花冠同人・多田有花の俳句ブログ

日々の俳句の備忘録

年の夜 水煙223号(2002年1月)

2008年10月25日 | Weblog
<厳島神社>
年の夜の潮は静かに満ちてくる

暖かき七日の陽へとタオル干す

<大山登山>
寒晴れや真白き尾根を風が研ぐ

冬の川空の青さに流れおり
寒月のかかる夜空の色深し
寒の水澄んで縁より溢れだす