水産業界事件記録

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前会計理事903万円着服 長野 諏訪東部漁協  問題発覚後に理事再任

2015-05-18 00:28:48 | 日記
諏訪東部漁協からの着服900万円に 問題発覚後に理事再任
2015年05月17日

 茅野市の諏訪東部漁業協同組合の元会計理事(55)が遊漁券の売上金などを着服した問題で、同漁協は16日、市内で総代会を開き経緯を報告した。終了後の記者会見で漁協側は、昨年11月に発覚した497万円以前に、同じ理事が406万円を着服していたと説明。着服額は計903万円となった。最初の着服は昨年3月に判明したが、幹部は総代会への報告や公表をせず、この理事を再任していた。

 問題の責任を取り、伊藤喜久雄組合長ら理事7人と監事3人全員が同日付で辞任。元会計理事は除名とした。総代会では、ほかにも別の幹部が絡む不明瞭な会計処理があるとの指摘が上がり、総代8人による特別委員会を設けて調査することを決めた。

 伊藤組合長らによると、元会計理事は2011年5月に就任し、漁協の口座を1人で管理。12年4月ごろからキャッシュカードで現金を引き出し、着服を繰り返していたという。昨年3月の決算監査で着服が判明したが、総代会に報告せず内部処理し、3月末の任期切れに伴い再任した。

 伊藤組合長は「本人が全額弁済したため(総代会に)報告しなかった。経理に強かったので再任したが、反省している」と述べた。

 元会計理事はその後も着服を繰り返し、昨年11月の中間監査で497万円の着服が新たに発覚。15日の信濃毎日新聞の取材にこの理事は着服を認め、「会社の資金繰りが厳しく、漁協の売り上げを借りた」と話していた。着服分は既に返済しているという。

 総代会は非公開。諏訪地方各地の組合員計548人を代表する総代46人が出席した。1カ月以内に再び開き、特別委の調査報告と新役員の選任をするという。


前会計理事903万円着服 諏訪東部漁協
2015-5-17 長野

 諏訪東部漁業協同組合(伊藤喜久雄組合長)は16日、前会計理事の男性(55)が、2012年度から14年度にかけて組合の銀行口座から合わせて約903万2000円の現金を着服していた、と発表した。被害額は全額弁済されているとして、組合では告訴しない方針。組合内部には、ほかに不透明な会計の実態を指摘する声があり、同日付で金の流れを調査する特別委員会組織を設置した。

 同日、茅野市宮川地区コミュニティセンターで開いた通常総会の席上で組合員に公表。総会後、伊藤組合長が会見し、明らかにした。

 説明によると、前会計理事は2度にわたり着服を繰り返した。1度目は12~13年度で、合計406万円余りを何回かに分けて下ろしていたという。14年4月に現金が足りないことが発覚し、全額を返済した。

 この時点で組合員に事実は公表されなかったという。ちょうど役員改選期と重なり、会計担当に推薦され再任された。パソコン操作などにたけていたことや、組合長との話し合いで「二度としない」と約束したこともあって、引き続き組合口座のキャッシュカードの管理を任された。

 14年度も組合会計から不正な現金の引き下ろしは続き、昨年11月の監査で改めて497万円余りを着服していることが分かり、再び全額を返した。着服した金は、自分の会社の運転資金などに流用したという。

 伊藤組合長は会見で「関係者に迷惑をかけおわびしたい。会計の確認も不十分だった。再任したことが私の失敗。反省している」と陳謝した。

 当日の総会で、前会計理事は除名処分となり、理事、監事の全役員10人が辞職した。1カ月以内に臨時総会が開かれ、新体制の下で、特別委から会計の調査結果が報告される見通し。


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