がまずみやひら仮名似合う無人駅
単線の枯れ野のいろを慈しむ
霜降の仔牛の角の温くもれる(推敲)
モノクロの遠きを明く鶴の翔ぶ
北海道にはアイヌ語の語源の駅名は多いが、ひら仮名入りの駅名は余り見当たらない。一度「恵み野」と言うの名に惹かれて途中下車した事があるが、先日ぶらりと足の向くまま一両電車に乗った際、ひら仮名読みと景がイメ-ジぴったりの湿原の無人駅に降りると色葉の影の実の赤が鮮やかだった、調べてみて"みやまがまずみ"と解った。遠くの番の丹頂もはっきり見えた、雪が来るまでここに居ついているらしい。
単線の枯れ野のいろを慈しむ
霜降の仔牛の角の温くもれる(推敲)
モノクロの遠きを明く鶴の翔ぶ
北海道にはアイヌ語の語源の駅名は多いが、ひら仮名入りの駅名は余り見当たらない。一度「恵み野」と言うの名に惹かれて途中下車した事があるが、先日ぶらりと足の向くまま一両電車に乗った際、ひら仮名読みと景がイメ-ジぴったりの湿原の無人駅に降りると色葉の影の実の赤が鮮やかだった、調べてみて"みやまがまずみ"と解った。遠くの番の丹頂もはっきり見えた、雪が来るまでここに居ついているらしい。
地名表記につきまして、私は、最近の合併による新たな自治体名や安易な仮名表記に向けられた問題ばかりを耳にしておりましたので、御句と随筆にはっと致しました。
御地には、かつてアイヌ語へ漢字を当てはめたゆえの地名が多く遺っているのですね。
仮名の似合う無人駅と、人知れず鮮やかな実を結ぶ「がまずみ(この名前もweb上では送受信しづらい漢字なのだとか)」が深く静かに結びつき、沁み入ります。
色のない遠くの空に鶴の赤がはっきりと映ります。想像でしかありませんが、鶴の翔ぶ姿が美しく浮き出るようです。
平仮名の駅名、アイヌの語源の駅名があることを知りました。北海道、あこがれの土地です。
うっすらと曇る空でしようか、鮮やかに飛翔する、鶴の優美な姿を思い浮かべました。丹頂鶴の頭部の強い丹の色が、心に残りました。
あみもとひろこ様へ
”鶴”の句に夫々素敵なコメント有難うございます。秋の青空もいいですが、どんよりとした晩秋の曇空を背景に翔ぶ丹頂鶴の番いは屏風絵を見ているような美しさがありました。鶴が冬の季語だけに晩秋の趣を強くしていました。
がまずみの赤い実の沢山陽を浴びてるところを思い浮かべます、駅の名は愛し野、いとしの、とのことなんと哀愁おびた名前でしょう。無人駅でさぞ静なことでしょうね。
鈍色の空のかなたを翔ぶ優雅な鶴の姿、映像でしか見たことがありませんが、さぞ美しいことでしょう。