩けるか、試しに一度参加してください。
sukoyaka[アットマーク]v08.itscom.net([アットマーク]は@へ変換してください)宛にメールをいただければ、直近の活動予定をお知らせいたします。


すこやか歩こう会活動スケジュール
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