花冠同人・多田有花の俳句ブログ

日々の俳句の備忘録

花散る街 水煙226号(2002年4月)

2008年10月25日 | Weblog
幼子のさし出す手へと花の散る
花吹雪櫂のしずくに重なりぬ

<プラド美術館展>
ゴヤを見て花散る街へ歩き出す

遠浅の浜に人あり散る桜
青柳に風来て動く光かな
残されて一枚の田の紫雲英かな
葱坊主包む夕べの明かりかな